転生したら姫ギルだったんだが。   作:Crimson Wizard

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お久しぶりです。短いですしかなり雑ですが投稿再開という事で一応あげときます。
他の作品も投稿再開する予定でして、新作なんかもあるので出来れば読んでみてください。
ちなみに少し酔ってますので話に違和感だったり矛盾点があったらご報告をお願いします。


第10話

 

冒険者組合……駄目だな。組織としてのレベルが低過ぎる。

そもそも引退した冒険者ならば貴族の傘下になろうが問題ないという時点で気付くべきだったか。

 

まあどちらにせよ、今後我が冒険者としての活動をする事は無いだろうな。

なぜ我がわざわざランクを上げる為に雑用などせねばならんのだ。全く……流石に昇級試験くらいあるものかと思っていた。

 

「ふふ……まあ確かに君が雑用なんて想像出来ないよ。」

 

「当然だ。我は王だぞ?何が悲しくて雑用などせねばならん。」

 

「僕はそれくらい我慢出来るけどね、元々道具だし。まぁでも別に無理をしてまで冒険者なんてやらなくてもいいってのは同感だね。」

 

現時点では他にやる事もそう無いし、良い退屈しのぎになると思っていたのだがな……

少し早いが、ウルクとして動く事とするか。

 

「では、まだ先でいいかと思っていたが……バハルス帝国、ローブル聖王国、竜王国を併呑するか。」

 

「えぇ……それって戦争とかにならないよね?退屈だけど、僕はこの日常が嫌いじゃないんだ。」

 

「心配せずとも戦争などにはせん。……だが、我が国の傘下とは言わずとも、協力を拒むというのならばどの道その国は滅ぶだろう。」

 

そもそも人間の個体数が異種族に比べて圧倒的に少ない。生存競争に加わっているのが奇跡とも思えるレベルだ。

それに記録に残っている六大神や八欲王などの恐らく異世界からの来訪者。どれもウルク以外の国家が対応出来る範疇を超えている。

 

「まぁこの世界の記録に残ってるヤバい奴らが何時来るかも分からないしね。王国と帝国の争いを見ていると人類の愚かさが分かるよ。」

 

「これは我なりの慈悲だ。その手を振り払うというのならば最早そやつらには救う価値すらない。」

 

「僕はそこまでは言わないけど……何処の世界も、いつの時代も、人間って生き物は変わらないね。」

 

「さて……となればお前にも働いて貰うぞ。エルキドゥ。」

 

我がそういうとエルキドゥは明らかに嫌そうな顔をした。

 

「……まあ出来れば楽な仕事をお願いするよ。」

 

「そう心配せずとも……エルキドゥ、お前は居るだけでいい。」

 

エルキドゥは疑問符を頭に浮かべているが、そう難しい事でもない。

 

「お前にはウルクの暴力装置としての役割を期待している。」

 

「……うん?別にいいけどさ、それってギルで良くないかい?」

 

そうなのだが、我は別に力を誇示したい訳では無いしな。無論、必要となればこの力を振るう事に迷いなど無いが。

 

「それはそうなのだがな、敢えて弱点を見せる事で食い付いてくる馬鹿を釣る目的もある。王国の組合での情報程度では噂の域を出ないだろう。

……暫くの間、我は戦えないという事にしておくとしよう。」

 

「君、もしかして前より性格悪くなった?」

 

まあこの様な小細工を弄する必要など本来は無いからな。結局、気分次第で力を振るう機会があるやもしれんしな。

 

「……お前が気にする事はない。どの道最初だけだ。」

 

「君が力押し以外で来るなんて、恐ろしいね。君と頭脳戦をして勝てる相手なんて居るのかな?」

 

「どうだろうな。王国の第三王女はかなり頭が切れると聴く。……まあ、あの女の行動には色々と違和感が多いがな。」

 

実際この目で見るまでは分からんな。‎だが生憎、頭脳戦で負けた事は無い。……まあ此方ではそもそも頭脳戦をした記憶すらないのだが。

 

「とりあえずは落としやすそうな竜王国から攻めるとするか。」

 

ビーストマンだったか。その問題を解決するだけで問答無用で此方に付くだろう。

 

「君ね、言い方ってものがあるだろう?」

 

何も間違った事は言っていないと思うがな。

 

「……そうだな、ビーストマンの問題はお前に任せるとしようか。」

 

「え?……僕に丸投げするの?」

 

「お前が例のビーストマンとやらを全て駆逐してしまえ。女王と個人的な友好関係を築いておくと今後我も動きやすくなるしな。」

 

我がそういうとエルキドゥは大きくため息を吐いた。

 

「君の無茶ぶりは治らないね、まあ僕は別に暇だからいいんだけどさ。君は動けなくなるけどいいの?」

 

「問題ない。そもそもウルクは我の国だ。動けなくなった所で不便はせん。」

 

「はぁ……じゃあ分かったよ。可能な限り早めに済ませてくるね。……それはそうとして、何かくれるんだよね?」

 

「……考えておこう。頼んだぞ、エルキドゥ。」

 

「はいはい。ちゃんと報酬は考えておいてね。」

 

此処を出るのは久し振りだなーと言いながらエルキドゥはジッグラトを出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは竜王国の陥落した都市の一つ。大部分が剥がれ落ちた砦の上に腰まである萌黄色の髪を輝かせた性別不詳の美しい人物が立っていた。

 

「へぇ、これがビーストマン。」

 

なるほどね……知性があるのか。ギルの話ではまんま獣だったけれど。僕の見る限りでは獣人って所かな。この程度の相手ならまあ特に問題ないかな。

 

「さて、身体を動かすのは久し振りだね。」

 

エルキドゥは自身もその身体を巨大な狼の様に変化させるとそのままビーストマンの群れの中へと突っ込んでいった。

 

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