転生したら姫ギルだったんだが。   作:Crimson Wizard

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次はどれを投稿再開しようかな…
ギル様が現代語を使っているのは見逃してくださいw


第11話

 

さて、竜王国の件はエルキドゥに任せた。現時点で我がやるべき事は殆ど無い。

エルキドゥが居ない間は出来る限りウルクを離れたくはない。無論、そこまで貧弱な国では無いし、

シドゥリ以外にも複数人指導者が居る。とはいえ、国を長く空けている間に何かあったでは取り返しがつかん。

 

「サーヴァントを召喚出来ればこの問題は解決出来るのだがな。」

 

現状、魔術師共に調べさせてはいるものの、流石に異世界へのサーヴァント召喚となれば問題は幾つも出てくる。

仮に召喚出来たとして、使い物にならない程弱体化してしまっていては意味も無い。

それとエルキドゥを此方に連れて来る時に思ったが、我と縁のある人物であれば多少召喚が楽になるかもしれん。

だが生憎……エルキドゥ以外に縁のある人物など居ない。無論、それはエルキドゥにも言える事。

 

「やはりサーヴァントを召喚するには課題が多い。まだ掛かりそうだ。……となれば」

 

この世界の強者を味方に付ける、だったか。周辺国を見る限りではあまり期待出来ないが、全く存在しない訳では無かろう。

実際にスレイン法国が神と崇める……プレイヤーだったか。そういった前例もある。

 

流石にそれと比肩する実力者は居ないだろうが、多少劣っている程度の奴なら上手く隠れているやもしれん。

……魔術師であれば楽なのだがな。奴らは明確なメリットさえあればすぐに味方につく。まあその分裏切りやすいがな。

 

兵士達は鍛えているものの飛び抜けて強い者はほとんど居ない。あれ以上実力を伸ばすのにはかなりの時間を要するだろう。

我は長期的に使える人材を欲しているのだ。人間が悪いとは言わんが、寿命というものが存在する以上いずれ死ぬ。

 

なので我の下につく際には不死の霊薬を呑ませようと思っている。だが……英傑などといった人物はやたら死にたがりが多い。

無駄に民衆を庇い、余計な傷を負うのだ。……例えそれが致命傷であろうが。それに寿命を延ばす事を嫌う奴も多い。

 

分かっている。英雄とはそういうものだ。死を恐れず、弱きを助け強きをくじく。それが英雄。

我は英雄を求めている訳では無い。強者だ。この国の為に必要な人材。

我が国には我の為ならば喜んで命を捨てるような者も多い。……が、そこまでは求めん。

 

あくまで緊急時、国を守る為の人材だ。故に緊急時に国を捨てる様な奴は求めていない。

だが最低限の働きを約束するのであれば最悪の場合は自分の命を優先させて構わないと思っている。

味方を捨てて逃げなければ絶体絶命の状況などではな。……そういった人間が好ましいと思う訳では無いが。

だがそれはあくまで小を捨てて大に就く事を許すというだけだ。

 

味方を見捨てるという判断を許すという事はその者にそれだけの価値があるからこそという前提がある。

 

……正式にこの国に所属せずとも、契約などで緊急時に働く事を約束出来る人材であれば構わない。

多少の妥協をしなければ斯様な人材など見つけられまい。

 

現時点で我が目を付けているのはスレイン法国。その所属部隊だ。あの国は隠しているようだが、多少の情報は表に出回っている。

六色聖典なる特殊部隊が存在するらしく、その内の一部隊だけ異様なまでに情報が出回っていない。恐らく秘匿されているのだろう。

 

まさか強行突破で勧誘しにいく訳にもいくまい。問答無用で敵対されても面倒だ。

法国と聖王国は神という存在を政治にまで組み込んでいる。我を神として認めさせる事が出来れば国をそのまま取り込む事が出来るやもしれん。

まあ神など大嫌いだがな。あくまで立場上の話だ。奴らの国では神が最上位。ならばそのポジションを奪うだけだ。

上手くいかなければ敵対する事になるやもしれんが……まあその時はその時だ。

 

だが、どの道それはエルキドゥが帰って来てからの話だ。現段階では敵対する可能性を減らしておきたい。

彼奴が帰ってきたら法国とは一度接触してみるか。その時の反応次第で後の行動指針を決めるとしよう。

 

「ふむ。他にやる事は……」

 

そうだった、エルキドゥが報酬に何か用意しろと言っていたな。……彼奴、何を貰えば喜ぶのだ?

宝物庫にある酒を振る舞っても良いが……

 

うーむ、分からんな。何が欲しいのかは直接本人に聞くとしよう。

 

「ギルガメッシュ王!」

 

ん?なんだ、あの無礼者を送り付けてきた国でも攻めてきたか?

 

「どうした。」

 

普段はシドゥリを通す筈なのだがな。緊急の要件という訳か。

 

「実は……」

 

ふむ。やはりあの豚の国か。官吏によるとどうやらあの国の第一王子とやらが軍を率いて門の前にまで来ているらしい。

どうするか……エルキドゥが居ないタイミングなのは偶然だろうし、我が直接出るまでもないか。

 

「軍を率いて門の前に居座っているのであろう?良い。そのまま殲滅して構わん。」

 

「はっ!ではその様に。」

 

話をする気のある奴が軍を率いて来る筈も無い。どの道敵対するのならば無用な問答をする必要もない。

その後、二十分ほど経つと攻めて来ていた軍が撤退していったとの報告が入った。

 

「二十分……あの程度の実力では、なかなか耐えた方か。」

 

さて…… リ・エスティーゼ王国だったか。わざわざ慈悲を与えたというのに噛み付いてくるのならば仕方あるまい。

滅ぼしはせずとも、それ相応の報いは受けてもらおう。

 

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