プロセカの世界に転生したので皆を救いたいと思います(制限時間付き) 作:蛮族さん
「僕はもう疲れたよ...トウラッシュ...」
俺は前の席にいる冬弥の肩に手を乗せ、死にそうな声で囁いた。
「ん、トウラッシュ?...すまないが、どういう意味なんだ?」
「あぁいや気にするな、呼び方を変えただけだ」
「あだ名、というものか?」
「そこまではいかんかな」
今は授業がすべて終わった放課後。
俺は冬弥よりも一学年上だが、こうして冬弥がいる教室に遊びにくることがある。
「それよりも響、本当に体育館に行かなくてもよかったのか?誘われていただろう?」
「あ~いや、今日は冬弥と色々やってみたいことがあってな」
「やってみたいこと?」
冬弥は不思議そうな顔で頭を傾げる。
「これだぁ!」
俺がリュックから取り出したのは、
「本?」
「あぁそうだ、本だ」
「...ちょっと嫌な予感がするんだが、大丈夫か?」
「正解だ、ほれ」
俺は本を開いて、中身を冬弥に見せる。
「ん?...何も書いていないじゃないか」
「今は、な。それじゃいくぞ~!」
俺は、本を一回閉じ、縦に揺らしていく。
「...?」
「それじゃあ、もう一回中身を見ていくぞ」
俺は机に本を置き、ゆっくりと開いていく。
「!、これは...漫画か?...」
冬弥は目を見開いて、そういった。
「そうだ!最近有名になってきたダークファンタジー系の漫画だぁ...どうだ?一緒に見ねぇか?」
この本の仕組みは至って簡単、
まず一枚一枚の紙に小さな粒がくっついていて、何も書いてない方は縦向き、漫画が書いてある方は横向きで、それを噛みあうような配置に紙を置いていく。
これにより、横に振ったときは、漫画のページ同士がくっつき、何も書いていないほうが見えるようになる。
そして、縦に振ったときは、何も書いていない紙同士がくっつきあい、漫画が見れるという仕組みだ。
この本の作成は、もちろん類の特製品だ。
俺の考案を具現化してくれた類に感謝...
「学校に漫画を持ってきては駄目な気がするんだが...」
「だいじょ~ぶ、バレる可能性は限りなく低い...バレなければ怒られもしない...そうだろ?」
「...そうだな、一緒に見よう!」
「わかってるじゃねぇか!」
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「というわけで冬弥...ゲーセン行くぞ!」
俺は天に拳を掲げ、そう叫んだ。
「ゲーセン?ゲームセンターのことか?しかし、保護者同伴かつ下校後でなければならないような気が...」
「いいかぁ冬弥?子供は大人に言われなことをやらなければならないって言うけどよぉ...ぶっちゃけ他人に迷惑をかけなきゃ守る必要なんぞ一ミリもないんだ。お前はお父さんになんやかんや言われて無理やりクラシックの練習をさせられてるだろ?」
「無理やり、という言い方は...いや、実際そうかもしれないな。しかし、ここまで父さんがしてくれたのに、ここでやめるわけには...」
「でも、それは冬弥の意志なのか?」
「え?」
「お前はクラシックを心の底からやりたいと思っているのか?」
俺は冬弥の瞳をまっすぐ見る。
「大人に言われたままの行動をする。これってさ、もし、子供の意志を踏みつぶしてるのなら...子供は、親に迷惑をかけられてるってわけだぁ...じゃあ、冬弥は被害者だよなぁ?」
「そうなの...か?」
「あぁそうだ。言ってしまえば、この状況で悪いのはお前さんの父さんってわけだ...だったらよぉ...ゲーセンでハメ外すぐらい...許してくれてもいいよなぁ?」
「響...」
「なんだ?」
「お前意外と悪い奴なんだな」
「へぇ~、でも、乗せられる人間も同じだぜ?」
「あぁそうだな。俺は悪い人間だ。」
「それじゃ行こうではないか!楽園へ!」
「金はあるのか?」
「もちろん」
俺はリュックのポケットから財布を出す。
「...響、よく怒られないな」
「ハハハ!!俺は時間に限りがあるからな!その分自由があるんだよ!」
「...よくわからないが、響が自由なのはわかった」
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「あぁまずいって!!冬弥!!俺のことを助けてくれ!!このままじゃ死ぬ!!」
「今行く!」
そう言って、冬弥は片手で銃の模型を持ちながら、目の前のレバーを動かしていく。
今俺たちがやっているののは、サバイバル系のガンシューティングゲーム。
このゲームの特徴は、協力プレイの場合、プレイヤー同士がバラバラになっていることだ。
だから、最初は合流するのが最重要となっている。
しかし、俺が下手すぎるため、合流する前に死んでしまいそうなのだ。
「ひぃ!?あとワンパンでしぬぅ!」
俺は一回でもゾンビから攻撃を食らってしまえば、即お陀仏状態。
だからこそ、俺は、目の前にいる大量のゾンビから逃げていく。
俺が逃げ続けて三十秒程たったあとに、後ろにいたゾンビたちが一気にぶっ飛んでいく。
「ナイス冬弥!てかグレネードなんてよく見つけたな!」
「よくわからないが、気づいたら持っていた」
「いやすげぇな!」
このゲームには、範囲攻撃の武器がかなり少ない。
どれも広大なマップの一部分にしか出現しないし、場所もランダム。
全ての位置を覚えていたとしても、かなり高難易度だ。
「それじゃ、回復も終わったし、ボス戦行くか!」
「あぁ、そうだな!」
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「ふぅ~、満足満足ぅ~」
俺たちは、あの鐘が鳴る前にゲーセンを出た。
「もうこんな時間か。やはり響と一緒にいると、時間の経過が早く感じるな」
冬弥は、何食わぬ顔でそういった。
「おぉ~、それはうれしいねぇ」
俺が少し照れていると、前からとてつもない声量で俺を呼んでいる存在がいた。
「響じゃないか!!!」
「あ?...なんだ司か」
「なんだとはなんだ!!」
司は走って俺の元まで来たのか、若干息を切らしている。
「響...司と知り合いなのか?...」
冬弥は少し困惑しながら、司のことを聞いてきた。
「言ってなかったっけ?ほら、前に言っただろ?イジリがいのある楽しい友達がいるって」
「なるほど、あれか」
「変なことを広めるなぁ!!それよりも響!最近咲希と距離を取っているらしいじゃないか!!これは一体どういうことだ!」
「あぁ、最近ちょっと忙しくてな、色々と時間が取れなくて会えないってだけだ。」
「なに、そうだったのか...」
「忙しい?...とてもそうは見えなかったが」
「ちょ!?冬弥それを今言うな!」
「響ぃ!!」
---
「何故嘘をついたんだ...」
「ごめんごめん!ちょっと言いにくかっただけだって!」
俺は、公園の遊具にぶら下がりながら司に謝った。
「響...その恰好じゃ誠意を微塵も感じないぞ...」
「しかし...響と咲希が喧嘩か...珍しいな...」
「あぁ...原因は恐らく...」
「「恐らく?...」」
「さっぱりわからん、まぁなんとかなるだろ」
「真面目に考えろ!」
なんだろう、ものすごく響が悪い奴になっちゃった...でも冬弥をどうにかする上で一番手っ取り早いのが、自分の意志を強くするってことなんですよね。現状だと、ルールを自分の意志で破って、自分の意志を強くするという感じですね。
...(男キャラとの絡みを書くのがものすごく苦手です...見ているとわかると思うんですけど、文が面白くない...今後登場は控えた方がいいのかな?...いつか男キャラを登場させるか、させないかのアンケートを取りたいと思います。ご協力、お願いいたします...)
幼少期の頃にこのキャラをもう少し深堀してほしいなぁ~という風に思っている人がいると思うので、 アンケートを取りたいと思います!ちなみに、現在公開されている話と書き溜めを合わせると、全キャラが登場済みです。 名前の右は登場回数です、書き溜めも含めています(男性キャラは除外させていただきます。正直男性キャラをメインにすると、私の文章力が一気に低下してしまいますので。すみません)
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