プロセカの世界に転生したので皆を救いたいと思います(制限時間付き) 作:蛮族さん
「えっとー?まずは一歌たちは?」
俺は、彼女たちのことを頭の中で浮かべると、
四人全員が緑色で表示された。
これが俺が持っている危険を感知する能力。
まぁ、神様パワーなんだろうけど。
この能力は、その人間の周りで起きる因果を表していて、色の種類は、緑、黄色、赤色とあり、それぞれは因果を捻じ曲げる難しさ的なものを表している。
緑は一言添えれば危険を回避でき(周囲の状況に対して的確なものでなければならないが)、黄色は、その人間に直接会って干渉しなければならない。
そして、一番やばいのが赤色である。
赤色は直接会うのは当然のこと、解決することもかなり難しい。
これが俺の能力の内容である。
「えっと確か一歌達は今日買い物に行くとか言ってたよな?...」
俺の因果の関係上、情報収集は非常に重要であり、
一歌達の買い物も事前に聞いている。
「しかし、まだ小学生だぞ...買い物って何すんだ?...」
そう、まだこの世界では彼女たちは小学生であり、
買い物といったところでお金があるのだろうか?
とりあえず、俺は、
「車に気を付けて」
と、メールで送っておいた。
もう一度一歌達のことを考えると、
彼女たちの周りにあった色が消え、無色になっていた。
「あれ...咲希の色も消えてる...」
病弱の咲希の色も消えているということは、
一歌達と一緒にいるということになる。
「元気になったのかな?...とりあえず次だ!」
次は、みのりたちのことを考える。
そうすると、みのり以外のモアジャンメンバーは緑色。
そして、みのりは黄色と出た。
「うそぉ...」
ついに黄色が出てしまった...
全員が緑色ならよかったのに...
しかし、こう落ち込んでいる暇はない。
みのり以外のメンバー全員にメッセージを送り、
モアジャン以外のメンバー(緑)にもメッセージを送った。
そうして、俺はみのりがいるであろう場所に一目散に飛んでいった。
---
「みのり!!!!」
ドン!と大きく音を立てて開かれるドア。
その音に驚いて、私が触っていたうさぎたちはいろんな方向に行ってしまった。
「響君!?急にどうしたの!?」
ぜぇぜぇと言いながら、私のことを呼んだのは、友達の藤原 響君。
彼は私が小学生の時から遊んでいる友達の一人。
最近では、このうさぎ小屋で、一緒にうさぎを育てている。
「あぁいや、その~...うさぎにえさ与えようぜ!!!」
どこか気まずそうな表情をして、急に変なことを言い出す。
「もうあげちゃったから、その必要はないと思う...よ?」
「お、おう...」
「それじゃ、一緒に掃除しよ?
ちょっとゴミが集まってきちゃったから...」
こうして、私は彼と一緒に汚くなっていた小屋を掃除した。
---20分後---
「このぐらいでいいかな?」
ふぅ~、と言いながらおでこに流れた汗を腕で取り、
彼はそう言った。
「そうだね、本当にありがとね...響君...」
さっきまでとは大きく違って、
小屋の中はもすごく綺麗になっていた。
本当に彼はなんでも上手にできて、誰に対しても優しくて...それでいてたまに抜けていて、そばにいて胸のあたりが熱くなる。
彼といる時間が長ければ長いほど、この熱はどんどん広がっていく。
これをお母さんに聞いてみたら、
「それは好きってことよ」
って、言われたけど、好きってなんなんだろ?
そんなことを考えていると、
彼は私のほうにものすごい勢いで走ってきた。
「え?」
ゴン!と、何かが当たった音が小屋に響き渡る。
そした、彼は私のことを押し倒すような形で、目の前にいる。
「よかった...無事で...」
彼は、どこか安堵したような形で、私に対して笑いかける。
でも、そんな彼のおでこからは、赤い水がついていた。
「響君!?血が...」
彼の頭の上を見てみると、大きな木の板があった。
そこから、私は背筋に冷たい物が通るような感覚に襲われた。
でも、彼は笑いながら。
「ん?あぁいや大丈夫大丈夫、こんぐらい時間が経てば治るから」
と、まるで痛みを感じていないかのように笑っていた。
「大丈夫なわけないよ!!早く病院に!!」
「本当に大丈夫だから、でも、ちょっと家には帰るよ」
そうすると、彼は頭の上にある板を床に置き、小屋を出て行ってしまった。
「...本当に大丈夫なのかな?」
彼があんなに笑っていても、大丈夫って言っていても彼への不安は消えなかった。
いつも彼はこうなんだ。
他人の心配を人一倍するのに、自分に対する心配は一切しない。
私は、彼が傷つくところを見たくないというのに。
---
「やばい...どうしよう...まふゆの家間に合うかな?...」
俺は今、まふゆの家に向かって走り続けている。
ニーゴはまふゆ以外は全員無色か緑だったが、
まふゆだけが赤色だった。
最初に見た時には目が飛び出るかと思うぐらいには驚いた。
そもそも赤色になることはかなり少なく、よほどのことがない限り発生しない。
「まぁ多分母親関係だろうな...」
まふゆの母親は、言わずと知れた自分の価値観を押し付ける毒親である。
人の母親を毒親と呼ぶのはあれだが、将来的にかなりひどいことをするので毒親と呼んでおく。
俺はまふゆのお母さんの性格を直そうかとも思ったが、
大人の価値観を今更直すのはとても難しく、
まふゆ本人のカバーに回った。
「よし着いた!」
まふゆの家についたが、もちろん玄関は締まっている。
だから、俺は壁をつたい、二階のベランダに飛び込む。
普通に周りから見れば不法侵入だろうが、
周りに人はいないためセーフである。
バレなきゃ犯罪じゃないんですよ!(犯罪)
ベランダの窓を開け、まふゆの部屋に入る。
何故、窓のカギが開いていたかというと、俺が事前に約束していたからである。
このような事態の際、鍵が開いていなければ、俺は窓を割ってでもこの部屋に入るだろう。
しかし、そんなことをしてしまえば、母親からの説教はひどいものになるだろう。
まふゆの母親の姿を思い出すと同時に、まふゆの姿を確認する。
まふゆは、泣きながら頭を机の角っこに打ち付けていた。
「ちょ!?何してんのまふゆ!!
俺はすぐさままふゆを机から引き離した。
まふゆの瞳は光がなく、焦点が合っていなかった。
「お母さんに...すてられた...」
まふゆはベッドの方を指さして言った。
「あれ...なくなってる...」
俺とまふゆが初めて出会った時にあげた、ぬいぐるみがなくなっていた。
そして、似たような、新品のぬいぐるみが置かれていた。
俺があげていたぬいぐるみは、そこまで高い物ではないが、まふゆにとっては大切なものだったんだろう。
その根拠として、俺が前にまゆふの家に着た時には、ボロボロになっていたが、それでもまふゆはそのぬいぐるみを使い続けていた。
そのぬいぐるみを、自分の心の寄り処にするように。
「もう、いやだ、あれがないと...」
まふゆはかつてぬいぐるみがあった場所に手を伸ばす。
そして、まるでそこに人形があるかのように手を動かしている。
「まふゆ!!!!」
これはさすがにまずいと思った俺は、まふゆの肩を掴み、彼女に呼びかけた。
「......」
さっきと同じように、まふゆは虚空を見つめていた。
「確かにぬいぐるみがないとつらいかもしれない!
でも、俺はまふゆがいないとダメなんだ!
だから...こんなことは二度としないでくれ...」
俺には、人を動かす言葉を見つけることはできない。
だから、俺はまふゆに縋りつくしかなかった。
彼女がいないとダメなのは事実だ。
「....私...響にとって必要なの?」
「あぁ!もちろんだ!」
「私は...響にとって...特別なの?」
「特別に決まってるだろ!」
「じゃあ、ずっと一緒にいてくれる?...」
「っ...当然だ」
「...そうなんだ」
そう言って、まふゆは全身から力を抜き、俺の方に倒れこんでくる。
「...す~....ん...」
どうやら疲れて寝てしまったようだ。
「......」
しかし、ずっと一緒...か。
今は、誰も死なせないために俺は様々な人達と交流を図っているが、
俺が死んでしまった時、一体どうなってしまうのだろうか?
俺の因果は消え、彼、彼女たちはそれぞれの人生を歩んでいくのだろうか?
どの道、俺は二十歳も超えないで死ぬことは確定している。
逆に言ってしまえば、前世よりも長い年数をこの世界で生きることができるんだ。
それだけでも、十分贅沢だろう。
---
「あ、まふゆ起きた?」
俺の膝の上で、ぱっちりと目を開けたまふゆ。
少し状況を理解していないようで、目をきょろきょろさせている。
「すぐにあの後に寝ちゃったんだよ」
俺は、まふゆの頭をなでて、落ち着かせる。
「...私、大人になったらなりたいお仕事決まったかも」
俺の瞳を見て、まふゆはそういった。
「そっか、そりゃよかった...
あ、そういえば。寝ている間に頭に絆創膏付けておいたから。外さないようにね?」
「え?...」
そう言って、まふゆは近くにあった鏡で自分を見ると、
「...!?」
顔を真っ赤にして俺を見た。
いや、そんなまゆげが四つあるような顔で睨まれても...
「...っぷぷ...」
そう、今のまふゆは、血が出た場所の関係上、まゆげが四つあるような状態になっていた。
「響のそうゆうところ、嫌い」
まふゆはそっぽ向いて、拗ねた。
「ごめんって、謝るから」
これに関しては本当に悪いと思っている...
「っぷぷ...」
「また笑った、次笑ったら許さない」
まふゆは、腕を組んで、そっぽ向く角度をさらに深くした。
「おっと...ごめん...自然と笑みが...」
「それ私以外の人にもやってるの?」
「...やっていないつもり...だよ?」
「嘘つき」
「いや嘘じゃねぇよ!?どんだけ俺を悪いやつだと思ってんの!?」
全く持って心外である。
こんな風にいじったりしているのはまふゆぐらいしか...
あ、あいつ(司)がいたか。
「悪い性格に嘘つき、それに加えて変態もある、響、最低」
「っぐは...」
結構キツイな...どれも正論...
「ん?...変態?...」
「そう、変態」
「いやなんで!?」
俺は、まふゆの前で変態行為をした覚えなど一度もないはず...
それにまだ小学生中学年のくせにどこで覚えた!?
いや、中学年では普通なのか?...
「奏と一緒にいるとき、いっつもおっぱいばっかり見てる」
「は!?」
いやまぁ確かに...成長したときと小学生の時を比較したらどうなんだろうなぁ?って思ってみたことは何回かあったけど、それで変態!?
「だって、すごい目にぎゅーって力入れてみてたよ?
本当に覚えてないの?私から見てもすごい気持ち悪かったし、
奏も裏で響君のことすごい気にしてたよ?」
「...なぁまふゆ」
「何?」
「それ以上そのことを伝えないでくれないか?
俺のメンタルが持たない」
「やだ」
「なんでぇ!?」
俺はこうして、まふゆに言葉で泣かされるまで、己の過ちを言い続けられた。
「っぐす...俺だって....悪気があったわけじゃ...」
「うるさい変態、私のおっぱいも見てるんでしょ?
学校のみんなにも言うから、響っていう変態がいるって」
「もうやめてぇくれぇ!」
さぁ、どんどんヤンデレを増やしていくぞぉ~(同時に曇らせも)
幼少期の頃にこのキャラをもう少し深堀してほしいなぁ~という風に思っている人がいると思うので、 アンケートを取りたいと思います!ちなみに、現在公開されている話と書き溜めを合わせると、全キャラが登場済みです。 名前の右は登場回数です、書き溜めも含めています(男性キャラは除外させていただきます。正直男性キャラをメインにすると、私の文章力が一気に低下してしまいますので。すみません)
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