偶に愛が重くなるまぞくと、愛されてる男のまちカド物語 作:名無しのモンスター
一昨日の公式『まちカドまぞく』のツイート見ました‼︎
展覧会だったりオールナイト上映会だったりと、すごい情報が盛りだくさんでした。さすが原作10周年とアニメ5周年記念やな……ウチの地元では関係ないけど(泣)
それとシャミ子と桃のウェディングドレス姿のフィギュア制作決定も中々……
………………………………ん?
………………シャミ子と桃の、ウェディングドレス……?
...( ゚д゚)
...(つд⊂)ゴシゴシ
…( ゚д゚)
...(つд⊂)ゴシゴシ
…(;゚д゚)ェ…
...(つд⊂)ゴシゴシ
…(;゚д゚)ェ…え?
?(・ω・`≡´・ω・)?
?(・ω・`≡´・ω・)?
Σ(゚ω゚`≡´゚ω゚),゚
Σ(゚ω゚`≡´゚ω゚),゚
Σ!?(゚Д゚;;≡;゚Д゚)?!,゚
Σ!?(゚Д゚;;≡;゚Д゚)?!,゚
(⚪︎Д⚪︎)
(⚪︎Д⚪︎)
(⚪︎Д⚪︎)
(⚪︎Д⚪︎)フ…
ふおおおぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉぉぉッッッッッッ‼︎(急遽、書く予定のなかったほそく話の執筆開始)
「帰ろう。ミカン‼︎ リリスさん‼︎ 私達を起こし───」
「待ってくれ」
「えっ? びゃ、白哉さん、突然何を……?」
桃の過去の記憶──誰何との町の命運を懸けた出来事の記憶が終わり、現実世界で目覚めようとする優子達。それに俺は待ったをかけた。
だって突然フードの人に呼ばれたからね。俺の夢の世界に来いって言われたからね。突然なんだよって自分でも思ってるよ? だってあまりにも唐突すぎるからね。
で……一旦呼び止めたのはいいが、どう伝えるといいか……『白龍様に報告しに行く』は後が怖いから無理そうだな。内容次第ではフードの人と話した事を白龍様と共有できないし、それが主な原因で疑われる可能性だって……
あっそうだ。
「状況と気持ちを整理するために、俺の夢の中で一人にさせてくれ。考え事は最初は一人でやってみる必要がある、とか言うだろ? 今回の事でどうしていけばいいのか、個人的にちゃんと考えないといけないからな」
一人の時じゃないとできない事がある、みたいな事を言えばある程度は理解してくれるはずだ。これなら白龍を理由に嘘をつかなくていいし、別にあれ程嘘をついてるとは思われないだろうし。
「それなら仕方ないですね、分かりました‼︎」
「ありゃ、あっさり理解してくれた?」
まぁ……これは優子だから察してくれるだろうってのもあるだろうけど、いくらなんでもその察してくれるスピードが早すぎないか? もう少し疑ったりとかさぁ……
「いつも私達の事を考えてくれている白哉さんのことだから、貴方が何をしようが私達のための事をしてくれると信じられますよ」
「うん、そうだね。白哉くんはいつもそういう事をしてくれているから、何をしようと悪い事はしないって信じられるよね」
えぇ……そ、そういうものなのか? なんで俺そんなに信頼してもらえてるの? 『あすら』襲撃事件までの原作知識を持ってある程度の予測をしながらの行動をしてるから、自分で言うのもアレだけどどっちかというと疑心されやすいと思うのだが……
「それに……」
ん? それに?
「店長とリコさんが私の事で謝罪しに来た時、白哉さんは言いましたよね? 出来るだけ人を信じる事が大事だ、みたいなことを」
えっ? あ、えっ? 俺、そんな事を言ってたの? 白澤さんとリコさんが謝りに来た時に? 悪い、そんな事あまり覚えてないのだが……
あ。まぞく探しに行った優子の様子がおかしい事に気づいた日に、彼女を救出しに行った翌日の事か。思い出した思い出した。その時に言ってたんだな俺……
「だからこそ、私も信じてあげたいんです。貴方のやる事が私達の事を考えてのものなんだって」
「そ、そっか……」
な、なんだろう……思ったよりもちょっと過度な信頼されてる気がするんだが……それはそれで嬉しいというか複雑というか、何というか……
「あっでも……」
でも?
「その信頼関係を利用して浮気のような事をするというのでしたら、その内容次第で色々とお仕置きしますけどね……♡」
「い、いや浮気はしねェからなッ⁉︎」
「フフッ、結構焦って可愛いですね……♡」
ウググググッ……!! こ、こんな可愛くて優しいヤンデレの恋人を裏切るようなことをしてしまえば、俺の色々なもの(貞操概念以外の何か)が危なっかしくなりそうだ……改めて気を付けよ。
ん? 命の危険性は考えなくていいのか、だって? ヤンデレな相手が優子だし、多分大丈夫だろ(遠目)。ってか大丈夫じゃないとダメ(震)
「シャミ子がそう言ってることだし、私も白哉くんの好きにさせるよ。でも、あまり長くそっちの世界に長居しないでね」
「あ、あぁ……ありがとうな二人とも、それじゃあ行ってくる」
まぁ何はともあれ、こっちの夢の世界に行っていい許可をもらったことだし、さっさと行くとしますか。にしてもフードの人、何を俺に伝えようとしているんだ……?
『……今が、白哉のと同じのを見せる時だな。……シャドウミストレスよ、まだ目覚めの時ではない。まだ、汝には見せるべきものがある』
「え……?」
♢
はいよっと、俺の夢の世界に到着っと。いつものチェスみたいなところだな。
白龍様は……いないな。何故毎回俺の夢の世界で白龍様とフードの人が一緒になれないのかは知らないけど、今回に限ってはフードの人にとっては好都合かもしれないな。なんか誰にも話せない大事な話があるだろうし。
さてと、フードの人は一体どこに……
「……おう、来たか。待ってたぞ」
と、間髪入れぬ間にフードの人、俺の背後に現れた。突然の背後からの登場にめちゃくちゃビックリしたぞ、その時に出そうな大声が出ないように耐えただけで。
………ん? アレ? なんだ? なんかこの人、いつもの笑った感じでは話しかけてないような……彼と会った回数は多くないけど。口元しか見えないけど口角が吊り上がってないから、きっとそうだ。
と、とりあえずそれを気にしてるような事を言うべきか? うーん……いや、やっぱり気になるから聞いておくべきだな。じゃないと彼の話をちゃんと聞けないと思うし。
「な、なぁ……なんか、いつもの元気さがなかった気がするんだが……一体どうしたんだ?」
俺がそう問いかけると、フードの人は既に被っているフードを深々とさらに下げた。な、なんか……俺、聞いてはいけない事を聞いてしまったのか?
「……思い出したからだよ」
思い出した? 一体何をだと? いつもの笑顔では話しかけらない事を、唐突に思い出したってことか? にしては何故このタイミングで思い出したくないことを……? アンタの調子が良くないのならまた別の日に話したらいいんじゃ……
いや、このタイミングだからこそ……なのかもしれないのか? 俺と優子はさっきまで桃の過去の記憶を覗いていて、そこで誰何が自分の歪んだ理想郷のためにまぞくを殺してきたって知ってしまったし……
そんな事を考えていたら、フードの人が口を開いた。一体何を話すと言うんだ?
「俺、あの女──那由多誰何と出会った事あるんだよ」
えっ? 出会ったことあるって……当たり前だろ昨日俺の夢中で会ったんだから。無力化されたし夢魔ではないというのになんで現れたのかは知らんけど───
「それも、この前アンタの夢の中に何故か出て来た時よりもずっと前に……な」
「………………は?」
思わず呆けた声を上げてしまったんだが……
だって聞いたろ?(誰に言ってるのかは俺自身も知らないけど) ずっと前に誰何に出会ったって言ってたぞ? そして誰何は十年前に桃によって無力化されて人型を保てなくなったんだぞ?
ってことはだぞ? このフードの人は誰何が封印される十年前までの何処かで、彼女と出会った可能性があったってことになるんじゃないのか?
で、どういう経緯で俺の精神世界に入るようになったんだ? というか……
「アンタ、どういった経緯で誰何と出会ったんだ?」
思い出したとか言ってたし、多分何処かでパッと見で見かけたとかそういうのじゃないのか……?
「……まぁ、そうだな。そろそろアンタには教えてやらんといけないよな」
フードの人はそう言うと、深々と被っていたフードを取り、今まで見せてこなかった素顔を見せてきた。
髪の色は俺と同じ銀髪で、メッシュも同じ位置にあるが彼のは黒い。橙色の瞳が鋭く見えるものの、右目の方は黒くカッコいい眼帯で隠れている。フードを取ったからなのか、肩より下にまである程の長さのハーフアップも出ている。
そして、俺が最も注目したのが……外側が黒く内側が髪の色と同じ銀色となっている、狼のような耳だった。
「獣の、耳……⁉︎ は? ちょっ……えっ? お、お前、もしかして……と、というか、なんか……俺と似てるところが、いくつかあるというか……」
髪の色とメッシュの位置が俺に似ており、それでいて人間には絶対にない体の一部。それらを見た俺にとってはあまりにも衝撃的すぎて、一瞬たりとも目を離せずにいた。
一体どういう事だ……? 何故彼に獣耳が? もしかして、彼も何かしらのまぞくなのか? それにしてはなんだか俺にそっくりな感じが……
「な、なぁっ……えっと、そのっ……」
「何も言うんじゃねェ。分かってるよ、アンタが俺の正体がどうしても気になって仕方ないんだってことくらい」
だ、だよね。分かっちゃうよね。さっきの反応をしちゃったからして、俺が何かしら疑問を持ってるってことに気づかない方がおかしいもんね。
と……とりあえず、アンタは一体何者───
「───平地」
「へっ?」
「平地 銀狼。狼の魔族──狼鬼の一人で、アンタのおじ……というよりは、年齢的にアンタの祖父のおじに当たる男だ」
………………………………マジでまぞくだった。しかも種族の名前付き。しかも俺たち平地家の親戚に当たる人だという。……マジかよ。
「まぞくで、親戚……しかもその言い回しからして、祖父の父……曽祖父、だっけか? その代に近い年齢代で生きてきた……ってことか? いや、じゃなくて……ということ、ですか?」
俺とは直接的な血縁関係ではないかもしれないとはいえ、同じ苗字でかなりの歳上かつまぞく。だったら礼儀良く話さないといけねェじゃねェか。知らなかったとはいえ、今までタメ口を使ってた自分が恥ずかしいぜ……
「丁寧語はしなくていいぞ。そんな余計な配慮を持って話す奴は好きじゃねェから。これまで通りにタメ口でいい」
「そ、そうですか……じゃなくて、そうか……」
よかった、会話に対するこだわりはないみたいだ。というかいらない配慮は嫌いな感じか、よかった……
というか。
「えっと……銀狼、さん? いや、銀狼?」
「銀狼、だけでいい」
「じゃ、じゃあ銀狼……アンタがまぞくってのは本当か? 父さんの親戚で俺とは直接的な血縁関係じゃないとはいえ、アンタがまぞくだって話は聞いてないぞ?」
だって、もしもアンタが本当にまぞくだったとしたら、それは平地家にとって最も注目するところで、代々その情報を伝えていくべきじゃねェか。
「というか……アンタが平地家の人だったら、親戚である俺や父さんにもまぞくらしき部分を受け継いでいるはずなんだが……?」
うん、そうだよ。もしもこの人が本当に狼のまぞくなら、平地家はみんな狼の耳なり爪なり、狼らしい体の一部がどれかはあるはずじゃねェか。なのに、なんで俺と父さんにはそれがないんだ?
「俺たち狼鬼は変わった……というか変わりすぎてるまぞくでな。狼牙じゃない奴との間で生まれた子には狼らしいものを受け継ぐことはできない。見た目も能力もだ。だがその代わり、その分だけ膨大な魔力を体内で生み出すことができ、狼鬼と同等かそれ以上の高い身体能力を手にすることができるらしい。二百年前の同族の子がそうなってから発見されたんだよ」
「……なるほど、本当に変わった種族だな」
他の種族と一緒に後継ぎを作ろうと、見た目が分かりづらくなるどころか狼らしい闘い方ができないけど、その別の方向で狼牙並の強さを得られて、ヤバい奴相手でも闘えるかもしれないってことか。
いや、ちょっと待てよ? DNAにどんな原理があったら、他の種族のDNA入れただけで子供の狼要素が皆無になるねん。まるで意味が分からんぞ⁉︎
……まぁ、それはDNAの混ざり合いがどうのこうのだろうから別にいいとして。
「じゃあ何故、父さんも爺ちゃんもこの事を今まで話してくれなかったんだ? 平地家としては超重要なところなのに……」
うーん、なんだろう。子孫に自分達の種族の事を話さないというのが、狼鬼ならではの掟とかだろうか? よく分からん……
「……桃の記憶を見たから、もう分かっているだろ。アイツのせいだよ」
ん? アイツのせい? ………………ハッ⁉︎ ま、まさか⁉︎
「俺がみんなに伝えた一族についての話は、俺が誰何に【殺されかけた】から無かったことにされたんだよ」
「やっぱりか……‼︎」
なんで今まで狼鬼の事に関する記憶が無いのかと思ってたよ。転生したから俺だけが知られてないのかと思ってたけど、よく考えたら桃の記憶で誰何との闘いを見た後に呼ばれたんだから、そういう感じに祖父や父に忘れさせられたんだったな……
結論。一族の事も銀狼の事も知らずに今まで生きてきたのは、完全に誰何のせいだったってわけか。そりゃあ父さんに狼鬼の事を教えてもらわなかったわけだ。おのれ誰何、許すまじ。
………………ん? ちょっと待てよ?
「今、【殺されかけた】って言わなかったか? 【殺された】じゃなくて【殺されかけた】って、一体どういう意味なんだ? 殺されてないんだったら、能力か何かじゃない限り俺の精神世界に居れないと思うし、みんなの記憶からもアンタの存在が消えるはずがないと思うが……」
ただの言い間違いか? それとも見栄っ張りとか? 後者だったらそれはそれでちょっと興味があるというか……
そんな事を考えていたら、銀狼は一つ溜息をついてから再び口を開いた。
「───模倣魔術」
えっ? 模倣? 魔法で模倣したってのか?まほうをもほう……ンフフフフッwww こんな時に笑うなよ俺www というかそれって、ミトさんの技をコピーする能力と一緒なんじゃ……
「相手に見せられた技を魔力で一時的にコピーするヤツとは違って、俺のは『情報を基に曖昧なイメージを再現して自分のものにする能力』と言ったところだな。それで魔法少女がコアになる時のをイメージして、魂だけの存在になって誰何に殺されそうになったところを脱出したってわけだ」
な、なるほど。ミトさんのは『実際に見た技を一時的にコピーする』のであって、銀狼のは『イメージから自己流の技の発動や体の変化をいつでも自由に可能にする』というものなのか。それなら違いが分かるかもな。
にしても……魔法少女がコアになるのをイメージして、魂──霊魂だけの存在になった、か……正しく幽体離脱ってとこだな。
というか……イメージ次第で自分の体を自由に変えられるってんなら、魔法少女もいざという時に自分の血液を全てコアに溜め込んで、コアの状態で逃げる……なんて事もできるんじゃないのか? そういうのは銀狼しかできないと思うけど。
「まぁ……肉体は跡形も無く消されたから、はたまた魂まで消せたと思い込んだままあの記憶操作の能力を使ったからなのか、その影響でみんなの俺と関わった時の記憶は消されたけどな」
「そ、そうなのか……」
そっか……霊魂になって逃げられたのにみんなの記憶から忘れられてしまったのは、誰何に肉体を消されたことが影響したからなのか。いくら誰何でも霊魂の存在までは認識できなかったんだな。
まぁ、認識できた上でそれを見つけられなかったとしても、彼女の『かわいそう』という思い込み次第では、霊魂を消さずにみんなの記憶を消すかもしれないけどな……ぶっちゃけ彼女のやる事がまだ分からんところあるし。
………………ん? ちょっと待てよ?
「アンタがみんなの記憶から忘れられても殺されはしなかった……ってのは分かった。けど、問題はその後だ。霊魂だけの忘れ去られし存在になったアンタはあの後、なんで俺の精神世界に赴けるようになったんだ?」
「は?」
いや『は?』って。何だよその『お前なら察しがつくだろ』みたいな表情は。分かるわけないからこの反応をしているんだろうが、アンタの方こそ察してくれよ。
「なんでってそりゃあ……アレだよ。ほら、千代田桜さんが今どんな状態なのか知ってるだろ? 前世で漫画やアニメを観て得た原作知識で」
「……? 桜さんが?」
桜さんが今どんな状態なのか、だって? えっと……確か、コアとして猫の姿になった後は決勝となって、病弱だった頃の優子の体内に入って彼女の命を支えているんだっけ。それが一体……
ん? んん? んんん?
「ちょっと待てよ? もしかして、模倣魔術で桜さんに似たような事……何かしらの問題を受けていた頃の俺の体内に入った、というか憑依したのか? そうしないといけなさそうな時期あったし……」
俺が転生する前……というか前世の記憶を思い出す前の出来事なんだけど、俺って小学生の頃、学校帰りに自動車に撥ねられたんだよな。多分それで死んでしまう状況に遭ったんだと思う。目覚めた時に俺の自覚とか云々が入ってきたから実感ないけど。
「……あぁ、その通りだ」
あぁ、やっぱりそんな感じか。
「魂だけになって誰何に身体を消された後、これからどうしようかと悩みながら町を徘徊していたんだよ。んで……いつの日なのかは覚えてないけど、せいいき記念病院を訪れた時にアンタの名前の表札があるのを見てな。その病室に入ってみたら、呼吸器を付けて寝ているアンタを見つけたんだ」
えっ、呼吸器付けてたのか俺? 起きたら全然息出来てたからちっとも気づかなかった……
「それで子孫が死んだら困ると思ってな……どうせ誰の記憶からも消されたのならせめて陰から目の前の大事な命を救おうと決めて、アンタの体内に入って俺の生命となる事にしたってわけさ」
「………………‼︎」
そ、そうだったのか……みんなから忘れられても尚、子孫のために自身が出来る最前線の事をしようとするために、俺の消えてしまうかもしれなかった命を……
「えっと……そ、その……あ、ありがとうな。自分の命を犠牲に、死ぬかもしれなかったらしい俺を助けてくれて……」
「いやまだアレで俺が死んだとは限らねェからな? まだ決めつけんなよ? ……だがまぁ、これくらいは当然だ。だって大切な子孫の一人の命を救いたいからな」
だ、だよね。アレで死んだのかどうかなんて決めつけていいわけではないもんな。
でも……たとえアレで本当に死ぬことになると知ったとしても、命がけで俺を救おうと考える鋼の精神を持ってるようだな。アンタ、ホントに良い奴なんだな……さすがは俺の祖先のまぞく。いや、まぞくじゃなくても尊敬してたぜ。
………………アレ? そういえば……
「さっき、前世とか原作知識とかがどうのこうのって言ってたみたいだけど……俺の気のせいか?」
「いや、はっきり言ったと思うぞ」
きっぱり言いやがったよこの人。でも、なんでそんな事を知ってるんだ? 前々から思ってたが、なんでそんな事を……
「アンタの体内に入ってから、脳の中にインプットされている記憶を全部見ててな。最初は前世の記憶なんて信じられないと思ってたけど、そこで記憶したものはどうにも俺が実際に体験したかのように感じ取れたから、信じるしかないと思ったわけだ」
「そ、そっか……俺の前世の記憶なんて、普通なら誰も信じてくれるわけないだろって思ってたけどな……」
ってかよく考えてみたら、ヨシュアさんがここに来る前の時も俺の記憶を覗いてたんだっけ。その時に俺の前世の事を口にしなかったのは、その記憶を観れなかったからなのか? それとも敢えて気づかなかったからなのか? そこも気になるけど、本人がいないからなぁ……
「………………フッ」
ん? 『フッ』?
「フフフフフ……ッ。ハッハッハッハッハ……‼︎」
えっ? は? ちょ、ちょっと……えっ? な、何この人。急に笑い始めたんだけど? 狂気的な笑い方ではないにしても、突然すぎて怖すぎるんですが? えぇ……
「ハハハハハ……ッ。いや、悪い。なんだかアンタと話していく内に、思い出して噴き上がってきた怒りがだんだん収まってきてな。さっきまでの自分が馬鹿馬鹿しくて、つい……」
はぁ? 思い出して? 噴き上がってきた怒りが? だんだん収まってきて? 一体何を言って……
「俺がアンタを呼んだのはな、俺の記憶が思い出したのだってのを伝えるためなのと、誰何に対する怒りを鎮めるのを手伝ってもらいたかったからなんだよ」
「えっ……? えっと……誰かを巻き込んでても抑えたかった怒りが湧き上がってきたから、それを落ち着かせたくて俺を呼んだ……ってことか?」
なんてはた迷惑な……いくら怒りたいのを抑えたいからって、誰かに怒りをぶつけることになりそうな真似すんなよ……
「……アイツには酷い目に遭わされたよ。桜さんに匿ってもらったことで何の準備もなく堂々と外に出れたと思ったのに、突然変な理想郷を語りながら俺の存在を消そうとしてたんだぞ? しかも先代から二百年もの間代々伝わる一族の記憶を子孫全員から消しやがってさ……」
それはまぁ、そうだよな。桜さんに安全な生活の確保ができたと思いきや突然殺されて、それでいて自分と子孫達の家族との絆がある記憶を無理矢理消されて、怒りを覚えないわけがないもんな。
いや……そこまでの酷い仕打ちを受けてたら、怒りという程度のレベルでは済まなそうだな。それ以上の感情を持っていてもおかしくないのに、よくそんな感情を持たずに済んだなホントに。
「消した魔族の事は忘れないとか言ってたけどよ、その魔族の気持ちを一切配慮せずに殺ってきた感じだったぜ? そんな自分勝手な奴に突然殺されかけて……めっちゃ腹立ったよ」
……確かに、誰何は殺害対象となるまぞくの気持ちを考えずに消していってたと思うな。あぁ見えても嘘偽り無く他人の事を全く思ってないわけではない感じだったようだし、自分の理想郷の為に敢えて……ってのもあるだろうが。
ま、別にあんな奴に同情する気はないけどな。どんな想いがあっても、行動が大抵の結末を物語ってるしな。
「それも……アンタの身体を勝手に借りてまでも、奴が何処にいるのかを割り当てて、すぐさま殺してやる……そんなめちゃくちゃでアンタの事を一切配慮してなかった事を考える程にな」
いやこの人も怒り任せにあの女と似たような事しそうな感じだったッ(記憶を消す事以外はだけど)⁉︎ 俺がここに来て怒りを鎮めることになってよかったーッ⁉︎ マジでよかった、色々とッ‼︎
「あ、あのさ、ブラックジョークにもなりかねないことを言うのやめてくれよ……っていうか、マジでそれやる気だったのか?」
「あぁ、アンタの制止がなかったらな」
即答しやがったよッ⁉︎ マジで怖っ⁉︎ こ、この人の突然の召集を引き受けてよかった……でなかったらこの人も俺も、色んな意味で終わってた……
「……よかったよ」
「えっ?」
「誰何との出来事を思い出したせいで一瞬忘れてしまったことを、アンタのおかげで思い出す事ができた」
ま、また突然何か言い出してきたぞこの人……? 一瞬忘れてしまったことって、一体何なんだ……?
「狼鬼の心得の一つ『怒りは誰しも持つものだが、殺意へと導くものは自他共に不幸を招く。未来のためにその怒りを鎮めるべし』『歪んだ思想は個人の心境によって生まれしものである。それを否定するにも偏見的に見ずに憶測すべし』……俺が子孫に伝えてきたことを、自分から忘れてしまうなんてどうかしていたよ」
「ろ、狼鬼の心得………………何それ、初耳なんだけど」
「そりゃそうだ、それを伝えてきた俺の存在をみんなの記憶から消されたからな」
それはぞうだけども。
でも、そっか……一族にはそんな心得があったんだな。
短気は損気、各人各様、虚心坦懐……怒りに負けず、人の考えている事などを広い範囲で見て様々な事に対処していく。そういった鋼の精神を持って生きていってほしい……先祖様達はそう伝えていっているんだな。
現に、銀狼も怒りのあまり取り返しのつかないことにしそうになったとしても、子孫達のために……そして失くしただけで元々はあったかもしれない対象の善心のために、その怒りを抑えようとしてくれている。後悔したくないから、だろうな。
「……なぁ、白哉」
な、なんだ?
「アンタは俺よりも結構若い。若者だからこそ感情に振り回されやすく、その感情の通りに動いてしまう恐れがある。俺みたいに殺意に近い怒りを覚えてしまえば、きっと俺よりも自制を保てないと思う。……あくまでも俺の憶測だけどな」
憶測、か……けど、銀狼の言うことは正しいと思っている。いくら前世までは感情を若者よりも抑えやすい大人の年齢だとはいえ、今の俺はまだ十六歳だ。大切な人達が傷ついたりしたら、きっと……可能性はなくはない。
「けどアンタには、今の俺にはないものを持っている。もしも自分が自分でなくなりそうなら、それに遠慮せず頼っていけ。そうすればきっと……な」
「………………‼︎ それって……」
銀狼が何を伝えようとしたかったのか……それを察した俺が問いかけようとしたところ、彼の身体を含め周囲の景色が透け始め、周りに水泡のような光が多く浮き始めた。これって……
「───時間だな。そろそろ本体のアンタの目覚めの時だ」
……そっか、もう銀狼との会話が終わってしまうのか。……だったら、一言くらい掛けないとな。
「銀狼‼︎」
「ん?」
「俺……アンタと出会った事は絶対忘れない‼︎ 俺が本当に狼鬼の一人かはまだ分からんけど、アンタが伝えたかった事は生涯大事にしながら生きていってみせるからな!!」
「……フッ。あぁ、頑張れよ」
俺の誓いを聞いて安心してくれたのか、銀狼は静かに微笑みを見せてくれた。今の俺なら信じていける、そう思っているかのような良き笑みだった。
「あぁそうそう……俺が遺してった自作の武器、これからも大事に使っていってくれよ」
そんな言葉が聞こえたのと同時に、銀狼がピストルの形を作った手を俺に向けてきたのが見えた時には、俺の視界は何もない真っ白な景色に包まれていった。
♢
目が覚めた時には、視界は知っている天井となっていた。戻ってきたんだな、現実世界に。優子と桃が先に目覚めたとなると、俺が何分ぐらい夢の中に入ったままだったのやら……ま、そんな事はどうでもいいか。
とりあえず、今この場にいて俺が起きるのを待っているだろう優子達に、待ってくれていたことのお礼を言わないと───
アレ? 優子がいない? 何処行った?
「あっ……白哉くん起きた?」
うおっビックリした。なんだ桃か、驚かすなよ。近くにいるってのは分かってはいるけど、突然話しかけられるとビックリしちまうからさ。
「おはよう桃……優子は今どこにいるんだ?」
「シャミ子なら三分前から外歩いて行ってるよ。スイッチを切り替えたいとか言って」
そっか、優子は散歩に行ってるんだな。何かしらのトラブルが起きて消えた……とかじゃないなら問題ないし、追求しない方がいいな。って早くもトラブルとか起きてたまるかってんだ。
……なんか、桃が浮かない顔してるな。俺達にあの過去の記憶を見せたから……とかではないな。あの件の事で罪悪感があるのなら、もっと暗い表情をしてたはずだから。だったらなんで……?
「私が起きて、白哉くんが状況整理したいとかでまだ寝ていた時、シャミ子が私と一緒には起きないトラブルがあって……本人は四・五分くらい寝ていただけで嘘はついてなかったみたいだけど、ちょっと心配になっちゃって……」
起きてたわトラブル。ただの寝坊で済まされたらしいけど、まさか優子が桃と一緒に起きなかったとは……
というか、夢魔であるアイツが寝坊して、その能力を受けた奴が先に起きるって何? どんなポンコツ? あ、ポンコツは失礼か。
『……時が来ていた』
へっ? メタ子、急に何を言い出して……? 時が来ていたって、一体何のことなんだ?
「あぁ、起こそうとしたらメタ子に止められてて……彼にとしては、シャミ子が起きる気配がするまで刺激してはいけないって……そんな感じのを伝えたかったのだと思う」
みんなが起こそうとしたのを、メタ子が止めてた? 確かに夢魔の力を使ってる人を無理矢理起こしたら、それでこそ何かしらのトラブルが起きる確率が高そうだけど、何故メタ子が止めて……
【シャドウミストレスにもあの記憶を見せた時には、メタトロンが宿る猫の体に残された時は少なくなるだろう】
唐突に俺の脳内に蘇ってきた、メタ子に伝えられたメッセージ。もしかして、さっき優子が寝坊した原因って……
「………………そんなに優子の事が心配なら、俺が代わりに追いかけてやろうか?」
「えっ?」
「ほら、俺はまだ寝ていたから、優子がまだ起きてないって状況を見ることが出来てない。ましてや彼女が起きた時にも、俺はまだ夢の中で状況整理していて睡眠中。本当に寝坊しただけなのかを本人に直接聞くには充分とした理由になるだろ?」
ま、メタ子にはあの事を誰にも話すなって言われてるから、優子もそんな感じだろうけどさ。だからこそ……
「そっか……そうだね。じゃあ悪いけど、お願いね」
「おう。準備が出来次第行ってくるわ」
桃からオッケーが出たことだし、優子を探しに行くとしようか。アイツ、今何を思ってるだろうな……
♢
白哉さんが自分の夢の世界へと行き、私達も帰ろうとしたところで、私はメタ子に呼ばれた。
メタ子は何やら見せたい記憶というものがあるらしく、それを私にだけ共有し、他の人達には伝えないでほしいと頼み込んできた。既に白哉さんにも見せ、誰にも……私にも見せるまではバラさないようにと咎めているらしかった。
それがどういうものなのかは分からないし、白哉さんも言いつけられてるとはいえそれを内緒にされていることには不服だったけど、メタ子にとってはそれほど重要事項のようだったので、私はその約束をしてその記憶を見せてもらうことになった。
そこで私が見たのは……桃の幼い頃の、本当の記憶。
桃は小さい頃、雪国らしきところで柘榴さんと共に、桜さんから救出されていた。その頃は自分の名前も無く何処かの国の言葉しか話せなかったようで、そこから桜さんに『桃』と名前を付けられ、日本語も彼女から学んだんだと感じた。
それと……その時の記憶にはまさかの誰何とドリアという男性もいた。なんで彼女が桜さんと共闘しているのか、この場で桃の事とかをどう想っているのかも分からない。
ただ、なんか桜さんが連絡先をあげたら死ぬほど電話かけてきそうだとか、実際にドリア……さん(?)って人とそんな事をしてると聞いた時は、私と同類なのかと思ってしまった。へ、変な考えを持たないように用心せねば……
桃本人から聞いた時は施設暮らしだったとか聞いたけど、ここまでの話からするに、それはとある大まぞくによって記憶をほぼ完全に書き換えられたものなのだということを聞かされた。そしてその桃の記憶を書き換えた張本人というのが……私のおとーさん、ヨシュアだった。
とはいっても、何もおとーさんが独断でやってたとかではなく、桜さんがそうするように頼んでたからとのこと。愛情の強い人との関わりまでは夢魔の力に影響できないとのことだけど、そもそも何故桜さんが桃の記憶を書き換えて貰おうとしているのか、分からなかった。
おとーさんは最初はある程度の抵抗があったものの、桜さんに深い理由を問うことなく了承。桃に『桜さんとの思い出を塗り替えられるような……生きる理由になる、素敵な誰かに出会えますように』と願いながら、夢魔の力を使った───
♢
というのが、メタ子に見せられた桃の本当の過去の記憶だった。幼い頃の桃に何があったのか、何故桜さんとおとーさんに記憶を書き換えられたのか、それは今の私には理解することができなかった。
でも、今日ここまで体験してきたことで分かったこともあった。私は何も考えずにまぞくとしての人生を歩んでいっていた。そんな私達を、歴戦の人達がめっちゃ守っていたのだと……
「ハァ……こんなの、白哉さんと付き合う前の自分と一緒で情けない……」
自分の心境を打ち明かした挙句、自分が起こしそうな厄介事を白哉さん任せで止めてもらう……そんな優柔不断で自分では上手く対処出来ない、あの頃の自分と同じで結局何も変わってないような気がする。
誰かが行動したと分かってからじゃないと守られてばかりで自分から動こうとないなんて、本当にそんな自分が情けなく思えてくる……
「ううう……守られまぞくじゃなくて……町とか……大切な人とか……大事なものとか……なんか色々守れるまぞくになりたいなぁ。………………なりたい……?」
今呟いた言葉に引っ掛かりを感じ、それと同時にあの時私達に謝りながら泣いていた桃の顔が思い浮かぶ。今の私の意思で桃がもうあんな顔をしなくて済むのだろうかと、そんな不安が過ぎる。まるで付き合う前の白哉さんへの対応に悩んでいる時と同じように。
「……いや、『なりたい』じゃない」
誓いを立てるように、私はなんとかの杖を手に取り、それを月夜に照らされている桜の木に向けた。
私は、これから町を、白哉さんを……そして、桃の笑顔を守れるまぞくになる。
「絶対なる」
あの記憶の中では、誰何は苦しんでいる桃をかわいそうで愛おしいと言っていた。でもそれは間違いだ。
あの人は見たことが無いだろうけど、私の宿敵は笑顔が一番可愛くて、彼女の心の底からの幸せを表しているんだ。喰われてたまるか。
夢の中では見ていることしかできなかったけど、実際に戦う事になった時はそうはいかない。今まで以上に心も身体も激強まぞくになって、必ず大切なものを全部守ってみせる。
たとえそれが、私達にとっての修羅の道になろうとも。
「───『かいふくのつえ』」
徐にそう呟いた途端、なんとかの杖が突然光り、一瞬にして形状を変えた。その形状は、掘り出したあの時と完全に一致したものだった。『かいふくのつえ』、ついに出来たんだ……夢の中じゃないのに……
「ゆ、優子……? 今の光って……」
それと同時に、私の事を心配してくれているのか、後をついて来た白哉さんに声を掛けられた。今の光って言っていたから、きっとこの瞬間を目の当たりにしたのだろう……ハッ⁉︎ これは直接報告できるチャンスでは⁉︎
「白哉さん見てください‼︎ なんとかの杖を本来の形に戻せました‼︎ まぞく、レベルアップです‼︎」
「本来の形……? あぁ、もしかして掘り起こす前の形状のことか?」
あ、なんか察してくれた⁉︎ 実際に掘り起こした時のを見たわけじゃないけど、私の言ってることを信じてくれた⁉︎
……あ、そうか。確か白哉さんは、彼のいない世界での私達の体験談が描かれた漫画やアニメを観たことがあるんだった。それで掘り起こされたばかりのなんとかの杖を見たんだった。だから納得してくれたんだ。
なら、私が彼にこの後伝えるべきことはただ一つ。
「白哉さん……私、これからもっと強くなります‼︎ 守られてばかりまぞくじゃなくて、この町も、白哉さんも、桃の笑顔も守れる……そんな強くて立派なまぞくになってやります‼︎」
「‼︎ ……なってやる、か……いいな、その強い意思」
最初は唖然としていた白哉さんだったけど、私の誓いに共感したのか笑顔とサムズアップで褒めてくれた。
「俺も、強くなってみせるさ。みんなを色んな脅威から守れるように、心も身体も……な」
そう宣言した白哉さんの瞳は鋭くなり、本気で強くなりたいと思っているのが表情だけでもはっきりと伝わってきている。や、やっぱりカッコいい……‼︎
そんな事を考えていたら、白哉さんは私の顔を見ながら微笑んできた。
「だから……一緒に強くなろうぜ、みんなで」
「……‼︎ はい、もちろんです‼︎」
みんなで。それは私が守られてばかりではないという認識でいてくれたからなのと、多摩町がみんなの町であることの改めての認識をして貰うための言葉だった。
そうだ、私達は二人だけじゃない。桃も、ミカンさんも……信頼できる人達はいっぱいいる。だから私達二人だけじゃなく、みんなで強くなって、みんなでこの町を守っていこう。私はそう改めて誓うことにした。
絶対に、誰何みたいな強敵が相手でも勝てる程に強いまぞくになってみせる‼︎ 待っていろ私の明るい未来ー‼︎
……とりあえず今は。
「ところで……桃の本当の記憶を今日まで内緒していたことについて、ちょっとオハナシしたいのですが……♡」
「………………やっぱり知っていたんですね……」
はい、メタ子のおかげで知りました♡ 事情がどうであれ、白哉さんには色々とわからせてあげないと……ね♡
おまけ:台本形式のほそく話その36(というより番外編)
メェール【シャミ子ちゃん……頼まれた例のブツ、用意しておいたメェ〜】
メェール君、一つの縦長な箱をシャミ子の目の前に出す
シャミ子「は、はい……‼︎ そ、それでどうでしたか? 出来栄えの良さの方は……」
メェール【シャミ子ちゃん。それを最終的に決めるのは作った本人じゃない、第二・第三者が決める事だメェ〜】
【本当にこれが良いのかどうかは、まず誰かが見たりしないとわからないもの。だからシャミ子ちゃん自身が実際に見て評価するんだメェ〜】
シャミ子「そ、そうですよね……‼︎ 分かりました‼︎ 早速見て評価させていただきます‼︎」
メェール【それじゃあ……お披露目だメェ〜‼︎】
箱から取り出されたのは……伊藤いづも先生原案の、公式ウェディングドレスを着たシャミ子の十六分の一スケールのフィギュアだった
メェール【どうメェ〜シャミ子ちゃん? ヘソ出し無しでも結構セクシーなデザインになったと思うメェ〜けど】
【いや、ウェディングドレスでヘソ出しは僕もおかしいと思ってるメェ〜よ? だからその要望通りに……】
シャミ子「………………………………」
メェール【えっと……シャ、シャミ子ちゃん?】
シャミ子「………………ふ」
メェール【ふ?】
シャミ子「ふおおおぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉぉぉッッッッッッ‼︎」
メェール【落ち着けェッ‼︎】ピロロロロ……
シャミ子「さ、最高ッ‼︎ 最高ですよメェール君ッ‼︎ これは肌の露出度高すぎなのが苦手な私でも文句無しのデザインですッ‼︎」
「ベールが頭頂部から前方下を一切隠さず、リボンとフリルを付けている位置を含めてめちゃくちゃ可愛くなってますッ‼︎」
「しかも首から胸元辺りまでと脚(白ストッキング付き)のところが露出されてるのに、ウェディングドレスだからなのか清楚感があって美麗さまでもが良く出ていますッ‼︎」
「これなら白哉さんの目の前で着ても文句無しの満点をいただけること間違い無しですッ‼︎ 健全な方面でも、下心方面でもッ‼︎」
メェール【よっ……喜んでくれたのなら何よりだメェ〜。じゃ、じゃあ……結婚式の時はこれを着ておくメェ〜?】
シャミ子「はい‼︎ そして結婚式が終わった後は、その日の夜に……というか終わってすぐですかね? これを着たまま白哉さんと───」
メェール【あ、そこからは言わなくていいメェ〜。もう予想ついたから】
【……それとシャミ子ちゃん。実はこういうのも作ったんだメェ〜】
シャミ子「へっ?」
メェール君、もう一つの縦長な箱を取り出してすぐにオープンした
シャミ子「お、おぉぉぉ……⁉︎」
その中身は、同じく伊藤いづも先生原案である、公式ウェディングドレスを着た桃の十六分の一スケールのフィギュアだった
メェール【シャミ子ちゃん、桃ちゃんには柘榴さんと結婚してほしいと言ってたメェ〜よね? その時のをイメージして作ってみたけど、どうメェ〜かな?】
シャミ子「………………………………」
メェール【シャミ子ちゃん?】
シャミ子「……桃のウェディングドレスのデザインも完璧です。大人の女性っぽさが出ていて、これも文句無しの満点を出せます。ただ……」
メェール【ただ?】
シャミ子「スタイルが良すぎて、私の方が負けてる気がして複雑すぎる……」
メェール【あ、あぁ……ほ、ほら。シャミ子ちゃんにも桃に負けてないところがいくつかあるメェ〜から……】
シャミ子「それはそうですけど……特に白哉さんも大好きなおっぱいでは大勝利してますけど……‼︎」
メェール【そこ言っちゃうメェ〜か……】
桃「⁉︎ 今、寒気が……⁉︎ それと何故か羞恥心を感じる……」
白哉「……また優子がどっかで俺の事で良からぬ事を考えてそうな気がする……」
以上、シャミ子と桃の公式ウェディングドレス姿を見て急遽書いたほそく話でした☆ 反省はしてない、半分。
それはそうと、今回で現在発売中の原作六巻編までの原作回は終了です‼︎ 次の原作回は七巻が発売されたら……ね?
その間はパロ回とかオリジナル回とか、クロスオーバーを中心に書いていこうかなって思ってます。気分次第では週一投稿を休む時があるかも……? そこんところはご了承ください。
現在ネタ切れになりそうなので、誰か以下の活動報告にてリクエストという名のヘルプを‼︎(特にアンケートで『その他』を選んだ人は絶対に‼︎ 一人はやってくれました)
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=313843&uid=379192
おまけ:正体をやっと明かしてくれたフードの人物・銀狼のメーカー画像
【挿絵表示】