偶に愛が重くなるまぞくと、愛されてる男のまちカド物語   作:名無しのモンスター

96 / 117
人気じゃないけどあの回をパロってるよってことで初投稿です。

河童って、昔の時代に本当にいたのかね……妖怪自体怪しいが。


『あすら』組が池に釣りに行ったら伊達メガネを掛けた河童を釣り上げてしまった話

 

 それは、『あすら』で働く白澤・リコ・朱紅玉・ミトの四人が、とある森の池で釣りをしていた時の事だった。

 

 事の発端は、リコが『今回の食材は買ったものじゃなくて現地調達な感じに集めよう』という思いつきみたいな提案によるものだ。現に、野菜や果物は既にリコが副業で育てていたものから集めている。

 

 ちなみに多摩町には『おくおくたま』の他にも手つかずの自然が多く、少し車を走らせれば緑豊かな森もある。彼女達はそんな森の一つの池にて魚の調達をしているのだ。

 

 そんな中、朱紅玉が吊るしている釣り糸に何かが引っ掛かる。

 

 

「おっ? よっしゃ‼︎ これで今度こそ良いの引き上げたる‼︎」

 

 

 そう宣言しながら強く釣り上げ、滴を撒き散らしながら釣り上げられたその魚は、異様なほど目玉が飛び出し、ひれが触覚というグロテスクな外見だった。

 

 

「うわっまたコイツかいな⁉︎ まぞくも多く住んでる町やから、地球の生態バランスをおかしくしそうな生きモンも何体かいるんやろうか……?」

 

 

 朱紅玉はやや怯えの入った視線で捕った魚を見つめ、生態系に多大な影響を与える外来種に懸念する言葉も述べる。いくらまぞくを快く受け入れる町だからといって、その町の生態バランスが崩れることは誰も望ましくないと思うだろう。

 

 

「えぇから、それも入れといてぇ」

 

「え゙え゙え゙っ⁉︎ これも食べんのっ!? アンタ正気なんっ⁉︎」

 

 

 見た目にも不味そうな外見を味わおうとするリコの言葉に耳を疑い、朱紅玉の声が裏返った。

 

 

「安心しといてな。こういう魚は何年か前に特徴云々を調べたし、安全を考慮しながらの毒味したんやから」

 

「あぁ……紅君、後でリコ君が調べた食べられる外来種に関する本を渡すから、そこから色々と理解してくれるといいよ……」

 

「いや助かるけどそうやないで⁉︎ ってかこれネットとかで調べて出るヤツなん⁉︎」

 

 

 何処か食べられる事に安堵している自分を憎く感じながらも、先程釣り上げたグロテスクな魚は安全に食べられると言い張るリコと、後で彼女が調べた魚の本を貸すという白澤に対し、朱紅玉は何か根本から外れていると感じたのか声を裏返したままツッコミを入れた。

 

 

「食べれると思ったもんは調理しないと逆に失礼や。鮟鱇(あんこう)然り、納豆然り、見た目がグロイもん程食うとウマくなるんや。どんな不細工にも、イイ所の一つや二つあるものなんよ」

 

 

 どんなに見た目が食べる事を躊躇させようとも、リコの料理したいという意欲が冒険心を奮い立たせているようだ。その意欲が裏目に回らなければ良いのだが……

 

 

「ご主人様‼︎ リコさん‼︎ 店長‼︎ 見てくださいまし、何やらすごいものが釣れましたわ‼︎」

 

 

 ふと、ミトが弾んだ声でリコ達を呼びかける。彼女の釣竿には何やら黄緑色の物体が釣り上げられたらしく、普段では滅多に見かけない外来種である可能性が見て分かる。

 

 しかし。彼女が釣り上げたのは、外来種ではあるが魚ではなく……

 

 

 

「いだだだだだだだだだだだだっ‼︎ ……アレ? 痛くないかも……? あっ‼︎ やっぱ痛いっ‼︎ いだだだだだっ‼︎」

 

 

 釣り糸に引っ掛かっている尖った嘴、頭部の逆さにした平らな透明の皿、背中の甲羅、水かきの付いた手足。後ついでにぐるぐる模様のグラスの伊達眼鏡。

 

 これまで空想上の生物とされてきた水陸両棲の妖怪・河童が今、釣竿に引っ掛かっている状態という形でその姿を披露されていた。いや、魔族も魔法少女も空想上の存在だが。

 

 

 

「「「あ、がががががっ……」」」

 

「リコさん‼︎ これも食べられますの?」

 

 

 予想だにしない存在を目撃してしまったためか、三人は愕然とした表情を浮かべる。河童の存在などつゆ知らずなミトが頭にクエスチョンマークを浮かべて首を傾げていると……

 

 

「そぃやァアアアァァァッ‼︎」

 

「あばぁっ⁉︎」

 

 

 見るに堪えなくなった朱紅玉が、釣り糸に引っ掛かっているソレを蹴り飛ばし、池へと落下からの強制帰還させた。ナイスキック。

 

 

「ああっ⁉︎ 食材になるかもしれないものがァッ⁉︎」

 

「ミト君……残念ながらアレは食べちゃダメだよ、色んな意味で」

 

「紅ちゃん、今の対応はナイスやったよ。今見たことは忘れよ、えぇな……」

 

 

 ミトがせっかく釣り上げた獲物をリリースされたことに嘆く中、白澤が彼女の背中を叩いて宥める。

 

 ちなみにさすがののほほんなリコでも、先程の河童は妥協できなかったのか、直ちに記憶から消したいと思っているようだ。虚な瞳がそれを物語る。

 

 

「……なぁリコ。蹴り飛ばしといてなんやけど、今のって河童ちゃうんか? 多分、アレもまぞくやと思う……」

 

「そ、そんな訳ないやろ。桃はんの記憶ではその河童のまぞくは誰何に消されてしもうたって言ってたみたいやし……。アレやろ、池に住んでるただのハゲたおっさんなんよ、きっと」

 

「池に住んでる時点でただのおっさんちゃうやろ」

 

 

 朱紅玉が先程の河童を魔族ではないかと問いかけるものの、その存在を忘れたい一心のリコは頑なに否定する。そこまで見たくない容姿だったのだろうか。

 

 そんなおっさん説を否定してツッコミを入れる朱紅玉に対し、リコは重い口でこう答える。

 

 

「それはアレなんよ………アルコール依存性」

 

 

 なんでさ。

 

 

「アルコールにそんな成分あったら誰もお酒を飲まないからね⁉︎」

 

 

 そもそも酒の発売を禁止されるはずだろ、というツッコミもするだろう指摘を入れる白澤。そもそも彼はバグなのに人間の酒が飲めるのだろうか……

 

 

「店長はお酒飲んだことありますの?」

 

「あぁ……程々には、ね?」

 

 

 飲むことができるらしい。それも飲み過ぎとはならないように量の管理もきちんとしているようだ。ある意味大人だ……

 

 

「ん?」

 

 

 ふと、朱紅玉は脚に不意に覚えたぬめりの感触があまりにも強かったのか、思わず視線を下ろした。そして、顔を蒼白にして固まった。何故なら……

 

 

 

「てんめーら、眼鏡割れちゃったじゃねーかコノヤロー。親に電話しろォォォ‼︎ 弁償してもらうからなァァァ‼︎」

 

 

 ひび割れた眼鏡をかけた河童が青筋を立てて、彼女の足を掴んでいたからだ。

 

 

 

「ギャアアアアアアッ⁉︎ 出たァァァァァァッ‼︎」

 

 

 朱紅玉、恐怖に顔を歪めて絶叫する。妖怪に脚を掴まれて命の危険性を感じたのだ、叫ばずにいられないわけがない。

 

 

「ちょ、ちょっとォォォッ‼︎ 貴方何をしておりますの⁉︎ ご主人様にセクハラなんて許しませんわyふぎゃっ⁉︎」

 

 

 主人の命の危機を察したのか、ミトが両腕を巨大化させて河童に攻撃しようとするが、河童がいつの間にか伸ばした舌に足元を掬われ、その場で転倒させられてしまった。

 

 

「てめー、こいつの友達か家族か何かか? お宅の連れが俺の眼鏡を思いっきり器物破損しやがったんだぞ、返答次第ではお前にも連帯責任を負わせるからなァッ⁉︎」

 

「ヒ、ヒィィィィィィッ⁉︎」

 

 

 激怒している表情を向けられ、ミトは思わず泣き崩れた顔で恐怖に怯えてしまった。このままではまずい、そう悟った朱紅玉がリコと白澤の方に振り向いたところ……

 

 

「ほ、ほなウチらは弁償するためのお金を用意しに行くから、二人はそこでどうにか時間を稼いどいてなぁ……んじゃ‼︎」

 

「ちょ、リコ君⁉︎ 何故私を担いで逃げようと───」

 

「あぁっ⁉︎ おい待てや裏切り者がァッ⁉︎」

 

 

 リコが白澤を右腕に抱え、朱紅玉とミトを身代わりとして置いて走り去って行こうとした。無論これに怒りを覚えない者はおらず、その瞬間を目撃した朱紅玉は怒号を上げた。

 

 

「逃がさん、住所と名前を言え‼︎」

 

「「ほぎゃああああああっ⁉︎」」

 

 

 が。リコの逃走は虚しく、河童が伸ばした舌に捕まってその場から彼の元まで一瞬にして引き摺り込まれたのだった。

 

 

「捕まるのはやっ……」

 

 

 逃走を開始してから僅か五秒でこれであったため、朱紅玉は怒りを忘れてそう呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 人間一人と魔族三人(?)の計四人、捕まってしまったことで一列に正座させられ、河童に説教されている。何だこの光景は。

 

 

「オッさんだってなァ、最初から謝れば怒んないよそんなに。悪いことしたら謝るのが筋だろ。違うか? ん? なんで逃げた?」

 

 

 逃げる術を失って勘弁したのか、リコがおずおずとその場からそそくさと退散しようとした理由を話す。

 

 

「い、いや、その……河童のまぞくやと思うたから」

 

「河童ァ? まぞくゥ? なんじゃそりゃ。訳のわからんことを言ってごまかそーとするな」

 

「いやまぞくやないにしろ、アンタが河童なのは確かやないの……?」

 

 

 どうやらこの河童、魔族じゃないのかどうとかはともかく、自分が河童や妖怪……人間ですらないことを認識してはいないようだ。池の中で住んでいる時点で人間ではないことは確かなはずだが……

 

 

「いや、その……申し訳ないのですが、我々には少なくとも、貴方の事を人間とは見ることの出来ない姿に見えるのですが……」

 

「鏡で自分のお姿を見てくださいまし。わたくし達とは顔が全然違いますわよ?」

 

「この顔は生まれつきだ‼︎ お前らと顔が違うってことぐらい分かるっての‼︎ それからアンタや貴方とか自分じゃなくて、海老名さんと呼べェ‼︎」

 

 

 人間みたいにきちんとした名前はあるんだ。そんなツッコミをしたい衝動を抑えながら、朱紅玉は状況がややこしくなる前にと河童──海老名に謝罪の言葉を述べることにした。

 

 

「あ、あの、海老名さん……アタシが蹴っ飛ばしたせいで、その眼鏡ぶっ壊してしもうたんです……弁償とかはきちんとするんで、どうか許してくれまへんか……?」

 

「よ~し、よく謝ったなお嬢ちゃん。ごほうびにホラ……」

 

 

 素直に謝ってくれた事への褒賞として、海老名は朱紅玉の右手にとある物を手渡した。

 

 

「ビスケットだ」

 

「ビスケットッ⁉︎ これがッ⁉︎ めっちゃ水吸ってて原型留めてすらないやんッ⁉︎」

 

 

 海老名が朱紅玉に渡したビスケット。それは彼女が口にした言葉の通り、水分を吸収し過ぎてもはや固体ではない何かであった。しかもベチャッとした不快な感触もある。ありがた迷惑だよチクショー。

 

 

「まァ、割れたのが眼鏡の方で良かったよ。これでお前……もし皿が割れてたら、流石のオッさんもキレてたね。お前ら全員ボコボコだったよ」

 

『(いや、ボコボコにする前に取り返しのつかないことが起きるって)』

 

 

 河童は頭の上の皿が生命線になっているという噂がある。そこに水を蓄え力の源泉とするが、水がなくなると同時に力も急速に衰えてしまう。その皿がもしも割れてしまうとなれば、海老名本人もただでは済まないことだろう。リコ達はそれを危惧しているのだ。

 

 

「いいか。俺の皿だけは……この皿だけは、何人(なんびと)たりとも触れさせねグハッ⁉︎」

 

 

 お分かりいただけただろうか。海老名が頭の皿に触れるなと注意しながら池に戻ろうとした途端……何処からともなく何故か飛んできたゴルフクラブが、頭の上にある皿に落下して衝突し、それを割ってしまったのだ。いや分かるか。

 

 

「「「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ッ⁉︎」」」

 

 

 その光景にリコ以外が驚愕する中、気絶した海老名は背中から池に浮かぶ。

 

 

「ほわわわぁぁぁッ⁉︎」

 

「皿割れたァァァッ‼︎」

 

「大変だァァァッ‼︎ 皿割れたぞォォォッ‼︎ すぐに新しい皿を用意せねばッ‼︎」

 

「安心してマスター、集めた食材の毒味用に持ってきた皿に水溜めて、これを新しい河童の皿にさせたる‼︎」

 

 

 朱紅玉・白澤・ミトが乱心する程の動揺を表向きにする中、リコがリュックから無地無色の皿を取り出して、むふふっと胸を張った。が、そこでミトがとある懸念点に気づく。

 

 

「……そもそも市販の皿が、河童の皿として運用することができますの?」

 

「………………アカン、どないしよ」

 

「せめて祟りとして出ぬようお経するしかないでェェェェェェッ‼︎」

 

 

 確証はなかった模様。僅かな可能性に賭けて海老名の復活を試みるか、それとも死んでしまうことを受け入れるべきか……その選択肢も相まってか、四人はさらに混乱するように。

 

 と、その時だった。

 

 

「あっ、ゴッメ~ン。ゴルフの素振りやってたら手ェすべっちゃった~」

 

 

 粘着質な笑みを含んだ声が、背後から聞こえた。茶髪を七:三に分けたサングラスの男が、ガラの悪いヤクザや小柄な眼鏡を引き連れてやって来たのだ。

 

 

「だから早く出てけって言ったじゃ~ん。ここはあんたの(うち)じゃない、俺の土地なんだよ~。この池も、そこの草も土もぜ~んぶ、俺が買い取っ「おいコラこのチンピラがァァァッ‼︎」ほわっ⁉︎ なんだこいつ⁉︎」

 

 

 猫撫で声の裏で、瞳を冷たくこちらへと凝視させている男に対し、朱紅玉が焦りと怒りが混じって歪んだ表情でそちらへと走っていき、鬼に似た形相で男に怒号をぶつける。怖っ。

 

 

「アタシらがその買い取った土地に気づかずに入ったのは悪かったけど、アンタ人……っつーか河童を殺しといて何ヘラヘラとしとるんやァッ‼︎ この人殺し……じゃなくて河童殺しがァッ‼︎ 今すぐ警察に通報したる「やかましーわ勝手に殺すなァッ‼︎」えっ?」

 

 

 海老名の皿を割って死なせた事に対する責任を取らせようとして、朱紅玉が怒りの形相を向けながら怒りの言葉を連ねていると、海老名が怒号を上げながら奇跡の復活を遂げた。

 

 

「んなことよりもそこのグラサン野郎‼︎ こちとらなァ、てめーらが親父の金玉に入ってる頃からここに住んでんだ‼︎ なんで出てかなきゃならねェ‼︎」

 

 

 土地の買収など知ったことかと反抗の意思を示す海老名だったが、何故か突然急に恥ずかしそうに頭の皿を抱えながらもじもじとし始めた。

 

 

「っていうかあんまこっち見んな、恥ずかしーから。ちょっ、カメラは勘弁して。ホントッ」

 

 

 どうやら皿を割られる事は、海老名本人にとっては恥ずかしいことだったようだ。しかし、恥ずかしいとかどうのこうの話ではない。本来河童は皿を割られる事は少なくとも致命傷なのだが……

 

 

「(えっあれ? 皿割れてもピンピンしとる……)」

 

「(も、もしかして、あの皿ってただの帽子のようなものだったのだろうか……?)」

 

 

 彼にとっては生命線とやらきはならず、ただの頭部を隠すための帽子代わりとして被っていたものだったらしい。明らかに噂による河童の特徴とは異なる状況に、朱紅玉と白澤は唖然とするしかなかった。

 

 

「と、とりあえず説明いいか? ここら一帯に、どでかーいゴルフ場つくりたいのよ。それにはこの池が邪魔なんだってば。アンタの住む池なら他に用意してやるから、ここからは出て行ってくんない?」

 

「どうせ口だけで約束守る気無さそうですわね、顔からして」

 

「いやお嬢ちゃん、人を見た目で詐欺師か何かに仕立ててない⁉︎ 今の話に嘘ついてるわけじゃないから、人を顔で判断してるような言い方やめてくれない⁉︎」

 

 

 少なくとも初対面の人を見た目だけで判断するなと言われても無理があるのだが……ミトのそんな言葉にツッコミを入れる男に対し、朱紅玉は目を細め、白澤は困ったかのような表情を浮かべる。

 

 

「そういう問題じゃねーんだよ‼︎ ここはなァ、俺だけの場所じゃねーんだ。ここは、アイツの……」

 

「ん……?」

 

 

 話の途中で何故か顔の半分までを池の中に潜り、言葉を濁らせる海老名。その時に最後に呟いた『アイツの』という言葉に引っ掛かりを覚えたのか、リコは軽く首を傾げた。

 

 

「なんかよくわかんないけど、これ以上俺の邪魔するなら、それ相応の覚悟しといてよ。どっからゴルフボールが飛んでくるか、わからないよ……?」

 

 

 これ以上何を言っても無駄だと感じたのか、男は怪しい笑みを絶やさずに忠告をすると、すぐに踵を返して去っていった。

 

 

 

 

 

 

 ガラの悪そうだった男達が去っていった後、リコ達は釣った魚の何匹かをその場で調理して昼食をとることにした。

 

 ちなみに彼女達が釣った異様で不気味な魚の一匹は、鱗などが付着しないように身を削り、それを炙ってごまだれか何かに漬けて食べることにしたらしい。リコが長年調理して見つけた安全で絶品な食べ方のようだが……

 

 リコ・白澤・朱紅玉の三人が調理を進める中、ミトは海老名の頭の皿を修復することになっていた。本人からは『なんでもいいからくっつける程度でいい』とのことらしいため、ボンドでくっつけた上で透明なガムテープで補強するという形で直している。

 

 

「……よしっ‼︎ これで直りましたわよ‼︎ ふんすっ‼︎」

 

 

 指定された範囲での修復が完了したことを誇らしげに伝えたミトは、その嬉しさのあまりかバシッと頭を叩き、再び皿が割れたかのような音が聞こえた途端に罰が悪そうな表情を浮かべた。

 

 

「あっ……」

 

「アレ? 今、バリンって言わなかった?」

 

「き、気のせい……ですわよ………………多分」

 

「なんでちょっと間が空いた? 後なんで『多分』?」

 

 

 不吉な音を幻聴だと言い張るミトだが、両手の人差し指を合わせてモジモジとしており、おまけに目がぐるぐると泳いでいる。これで気のせいで済まされるわけがないと本人も薄々察しているが、海老名がこれ以上の模索をしなかったので間一髪となった。

 

 

「あの……引っ越すのでしたら僕らも手伝いましょうか?」

 

「アタシらも条件の合うとこ探すんで……」

 

「余計なお世話だバカヤロー………………アレを見ろ」

 

 

 白澤と朱紅玉のお節介を憮然と吐き捨て、海老名は池の奥の方を見るよう促した。そこにはコケまみれで緑色になったカプセルらしき形状の船らしき物体が先端部分だけ池から突き出ており、頂には一輪の花が咲いていた。

 

 

「妙なもんが見えるだろ。ありゃあ昔、俺が乗ってきた船だ」

 

「船……?」

 

「船といっても、お前らが湖や海とかで乗ってるヤツじゃないぞ。ほら、絵本とか漫画とかで知っただろ? 宇宙船だよ、モノホンの」

 

「「「………………えっ⁉︎」」」

 

「はへェ〜マジやったんか」

 

 

 宇宙船に乗って地球(ここ)まで来た、その言葉を聞いた朱紅玉・白澤・ミトが仰天したかのように目を見開き、リコは大きなリアクションをしなかったものの驚きを隠せなかった。

 

 

「え、海老名さん……アンタ河童やなくて、宇宙人やったんか……⁉︎」

 

「ははぁん……宇宙人は滅多に見られないと思ったんやけどなぁ。にしても妖怪みたいな姿の宇宙人なんて、二次創作でなくても存在するんやなぁ」

 

 

 妖怪の姿をした宇宙人どころか、宇宙人が本当に存在するとは想像してなかったのか、朱紅玉は仰天した表情を元に直せずにいた。そしてリコは彼女以上に宇宙人の存在を信じていなかったのか、冷静な様子とは裏腹の言葉を述べる。

 

 

「俺達の種族は清い水がねェと生きられねー」

 

 

 そう言いながら、海老名は感慨深げに、地球に訪れた経緯を語り始めた。

 

 

 

 

 

 

 その昔、彼のいた星では天変地異で水を失ってしまっていた。命の問題に関わると判断し、新天地を求めて次々と旅立つ仲間に続き、海老名が不時着によって辿り着いた場所こそが、水の惑星ともいえるこの地球であった。

 

 景色を含め自然豊かで綺麗な星は初めてで、魔族も魔法少女も見かけなかったためか、海老名は宝石一人占めした気分に浸った。霧雨が降る細かい水滴が当たるのにも気にせず、寧ろ喜んで思わず天を仰いでいたとか。

 

 だが彼の姿は地球人にとっては化け物以外の何者でもなかった。

 

 魔族が少しでも目立つような行動をしなかった時代に来たせいか、町の人達は畏怖や危惧を抱いたりせず、畑からきゅうりを盗もうとした海老名を妖怪と勘違いして追い払っていった。

 

 そうして迫害された海老名は池に戻り、孤独に生きるようになった。

 

 彼は他人の中にいる自分を感じて、初めて生きてる実感を得る事を、元いた星で住んでいたことで理解していた。それにより、生きることのできる場所を確保できても、孤独の中では死んだのと同義であるとも感じていたようだ。

 

 それでも毎日のように、感動的なほど水が澄んだ川で一日の大半を泳ぎ、人の目を盗んで食料を確保し、ただ静かに過ごす。木々の間を渡る風には得も言われぬ心地良さがあり、木漏れ日も眩しく、その自然の良さを実感したこともあってか、その中で生きているという感覚は覚えていたようだ。

 

 

 

 そんなあまり変わらない日常を過ごしていっていた、ある日の事だった。

 

 ふと人の気配を感じて池から顔を出すと、木の根元に腰かける少女がいた。年は見た目からして若く、人間でいう十代後半だったとか。

 

 海老名曰く、岸辺にいるその少女は、いつの間にか池のほとりにいたとのこと。少女は何もせず、ただ毎日のようにじっと池を眺めていた。

 

 海老名は彼女に見つからないように身を潜めていたが、何を思ったのか、数日経ったある日、少女に話しかけた。

 

 

『お前、いつもそこで何やってんだ?』

 

 

 聞き取れないような小さな声なのに、それを聞き取ったからなのか、腰かける少女はぴくりと動き、虚ろな目つきで海老名を見た。最初は彼の姿に驚いてはいたものの、乾いた唇から口を開いた。

 

 

『部屋にいても一人だからつまんなくて、どうせなら自然(ここ)で一人でいようと思ったんだけど……二人だったんだね』

 

 

 透き通った静かな笑顔を見せていたものの、その全身には疲労と衰弱の感が強かった。顔色は青白く、華奢な肢体は痩せ細っていた。

 

 その少女は人に伝染する病気で、肺を患っていた。腫れ物扱いされて部屋に隔離されてたところを、忍んで出てきたとのこと。

 

 彼女が患っていた病気は、現在は治療薬が開発され、きちんと薬を飲めば治るとされていた結核。だが、当時はほとんど打つ手のない死病であり、死亡率が高かったようだ。

 

 病んだ娘と、河童な己。種族も環境も違うのだが、陰気に閉じこもるのが嫌で話し相手が欲しかったのは同じだった。

 

 それからは、少女と語る時間だけが海老名の生きる時間となった。たわいもない話しかなかったものの、その瞬間だけが有意義なものと感じていたようだ。

 

 そんなある日の事だった。少女は池の中を泳ぐ海老名を羨ましそうに眺めながら、呟いた。

 

 

『おじさんはいいね』

 

『なにが?』

 

『こんなキレイな水の中自由に泳げて。私、小さい頃から身体弱かったから、泳いだことなんてないんだ』

 

 

 陽光の反射する水面を木陰から真剣な面持ちで見つめる、少女の虚ろな瞳の奥で、微かに彼女の生の光が揺らぎ始めた。

 

 

『一度でいいから、自由に泳いでみたいよ。透明な世界を……』

 

 

 身体の熱が一気に水に持っていかれる、その心地良さを全身に感じながら、少女はのびやかな肢体を水中に躍らせた。そして……孤独な殻の外に広がる、無限に等しく煌めく世界への思いを馳せた。

 

 彼女のそんな儚い夢を聞き、海老名はそれに答えるように嘴……口を開く。さぞ当たり前なことだと言うかのように。

 

 

『……身体治しゃいい』

 

『無理よ。もうずっとだもの』

 

『バカヤロー、人生は長いんだぜ。オメーが身体治すまで、ここは俺が護っといてやるよ。キレーなままでな。だからさっさと身体治してきな』

 

 

 諦めかけた少女の心に、海老名の言葉が染み渡った。

 

 ふとした拍子の、人ではない海老名との出会いから始まった絡み合い。たわいもない話で盛り上がり、そしていつしか編まれた友情が、少女の心に彼の言葉が強く刺さるようになったのだ。

 

 

『わかった。約束だからね、おじさん』

 

『おうよ』

 

 

 全てを話せる友達を得られた喜びの中、少女は小さな指で海老名と約束を交わしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 海老名の過去談を聞いた後、四人は彼と別れて森を抜け出そうとしていた。ここから街路を通って『あすら』への帰路を辿る予定だ。

 

 

「……約束とか言うても、何年前の話だったんやろうか……?」

 

「う、うぅむ……彼の話からして、人々が着物とかを着ていたからすると……」

 

「新しくても江戸時代から明治時代の間、ですわね……」

 

 

 三人は浮かない顔をしながら、海老名が己の住処であり少女のために護り続けている池を見渡す。彼が座っている、池から突き出たコケまみれの頂に、一輪の花を咲かせる船が四人を見送っているように見えた。

 

 

「乗ってきた船があんなになるくらいですから、その娘さんはとっくに……ってことぐらい、彼も分かっているはずですのに……」

 

 

 ミトが海老名に対して、人間と宇宙人による寿命の相違感に気付かないのだろうかという、冷ややかながらもどこか悲哀感を持っているかのような瞳による遠い目で、一輪の花に優しく触れる海老名を見つめる。

 

 人間と異種……二つの種族による相違点に気付いていないだろう海老名を、虚しく感じているのか、はたまた慈愛を持って見ているのか……

 

 

「酔狂にも程があるやろ。アタシらはそれにどう言っといた方がえぇんや……?」

 

 

 今後海老名にまた会うことになったとすれば、少女の事をどう話せばいいのやら……朱紅玉がそんな事を悲しき表情で呟いていると、白澤がその事に対してかのように首を振った。

 

 

「まぁ……仮に人間の寿命が短いと分かったとしても、彼には彼の想うところがあるのだから、今でもあぁしてあの池を護っているのだと思うよ。それにいちゃもんをつけるのは……ね」

 

「まぁ、それもそうやろうけど……」

 

「む、むぅ……」

 

 

 海老名の秘めた想いを尊重する言葉を述べる白澤に、朱紅玉とミトは不服ながらも納得したかのような様子を見せ、帰路の方へと顔を前へと向き直した。

 

 

「………………………………」

 

 

 そんな中で、リコのみが何一つ喋りもせず、ただただ海老名のいる方向を振り向いたままだった。

 

 

 

 

 

 

 その日の人が寝静まった真夜中。低い轟音を響かせる三台のキャタピラが、とある作業に取り掛かっていた。その作業というのが……

 

 

「よーし準備いいな。じゃ頼むわ」

 

「「へーい」」

 

 

 広大なゴルフ場を作りたいと言っていた七:三分のグラサン男の指示による、海老名が護っている池の埋め立て作業だった。

 

 

「クク……腐れ河童、俺ももう我慢の限界だよ。池ごと土の下に埋めちゃうもんね~」

 

 

 変わらずの猫撫で声ながらも、内心ではいつまでも池に滞在し続けている海老名に対して苛立ちを感じていたようだ。それにより、とうとう強行手段に入り、彼を池ごと生き埋めにする気のようだ。

 

 二台のキャタピラが埋め立て作業のために動作を行う中、グラサン男の後ろに付き添う小柄な眼鏡の男が不安げに告げる。

 

 

「でも大丈夫なんですかね。河童の祟りとか」

 

「バカお前‼︎ 河童なんているわけねェだろ。アレだろ、この町によく住んでるという噂の魔族の一人か何かに決まってる。それに誰も何かしらの問題を起こしてないってことは、どうせヤバい力なんて持ってないってこったろ。ならアイツも脅威でもなんでもねェって」

 

 

 人間に災いを与える祟り(の噂みたいな話)を笑い飛ばす男は痛快そうに笑う。ましてや魔族の本来の強さをも否定しているかのような意見をも述べている。実際に魔族に出会った事がないのだから、そう思うのも無理はないだろうが。

 

 

「ったく……真夜中になんでこんなことしなきゃならねーんだ」

 

 

 そんな二人から遠く離れたところで、池の埋め立てを始める男が、現在の作業環境に対して文句を言いながらキャタピラを操作していると……

 

 

 ガコンッ

「んあっ?」

 

 

 突然、キャタピラが不穏な音を立てながら急停止した。それも起動したまま。

 

 

「んだオイ、止まっ──えっ?」

 

 

 訝しんで運転席から立ち上がると、その下にいたのは……足元に届く程に膨大化している腕を前に出し、真正面からキャタピラを易々と押し出している……

 

 

 

「わたくし、一奈河童ですの。きゅうり無しにこの地に踏み入れて来たので、ボコしますわ☆」

 

 

 

 背中に甲羅を背負った生物・河童だった……否。

 

 河童の着ぐるみを着ながらもスーツ越しに女性の身体のラインとその美貌を見せている、犬耳と尻尾の魔族・ミトだった。彼女は既に膨大化している右腕を力強く後ろへと引っ張り、パンチの態勢を整えており……

 

 

「ギャアアアァァァアアアァァァッ‼︎」

 

 

 その腕……というか拳が前へ突き出された途端、男の悲痛な叫び声が響き渡った。

 

 

「何やってんだ野島の奴? オイどーした、キャタピラに○ンタマでも巻き込まれたか?」

 

 

 その悲鳴が誰かの耳に聞こえないわけがなく、すぐ近くで作業していた別のキャタピラに乗っている別の男が首を傾げ、運転席から立ち上がり、仲間の様子を窺おうとした……その時だった。

 

 

 

「二輔河童、ただいま参上や‼︎」

 

 

 

「ギャアアアァァァアアアァァァッ⁉︎」

 

 

 目を離したその一瞬の内に、河童の着ぐるみを着た朱紅玉がキャタピラの上に着地し、中華鍋を大きく振りかぶって振り下ろした。よって、第二の悲鳴が発生したのだった。クソうるせェ。

 

 

「あん? なんだァ? 今度は大西のデカい声が聞こえるな? オイ何があった? キャタピラに○ンタマでも巻き込まれたか?」

 

 

 その少し離れた位置で埋め立て用の土を集めていた別の男が気怠な声を出し、キャタピラを操作しながらのデジャヴな発言をしていると……

 

 

 

「河童三兄弟の父親・大吾河童が告げる……この後すぐ、そのキャタピラは巨大な深い凹みで転倒するよ」

 

 

 

「えっ──」

 

 

 子供サイズの河童の着ぐるみを着た白澤がすぐ近くの茂みから現れ、得意だという占いでお告げをした途端……

 

 

「はぎゃあああぁぁぁあああぁぁぁッ⁉︎」

 

 

 突然キャタピラが前に大きく傾き、地面にヒビができる程の激しい転倒を起こしてしまう。そしてそれによってキャタピラに乗ってる男も悲痛な叫びを上げた。

 

 三度上がった悲鳴でようやく気づいたのか、先程までゴルフクラブで素振りをしていたグラサン男がその声がする方向に振り向いた。

 

 

「なーにギャーギャー騒いでんの? キャタピラに○ンタマでも巻き込まれたか?」

 

 

 向こうの様子に対する疑問を持ちながら、雇った男達と同じ言葉を呟く。それがフラグになる事も知らずに……

 

 

「小東、ちょっと見てこ───」

 

 

 眼鏡の男性に様子を見に行くように指示しようとした途端、彼が突如として泡を吹いてその場で倒れ込んだのを、その目で目撃した。

 

 

「小東……?」

 

 

 不吉な予感を感じながら眼鏡の男の名前を呼んでいると……

 

 

「おっと、動いたらアカンよぉ?」

 

 

 何者かがグラサン男の背後に瞬時に回り込んでおり、細くもその腕でグラサン男の首を絞め始めた。その正体というのが……

 

 

「て、てめーは……⁉︎」

 

 

 

「ウチ……じゃなくて。蝦夷は明日羅(あすら)湖から参上つかまつった、河童三兄弟が長男、太郎河童」

 

 

 

「ちょ、長男⁉︎ その顔と声で⁉︎」

 

 

 他の三人と同じく河童の着ぐるみを着た妖狐の魔族・リコであった。ただし、三人とは違い甲羅の部分が正面の身体にも見えており、胴体がどちらかというと亀に見えていた。その代わり、人間の女性の身体のラインがくっきりと見えているが。

 

 

「この土地から今すぐ手を引いてほしいんやけど。嫌と言うんなら、河童の祟りをさらに強めんで?」

 

 

 いつものほんわかとした笑顔をグラサン男に見せてはいるものの、リコのその表情の裏は、今にも溜めている分全てを使って憤慨しそうな程に影を落としていた。

 

 

「か、勘弁してくれ……‼︎ 河童といえばなんだ⁉︎ きゅうりか⁉︎ 好きなものを言え‼︎ 俺は髪の毛はあまりないが、金だけはあるぞ⁉︎」

 

 

 己の欲望よりも命の方が大事であることはきちんと理解しているグラサン男。抵抗するように、最後に縋るもののように、彼は金品を差し出そうとする。いや、これはただの命乞いだった。この美化は良くないな、うん。

 

 

「好きなもの……そやなぁ」

 

 キンッ

「ア ゙ウ ゙ッ ゙」

 

 

 感慨深い雰囲気になりながら、その場でグラサン男の股間を蹴り上げ、泡を吹かせながら失神させた。そして月夜を照らす夜空を見上げ、独り言のように呟いた。

 

 

「料理している時間と、彼氏と……酔狂な人やな。それと、異性のために色々と頑張れる人」

 

 

 念のため言っておくが、リコの言う彼氏は彼女自身がそう認識しただけであって、実際にできたわけではないのでご了承を。

 

 

 

 

 

 

 翌日。リコが前日のように釣り糸を垂らしてパイプ椅子に座っていると、彼女の存在に気づいた海老名が池から顔を出してきた。

 

 

「んだてめー、また来たのか」

 

「来たよぉ。昨日ここで釣った魚が美味しかったたから、また釣らせてもらうな」

 

「ま、別にいいけどさ」

 

 

 うんざりしているかのような言葉を呟きながらも、追い返そうとはせず只々釣りをしているリコの様子を窺うだけに済ますつもりのようだ。

 

 

「あぁそうそう、この土地売りに出されたらしいんよ? これでしばらく大丈夫やない?」

 

「おう。なんか本物の河童が出たらしいぞ」

 

「あらぁ、それは恐いなぁ」

 

 

 他人事のような反応を見せるリコだが、その快心の笑みを浮かべるのを海老名は見逃さなかった。

 

 

「………………ひょっとして、お前……」

 

「ん?」

 

 

 結論を出すには材料が不足しているものの、予感を確信に変えて口を開きかけた瞬間、パシャンッと水飛沫が上がった。その水音に視線を向けると、一匹の黄金に近い綺麗な色に輝く小魚が泳いでいるのが見えた。

 

 

「ほぉ〜、あんな綺麗な色の魚もいるんやな」

 

 

 その魚を見たリコは何かを察したかなのか、純粋な笑みを浮かべながら呟いた。

 

 

「……フフッ、楽しそうに泳いどる」

 

 

 




おまけ:台本形式のほそく話その38

朱紅玉「調べても出なかった種類の動物や野菜って、どうやって調理とかしたん?」
リコ「そやなぁ……毒云々の抗体がつく薬を事前に飲んでから食べてたんよ」
「んで、身体に変化が起きたらどのような事が起きてるのかをメモして……ってやってた」
朱紅玉「意外と結構命懸けのチャレンジしてたんか⁉︎ ってか薬って……どこで手に入れたん?」
リコ「さぁ? 覚えとらん」
朱紅玉「えぇ……」(汗)



話のリクエストは以下のリンクで受け付けてます。採用するかは分かりませんが、きちんと目を通しますので。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=313843&uid=379192
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。