エッジランナーズの後日譚。
貧民地区ビスタ・デル・レイ。
覆面強盗に襲われたとある浮浪者が殴られ、朦朧としたなか想いを馳せるのはあの伝説の男ーーデイビッド・マルティネスについてだった。

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サイバーパンク/ボトムネッカー

「よお久しぶりだなカッツオ」

「あ?」

「おらっ」

振り向きざまに鉄パイプで殴られた。

 

貧民地区(ビスタ・デル・レイ)の一日の軽犯罪遭遇率を知ってるか。

答えは限りなくゼロに近い、だ。

 

何故ならここらにいるのはBD中毒者か薬物依存者か浮浪者か狂人か犯罪者だけ。警察(NCPD)の保護対象であるような或いは医療用部隊派遣サービス(トラウマチーム)と契約しているような『善良な一般市民』として定義されるような人間は殆どいない。

だから暴漢に襲われた程度でサイレンが鳴ることなど殆どないというわけだ。

 

故に浮浪者同然の僕が昼間の路地裏で突然、道化覆面の野郎どもに囲まれてボコられても誰も助けは来ない。

 

仮にこのまま殺されても事件にすらならないだろう。やってくるのは精々が衛生局の回収車輌か生体部品やサイバーウェア目当てのリサイクル業者くらいに違いない。

 

「ひゃはは一体アカデミーのカンフーマスターは何処へいったんだろうな」

「理事長で重役のパパに頼めば何でも手に入ったんだっけ?」

「命乞いをしてみろよ、なあ?」

蹲りまだ生身の腹部に強い痛みを堪えながら、朦朧とする。

 

そうだ。

確かにそれはそうだった。

あの頃はトップデザイナーの造ったオーダーメイドインプラントも一流格闘家の『OUGI』が詰まったバイオチップもBDアイドルとの一夜だって簡単に手に入った。

 

だが今はどうだ。懐にあるカードの残高(クレジット)はここの軽犯罪遭遇率と大して変わらない。インプラント化した安物の左肘から人差し指までが年寄りみたいに震えたまんまだが医療センターに行くこともできない。

 

まともな抑制剤すら買えねえ。

量販店どころか闇市場で手に入れた期限切れの試供品で誤魔化しているくらい困窮している。落ちぶれたもんだ。

 

「ひゃははカッツオ。なあカッツオ。なあアラサカの重役の御曹司が一体何を間違ったらこんなに落ちぶれちまうんだよ」

「僕は……カッツオ……じゃな……」

「うるせえ」

「がふっ」

 

ああ確かに僕自身そう思うよ。一体全体どこで道を間違えたんだろうな。

遠くなる意識のなかで浮かんでくるのはあの男のあの視線だ。

 

デイビッド。

そうデイヴィッド・マルティネス。

いやうん、あいつが元凶なのは分かってる。

そうじゃなくて最初の最初。派手にすっ転ぶ前に躓いた小石は何だったっけな。

 

『カツオ・タナカさん』

「はい」

『製造業の場合、生産プロセスの複数の工程のうち、スピードが遅く全体の生産効率の低下をもたらしている工程のことを何というでしょう?』

 

ああそうだ。

あれだ経営学の授業中、教師AIが投げかけてきたちょっとした質問だったな。

 

「簡単ですね。答えはボトムネックです」

 

そいつに僕は自信満々に誤爆した。

単純な言い間違えによるケアレスミスだ。

 

ボトルネック(・・・・・・)だろ」

それでその時たまたま隣にいたあいつがぼそっと訂正してきたんだ。

 

デイヴィッド・マルティネス。

貧民地区出身で片親。万年金欠。サイバーウェアどころか制服すらまともに新調できず学校じゃ浮きまくってる生徒。休憩時間にはテキスト読んで大人しくしてるか気味の悪いスナッフデータで小遣い稼ぎしてるーーまあ要は陰キャだった。

 

多分だけどあいつは揚げ足取るつもりなんかなかったんだろう。

でもそれでクラスメイトの誰かが失笑するのが聴こえてきてーー僕は完全に下に見ていた奴に恥をかかされたと思った。

だから報復に出ることにした。

 

「なあ聞いてくれよデイビッド」

「なんだよ」

「言い間違えなんかじゃないんだよ。僕が言ったのは実にお前のことなんだ」

「は?」

底辺(ボトム)出身のおまえこそが僕らのクラスの授業の妨げになっている。僕は暗にそのことを指摘したかったんだよ。つまりお前こそがボトムネックなのさ。分かるかなデイビッド。分かってくれるかな?」

「あー……何言ってるか全然分かんねえな。要はいい間違えをおれのせいにして取り繕ってるんだろ?」

「その目が気に入らないってことだよファチャー!」

 

当時のパパの口癖はこうだった。

『いいか息子よ。格下に舐められたら終わりだ。侮られてヘラヘラしてたらハイエナどもが足元から齧り付いてくるぞ。馬鹿にされたら泣きゲロ吐きながら白旗上げる相手の顔面を踏みつけるまでいたぶり続けろ。じゃなきゃこのナイトシティで生き残れないと思え』

 

それこそが偉大なるパパがアラサカでのしあがってきた秘訣であり、唯一無二の帝王学だった。

故にその二世である僕がその帝王学を実行するのは当然のこと。

簡単な理屈(プロトコル)だ。

 

「くだらねえ。気が済んだかよcazzo(くそったれ)・タナカ」

口元の血を袖口で拭うと、デイビッドはこちらを一瞥だけして背中を見せた。

 

何も持たない奴にとって、すべてを持っているこの僕は本来なら憧れか畏怖の対象となる存在のはずだ。何故蔑んだ視線を送るのか。何故憐れむような表情をするのか。まるで理解できなかった。

 

いやもっと理解できないのは自らの内に湧き上がる言い知れない感情。

 

何だろう。多分あいつはおれにないものを持っていて、それにどこかで気づいていて、でもあの時はそんなことカケラも思っちゃいなかった。

パパの一件がなきゃ多分そんなことにも一生気づけやしなかったな。いやまあ一生気づかないままでいられた方が良かったんだけどな。

 

「やあデイビッド、ジュードーの乱取りに付き合ってくれよ」

「やあデイビッド、ボクササイズのスパークリングをやろうじゃないか」

「やあデイビッド、ジークンドーのワンインチパンチを試させてくれよ」

 

僕は以降くる日も来る日も格闘系チップの練習台として執拗に続けたが奴は一向に根をあげなかったしアカデミーを辞めることもなかった。

母親が死んだ翌日もしれっとやってきた神経には驚いたけどな。

 

あいつとの因縁ーー殆どが僕の一人相撲でろくに相手にされることもないままだったがーーは最後はあいつが盗難したサンデヴィスタンの圧倒的なパワーにやられて、あいつの泣きゲロを見るどころかこっちが血反吐をはかされて終わった。

 

それからのことはよく覚えてない。

それどころじゃなくなったからだ。

決定的な転機ーー十七歳のバースデーはパパの命日だった。

 

最悪の最悪だった。

アラサカの重役という自らの立場も省みずボディガードも連れずに裏DBショップでお楽しみの最中、サイバーサイコしかけた強盗に誘拐された挙句、会社の最重要機密がぶっこ抜かれたんだとかなんとか。

お陰でパパは不名誉な噂つきで免職になった。

 

この時点で僕自身は人生のどん底気分を味わっていたけどアラサカの末端に身を置ける程度の赦しは貰っていたし遺産を食い潰せばそこそこの生活は維持できた。

 

上流階級(セレブ)の立場からは転落したけど末端の子会社でそれなりの将来を約束される程度の立場は確保できていた。上流とはいえないまでも中流階級の上の方くらいにはしがみつけていたからだ。

 

でも甘かった。

本当の地獄はこんなもんじゃない。

数年後ーー内定が決まっていて先のインターン中、テロが起きた。

 

例のアラサカビル襲撃事件だ。

首謀者であるデイビッド・マルティネスが使用していた試作品軍用インプラントの強奪事件にはどうも流出した機密情報が大きく関与していたらしい。

それでパパの責任問題が再浮上して訴訟が起きた。

結局、賠償請求で資産という資産はむしり取られて人生はまっさかまさまに転落したわけである。

 

酒と薬漬けになった挙句墓にも入れず火葬されたママの遺骨が入ったスチール缶を抱えて安モーテルで寝れない日々を何週間も過ごしたっけ。

それからどうやって食いつないできたかは覚えてない。

クレジットが限りなくゼロに近い数字になり宿代すら払えず路地裏にいたら襲撃されたのだ。

 

ああ今もしこの場にデイビッドがいたらどう思うだろうか。いい気味だと嘲るだろうか。

それともあの多分興味のない一瞥だけを寄越すのだろうか。

 

「なあカッツオ?」

「あ?」

 

その声で現実に呼び戻される。

 

「ひひひお前本当に落ちぶれたんだなあ」

「まさかあのお坊ちゃんが金目もん一つっも持ってねえのか」

「悲しくなるほど世知辛いなあ。ショギョームジョーだな」

「懐かしいなヘーケストーリー。一般教養で暗唱させられたっけ」

「……僕はcazzo(くそったれ)じゃねえカツオ……がっ」

「おいおい口答えすんなよ。当時だって裏でそう呼ばれてたんだぜ? 今のお前にはお似合いの名前じゃないか」

 

この道化覆面たちが誰なのかは何となく検討がついた。

アカデミー時代取り巻きだった一人だろう。名前は思い出せないがいけすかない声は何となく印象に残っていた。

こいつらもパパの一件で後ろ盾がなくなって路頭に迷った類なんだろう。

要はくだらないお礼参りだった。

 

「なあいい景気付けにはなっただろ。もう貧乏人弄りは放っておいて、いい加減どうするか決めようぜ」

「なんの話だっけ」

「チーム名だろ?」

「医療品の配送車輌襲撃するのに名前なんかどうだっていい話じゃあねえのか?」

 

かつてはアラサカで名を残すなんて青写真を語ってた奴らが今じゃおれを椅子代わりに路地裏で強盗(タタキ)について熱心に計画している。

 

何やってんだろうなコイツら。

お前ら落ちぶれた癖に何でそんなに楽しそうなんだ。

 

「分かってないなあ。おれらこれから傭兵やるんだぜ。旗揚げすんなら名前は大事だろうが」

「強盗の人数合わせでもか?」

「最初はな。だが悪名だろうが何だろうが売れりゃ仕事(ビズ)は増える。そしたらフィクサーに声かけて貰えるかもしれねえ」

 

フィクサー。

スクールにいたころは犬とか下っ端役人なんて呼んでた程度の奴らだったはずだ。日本式なら名前の後ろにwがつくような存在だ。

だが今じゃどうだ。

 

こいつらにとっちゃ雲の上。天まで続くビジネスビルへと続く螺旋階段からおこぼれを授けてくださる有難い存在なのだ。

こういう些細なことでも落ちぶれたんだなと実感できた。

 

「いつかおれらもあのエッジランナーのデイビッドみたいに名前を残せるかもな」

 

哀れな元同胞どもは知らないらしい。

かつて一緒になって蔑み足蹴にしていたクラスメイトと希代の英雄が同一人物だってことを。

この界隈に身をやつしてからあいつの名前を聞くようになった。

 

デイヴィッド・マルティネス。

曰く右腕のひとはらいでミリテクの装甲車を薙ぎ払った。

曰く左の蹴りでのひとはらいでアラサカビルの最上階をぶっ壊した。

曰く目視で弾丸の嵐をかわす。

曰く空を飛んだ(何だそりゃ)。

曰くアダムスミスとやり合ったとかやり合ってねえとか。

 

真偽は定かじゃないけどあいつが名を残したのは確かだった。アフターライフに行けば分かる。あいつの名前を告げて出てくるカクテルは未だに人気らしい。

 

そういえば一度だけあいつを見かけたことがあったな。

露天市場地区(ウエルスプリング)の大通りを大量の食品を詰め込んだ紙袋を抱えながら仲間を連れて楽しそうに笑ってやがった。

あの時初めて心の底からあいつを羨ましいと思ったっけ。

 

結局、見下していたはずのあいつは天国の階段(マルドゥック)のその遥か先まで昇り詰めた。

それは偉大なパパでもなし得なかったことで最底辺まで墜落した僕には届かない高みの高みだった。

 

「道化同盟とかどうだ」

「見たまんま過ぎるだろ」

「ゴールデンネッカーは?」

「糞だせえ」

「いいじゃんいいじゃん。いつか皆んなでド派手な金ピカのバックル付けようぜえ」

 

哀れな元同胞どもはまだチーム名の件でわいわいやっていた。強盗集団の使いぱしりでしかねえただの小悪党どもが落ちていたスプレー缶を使って壁に下手くそな怪物(ネッカー)を描き始める。

 

馬鹿だな。

ヴァレンティーノズの縄張りでこんなサインなんか描き出した日にはぶっ殺されても仕方ねえのにアルコールに浮かされてるのか気にしちゃいないらしい。

 

「ぎゃはは下手過ぎる。つか金はどうした黒一色じゃ話になんねーぞ」

「五月蝿えな文句言うならスプレー買ってこいよ」

「んなもん買うなら酒かBD買うに決まってるだろ」

 

見上げるとビルの隙間から『その目で未来を』という看板が目に入る。

手が震える。

 

自分の未来が手に取るように分かった。

例えこの場をやり過ごしたとして残りの砂時計をろくでもない労働で小銭を稼いで生きのびる日々を過ごすのだろう。

そしていつかは薬かアルコールでボロボロになった消化器官を置換できないまま泣きゲロ吐きながらうずくまって白旗を上げ、その顔を誰かに踏まれるのだろう。

 

つまり今この瞬間と代わり映えのない最底辺の人生だ。

つまりそれはーー

 

「……ボトムネッカーだ」

「あ?」

「底辺のゴミだめを這い回ってるろくでもねえゴミ虫って意味だよ」

 

僕が奥歯を噛み締めるようにしてスイッチを入れると背骨の代わりの置換したサイバーウェアが発動するのが分かった。

視界が暗くブレた後、世界が大昔の映画みたいにモノクロへと変化。

こちらにゆっくりと視線を向けてくる元同胞の顎に掌底を打ち込み、立ち上がり裾を払うと、残りの三人にもカンフースタイルコンボで沈める。

 

「ぐっ」

「げほっ」

「がはっ」

 

本当の地獄は両親を失ったことでも、この最底辺(ボトム)に落ちたことでもない。

 

その後のことだ。

二十歳の誕生日だ。

なけなしの金を注ぎ込んで手に入れたサンデヴィスタンを持って手に入れた時だ。

 

勿論それはあいつが使っていた軍用サンデヴィスタン(加速装置)とは比べもののならない子供の玩具みたいな市販品の安物ーーゼータテク社のMK.1だった。

 

でもそれは最底辺まで落ちぶれた僕にとってようやくの思いで手に入れた最後の希望だったのだ。

 

或いは、ひょっとしたら僕だってデイビッド・マルティネスのような才能があるんじゃないか。そしたらこんな地獄のような場所からでも彼の様に成り上がれるんじゃないか。

 

そんなトランペットを抱えた少年じみた期待を胸に駆け込んだ非正規の診療所で、リパードクは気の毒そうに首を振った。

 

『あーお前さんには向いてなかったようだな』

『は?』

『悪いことは言わねえ。こいつは起動すらさせねえこった』

『は? は?』

『適性がまるでないのさ。サイバーサイコになりたくねえならそいつを外して二度と触れねえこった』

『は? は? は?』

 

チープな量産品のサンデヴィスタンですら僕には手に余る品でーー使うどころか装着時点で拒否反応を示しやがったのだ。

一度起動させようとして思いっきり泣きゲロ吐いた後、七十二時間近くの狂気に苛まれて、僕は絶望した。

 

僕にとっての本当の地獄はこの時だ。自分には本当に何もなかったと知った時だ。

パパの帝王学を実践して得る成功体験も、ディビットのような才能も欠片もなかったと知った時だ。

 

以来、安物のヘルス用基幹システムに替える金もないまま装着し続け、いつかサイバーサイコシス化に至る日が来るんじゃないかと震え続ける日々を送った。

生きながらえたくて忘れたくてただ必死になけなしの金でアルコールと抑制剤を買い漁る日々を送った。

 

「うげえええ気持ち悪い。糞がっ。糞がっ。糞がががが」

 

加速の反動がやってきて泣きゲロを吐きそうなくらいに最悪の気分になったし実際涙で視界が歪んだし嘔吐もする。

 

ああたった一回。

たった一度起動させただけなのにこんなにも苦しいこと。

だがあいつはデイビッドは狂いもせずに何度も平然とやってのけていたらしい。

何とまあ僕にはサイバーウェアの適性がないのだろう。

 

「あー……ぐすっ。だがそんなものもどうでもいいんだ」

 

本当にどうでもいいんだ。

 

「だって気づいたんだ! 確かに僕は空っぽだった!」

 

サイバーウェアを身につける才能もなければ、パパのような処世術ももたない。守らなければならない大切な人間も、過ちを犯すことで後悔するような善良さも、道徳心を捨てることで失うような立場も資産もない。

 

そう皆無なのだ。

 

でもだとしたら(・・・・・・・)ーー

 

銃声。

呻いている間に起き上がっていた三人が、それぞれ銃をこちらに向けてーー何度も跳ね上がる腕。

 

「だとしたら例えこのまま狂ってしまってもいいってことだ。寧ろこの残り滓みたいな人間性を捧げることで得られる強さがあるならば望むところじゃないか!」

 

僕は叫びながら再び奥歯を噛み締め、世界を反転させる。

 

殺戮中毒者(サイバーサイコシス)

そんなものになろうがなるまいが何の問題もないではない。

今こうしてくぐり抜ける銃弾よりも加速する拳で殴りつける暴漢どもの生死や、反動で折れる腕と同じくらいちっぽけな問題だ。

 

「あー……気分は最悪だ。でも生まれ変わったみたいだ。そうだ。僕は怪物になったんだ。糞が。この粕が。ゴミ虫がっ」

「ひっやめ、やめて、うがっ」

 

涎を袖口で拭うと、それから泣き謝罪の言葉を繰り返す元同胞どもの腹や顔を血ゲロを吐くまで蹴り続けてやった。

体調も気分も最悪で、でも同時に絶頂するくらい最高にハイってやつだった。

 

いつかの日のパパの声が脳裏に蘇る。

 

『泣きゲロ吐きながら白旗上げる相手の顔面を踏みつけるまでいたぶり続けろ。じゃなきゃこのナイトシティで生き残れないと思え』

 

「オーケーパパ。よく分かった。今度こそ教えは守るさ。……さて諸君」

「ひい」

「大丈夫。大丈夫。殺しはしないよ。うん本当だ。だって君たちはアカデミーの時から何も変わらない。愚かで可愛い僕の大事な手駒なんだもの」

「何を言って」

「言ったじゃないかチーム名はボトムネッカーだ。そしてリーダーはこのカッツオ様だ」

「意味がわか……ぎゃふん」

 

足元で寝そべるゴミ屑共に抱いたムラムラ湧いてくる殺人衝動を抑制しながら、優しく微笑んでみせる。

 

亡きパパの教えを守って踏みつけられるだけの顔を踏み付け続ければ少しは高みにーーあいつの側に近づけるのかもしれない。

 

「さあ諸君。さっきの楽しそうな強盗の話、僕にもう一度聞かせてくれないかな?」




※本小説は「CDPRファンコンテンツガイドライン」に従って作成された非公式のファン作品であり、CD PROJEKT REDによって承認されたものではありません。

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