転生したら姫ギルだったんだが。   作:Crimson Wizard

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珍しく時間があったので書いてみました。
最近雑ですが、多分長い事書いてなかったから感覚を忘れちゃってます。リハビリみたいなものなので、予めご了承ください。

ちなみに召喚する時ギルは前回と同じく一応聖杯を使っています。


第14話

 

「此処がこの国の首都か。」

 

「まあ、確かに竜王国と比べればかなり発展しているね。」

 

民衆が上空を浮遊するヴィマーナを見て騒ぎ立てている。巡回している兵士達は此方へ弓を番えている。

……無駄なことを。

 

向けられている感情は困惑、猜疑心、敵意と様々だが注目を集めているのは都合がいい。

 

「聴け!スレイン法国の民よ。我が名はギルガメッシュ。ウルクという国家を治めている王だ。

貴様らは我を差し置いて神を自称する愚か者を信仰しているらしいな。

だがその神とやらは一度でも貴様らに手を差し伸べた事はあったか?今一度信仰する対象はよく考えておく事だ。貴様らには聴かせておいてやる。

この身は神の血を引いているが、我は神という存在を嫌悪している。此度は我自ら貴様ら人類の行く末を案じてこうして足を運んで来てやったのだ。

亜人や異形の者共が蔓延るこの大陸で人類が存続している事実は確かに貴様らスレイン法国の功績によるものが大きい。

だが、やり方が迂遠すぎる。まず愚かにも足を引っ張りあっている王国と帝国をどうにかするべきだ。

次は、敵を見極めろ。亜人と言っても様々だ。人に害を加えるつもりのない亜人種共を殺しても時間の無駄だ。無駄に敵を増やさぬ為にもエルフ等とは

手を組むべきだ。まあ……ともかく人類という種を存続させたいのならやり方を考えろ。場合によっては手を組む事も考えてやろう。

それと……我が国の門は開いている。我の下につきたい者はウルクを訪ねるといい。」

 

そう、一方的に話し終えた我はヴィマーナに乗ってウルクまで戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あれで大丈夫なの?」

 

不安そうな顔でエルキドゥが此方を見つめる。

 

「我はあの国の問題点を指摘してやった迄だ。彼奴らの目的は人類の発展、存続だろう。その為に最低限必要な手順を教えてやった迄。」

 

「いや、そもそも不法入国じゃない?」

 

「知ったことか、我がルールだ。」

 

我がそう言うと、エルキドゥは大きくため息をついた。

 

まあ、些事は置いておくとしよう。

あれから色々とサーヴァントを召喚する為に必要な事項を纏めてみたのだが、やはり問題はあちらの世界と接続している間の魔力量が多過ぎる

という事だ。そこで解決策として、我の持つ宝具の一つを召喚したサーヴァントに装備させる事でこの問題に終止符を打つ事が出来る可能性が出てきた。

 

我が持つ宝具の中に魔力炉という物がある。これは竜の心臓を媒体に創られた魔道具で、無限に魔力を生成する事が可能だ。

無限とはいっても短時間にあまりにも多過ぎる魔力を使用すると一時的に魔力が枯渇する場合があるが、まあ余程の事がない限りは問題にならない。

この宝具自体は赤い宝石の様な見た目をしていて、装備とは言ったが、要はサーヴァントに飲み込んでもらえば良い。

英霊の座に接続する方法は現状、王律鍵バヴ=イル以外に存在しない為本来、どの英霊を召喚するかは完全に運となってしまう訳だが……

 

だがまあ、竜の心臓が触媒扱いになる事から召喚されるサーヴァントには大体見当がついている。

 

「……さて、準備は良いか。エルキドゥ。」

 

「何の準備?僕何にも聞かされてないんだけど。まさかサーヴァントを召喚するつもりかい?」

 

我はその問いに頷き、口を開く。

 

「長ったらしい詠唱は好かん。我が国の守護者となる者よ。我が声に応えよ。」

 

前もって準備していた魔法陣が輝き出し、サーヴァントが召喚される。

 

「問おう。貴方が私のマスターか。……げっ!」

 

「顔を合わせた途端にその表情。相変わらず生意気な様で何よりだ。セイバー、久方振りだな。」

 

「……何故私は召喚に応じてしまったのでしょう。というか、何処ですかここは。それに、何故性別が反転しているのですか。」

 

ジト目で此方を見つめるセイバーを横目に考える。

……召喚に応じたという事は前もって我だと気付いてはいなかった様だな。恐らく国を守るという我の意志がリンクして我が召喚に応じたのか。

 

「セイバーよ、事情は後だ。まずこれを呑み込むがいい。」

 

「……これは、竜の心臓。」

 

「そうだ。かなり無理をして召喚したものでな、それを口にせねば後数分ほどで貴様は座に還る。」

 

「一つ、聞かせて欲しい。私を呼んだのは国を守る為という事で相違ないか。」

 

「ああ。我が国の為だ。貴様も王なら分かるであろう?」

 

「……良いでしょう。」

 

そう言って、セイバーは竜の心臓を呑み込んだ。

 

「……貴女が私を裏切らない限りは、貴女の剣、そして盾となりましょう。」

 

「はっ!裏切るなどと。そもそも貴様との因縁も正確には我と別人だ。無理に重ねて見る必要はない。」

 

……やはりと言うべきか、セイバーにはこの世界の情報がインストールされていない様だな。

 

「そうだな。この世界の事情について説明が必要だろう。セイバー、着いてこい。」

 

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