転生したら姫ギルだったんだが。   作:Crimson Wizard

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ちょーっと内容ごちゃついてますw
一人称の読み方は我(われ)です。妾と迷いました。
※あと姫ギルとは書いていますが女帝の方です。シスターじゃないです!


第2話

 

さて……。

あれから色々と建国の準備をした。

 

人手がない為、まず俺は宝物庫から人造人間(ホムンクルス)の原典を取り出した。

ちなみに見た目は宙に浮く神秘的な卵の様な物の中に赤子が浮かんでいる。

 

「……ふむ。」

 

この人造人間(ホムンクルス)は一度起動すると自我が芽生え、

一つの生命として、死が訪れるその時まで普通の人間と同じ様に生き続ける。

 

ちなみに、生まれる前に細工をすることで彼等の存在意義を定義し、

人形の様に扱うこともできるが俺はそんな事はしない。

 

Fateシリーズではアインツベルンだったり、

その他色々な場面で人造人間(ホムンクルス)が登場するがあれらは本来失敗作であり、

寿命が存在しない代わりに活動時間に制限が存在したり、定期的なメンテナンスが必要だったり、

そもそも造られたその瞬間から短命だったりする。

 

それに対し、この蔵に入っているのは人造人間(ホムンクルス)という完成された生命体。

その原典だ。寿命は存在しないし、メンテナンスも必要なく、普通の人間よりも頑丈だが、代償は存在しない。

 

今回使うのは寿命の存在しないタイプだ。

 

その代わりに赤子の頃から育てる必要がある。

人造人間(ホムンクルス)という名称が嘘のようになってしまうが、代償が存在するよりはマシだろう。

 

「だがその前に、ある程度の設備を整えなくてはな。」

 

森の中で赤ん坊を育てられるかって話だ。

俺は一度人造人間(ホムンクルス)の原典を仕舞い、とりあえず建築する為の設計図を描くことにした。

 

 

 

 

◇

 

 

 

 

「うむ、渾身の出来だな……」

 

まさか、自分に建築の才能があったなんて…。

ただの設計図だけども。

 

なんて話は一旦置いておこう。

さて、俺がこちらに来てから数日が経過した。

 

宝物庫で食料は賄えるし、そもそもこの蔵だけあれば生きていける。

ここ数日も寝る時にだけ屋根と寝台を出して生活していた。

 

それに野生動物くらいならば、この身一つでも退治可能だ。

 

 

さて……俺がここ数日で実感している事。

それは日が経つにつれて元の自我が薄くなっている事だ。

 

確か原作でギルガメッシュは、この世全ての悪でも染めきれないほどの強靭な自我の持ち主と言及されていた。

そんなのにただの一般人であった俺の魂が混ざった所で、呑み込まれて消えてしまうのは目に見えている。

 

表層意識は未だ俺のままだが、例えば物事に集中した際、

それに何かを考えている時などは完全に俺の意識は『ギルガメッシュ』になってしまっている。

 

このまま消えるのか、表層の意識だけでも残るのかは定かじゃないが……

もはやそんな事すらどうでもいい。

 

俺がやるべき事は、ウルクを建国する事だ。

 

別に本人を真似るつもりなどないし、俺は俺の理想郷を作ろうと思う。

そもそもこういう発想に至る時点で元の俺の人格では有り得ない事なんだが……

 

とりあえず前世である不運な男の魂がこの黄金色の魂を濁す事は無い。

そんな事よりも俺が今一番気にしているのは土地だ。

 

飛び回って探したが、少なくとも現時点ではこの大陸に砂漠など無かった。

正直、ジッグラトくらいは国の象徴として作ろうと思っているが、それにしても何処から手を付ければいいのか。

 

建国した所で史実の自分とはもはや掛け離れていることには気付いているが、

何故か面倒なはずなのに千里眼を使って未来視をしたその瞬間から俺はそれしか見えなくなった。

 

その光景を現実にする。

 

まあ、目標があるのは悪い事じゃない。

それにこちらは史実の自分よりも圧倒的に楽することが出来るはずだ。

 

何故なら本来、王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)はただの宝物庫でしかない。

所有する物が無ければ宝物庫は空である筈なのだ。

 

だから世界の全てを手に入れたというあちら(史実)での逸話が無い俺に、

本来王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)は使えない筈なんだが……。

 

それを言うならもはやなんで女なのか突っ込まなくてはいけなくなるし、

そもそもこの肉体は受肉している。

 

つまり霊体では無い訳だ。

 

これに関しても考えてみたがやはり選択肢が多過ぎて絞り込め無かった。

そして数日過ごす内に、もはや性転換など考えることもしなくなった。

 

あとは……この美貌を自ら捨てるなど考えられなくなってしまった。

俺の肉体こそ至高の美。

 

ふふ、もうほとんど本人に染まってきているが……

 

 

さて。

 

 

「ふぅ…。ようやく完成といったところか。」

 

流石は我が至宝たる肉体!

並列思考が出来るおかげでくだらない事を考えながらも建築まで出来るという。

 

さて、ただの小屋ではあるが完成した所だ。

我は先程仕舞った人造人間(ホムンクルス)を取り出した。

 

……我(われ)?

 

遂に脳内での一人称まで染められてしまったのか。

まあ、だからどうしたという話なのだが。

 

「さて……既にお前の名前は決めてある。生まれてくるのだ、シドゥリよ。」

 

最初はエルキドゥの事を考えた。

だが、友人である筈の天の鎖は既に宝物庫に入っている。

 

つまりそういう事なのだ。

 

だから蔵に入っているこの鎖が我の友人なのだろう。

そもそも自分で創り出したモノを友人と認める事は出来ない。

 

友人とは対等でなくてはならない。

 

だが、彼女は別だ。

これから長きにわたって我が国を支えて貰う事になる。

 

 

 

 

◇

 

 

 

 

この日、そう遠くない未来に建国される事になるウルクという大国。

その王に腹心が生まれた。

 




なんじゃこりゃ

ギル様の一人称について。

  • 我(われ)
  • 妾(わらわ)
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