爆発オチなんてサイテー!   作:kohet(旧名コヘヘ)

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地獄絵図

 

〇美食の町プッチ『マストダイ農場』奥地

 

話が決まった魔海の主は少女達へ覇気取得のコツと課題を先ず提示した。

その次に実戦で学んでいく為に、海に出る事、億越えの賞金首を狩っていくことを示した。

交代制で実戦を積み、男が問題点を見つけて改善していく方針である。

なお、この時代の億越えは大海賊時代の四皇準幹部クラスであることが多い。

連携有りとはいえ、明らかに格上と戦うことになることを言い切った。

勿論、最悪は男が助けるが、少女達に最悪の場合、後の四皇準幹部クラスと戦うことになると説明した。

 

「問題ありません。それくらい強くならないと…」

男のその程度の脅しで怯むことのない少女達は即同意した。

死ぬ覚悟で戦うようにと男は応援した。

続いて、悪魔の実を食べるか否か。男は自身の集めた悪魔の実を見せた。

図鑑や所持者の記憶を読んで確実に判明している範囲の実については能力等も説明した。

少女達は男が示した自身の才能と既に能力者であるトレーネと相談した。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

〇ウォーターセブン遠海

 

その翌日、男と少女達6人は海賊狩りに来ていた。

残り7人は農場の仕事と日々のパトロール、それに男が化した地獄の拷問に耐えている。

なお、イタミ少将はまだ休暇中である。

男が読んだ新聞によるとならず者の町ジャヤを壊滅させたらしい。海賊千人斬りを達成したとのこと。

イタミ少将が何をやっているのか男にはわからなかった。ちなみにイタミ少将は恥ずかしさから海賊に八つ当たりしているだけである。

もう少ししたらプッチの町へ戻って来るが男はそれを知らない。

 

男は悪魔の実を食べた少女五人がどのように海賊を仕留めるのか観察することにしていた。

基本傍観であるが、最悪割って入る。

戦闘兵器を更に魔改造しながら見ているつもりであるが、少女達に課した課題に減点があれば即座に飛んでいく。

 

既に能力者であるトレーネを除くと四人が食べた実は超人系2名、動物系1名、自然系1名である。

三つは男が倒したロックス海賊団の船長達がわざわざ厳選しただけに厄介な能力であった。

 

前日の話し合いの末、4人が希望し、3人が自分の才能を活かせるとその実を食べることにした。

なお、四人目のカーメルだけは勘で悪魔の実を希望した。男が魔海で手に入れた実である。

魚人空手の才能もあった少女だったのだが、食したのは動物系古代種だった。

全員吐きそうになりながら、自身の能力を確かめて次の日には実戦という男は悪魔である。

 

今回は無能力者のリーダーのルビーと能力者の計6人だけである。

13歳のルビーは魚人空手主体のオールラウンダーとも言うべき万遍ない才能を有している。

従って、能力者である5人が海に落ちた場合等はルビーが対応することになる。

 

男が海賊船の気配を見つけた移動を開始した。少女達は戦闘準備を開始した。

強さ的に手ごろなので一人でやるように魔海の主は無茶ぶりをした。

 

〇懸賞金3,500万ベリーの廃墟のルインの海賊船

 

ルインは非加盟国を襲うだけの融通の利く海賊であった。

昨日も非加盟国の町を廃墟にし、略奪や暴行を楽しむ海賊ライフを充実していた。

そんな善良なルインも危ない『魔海』には近づかないように遠回りをしていた…はずだった。

 

「…うん?」

ルインは首筋に寒気を感じて声をあげる。

ルインが首筋に触れるといつの間にか緑色の首輪がされていた。

 

「お頭、ガキです!まだ青いがかなりの上玉!」

部下の一人が楽しそうにルインに声をかけてくる。

だが、ルインの好みはガキではない熟女である。

優しいルインは突然現れたガキに『事情』を聞くように部下達に命令しようとした。

 

だが、

「お頭さん。この船のお仲間を皆殺しにして?」

向日葵のような金髪の明るい美少女がルインに命令してきた。

 

「な、何だ!?」

ルインは少女の命令を聞いた瞬間、突然部下に剣を抜き斬りかかった。

 

「お、お頭…」

ルインの部下はルインにそのまま切り裂かれた。

 

そして、

「減点です。フルーフ」

ルインの船に見知らぬ男が現れた。

ルインはそれを見ることなく体を乗っ取られたかのように仲間を殺しにかかる。

 

「フルーフ。出来れば部下の方を操って様子を見るべきでした」

男は少女、フルーフに向かってわけのわからないことを言う。

ルインは部下に抵抗されるも自分の力とは思えない程のパワーでその抵抗ごと吹き飛ばした。

 

「まぁ、対策されかねませんが、貴方ならこの船全員を操ることもできたはず」

男はルインが殺そうとした部下をいつのまにか海賊船の近くにあった小舟に投げた。…ルインは部下がギリギリで生きていることを見た。

 

「ああああ!!!」

ルインは瀕死の部下を殺そうとする身体が止められない。

 

「フルーフ。これも減点です。皆殺しという命令では確実に殺そうとする。故に漏れが出ます」

船に現れた男はルインを一瞬で拘束した。

ルインの意志に関係なく勝手に暴れる強化された身体すら動けない程の力で捻じ伏せられる。

 

「はい…能力を過信していました」

ルインは偶々フルーフと呼ばれる少女を見た。

ルインの部下達が全員気絶させられていた。

ルインは男ではなく目の前の少女が部下をこの数瞬で全滅させたのだと悟った。

 

「とはいえ…潜在能力を高められるのは良い。億はいかないが丁度いい相手だ」

男はそう言いつつ、ルインの拘束を緩めつつも動けない絶妙なラインで寸止めをする。

 

「フルーフ。罰と課題です。この男に自分を全力で殺しに来いと言いなさい」

男はそう言ってルインの拘束を解いた。

ルインは状況に混乱しつつも部下を殺そうと身体が勝手に動き出そうとしていた。

 

「おじさん。私を全力で殺しにきて」

少女フルーフは太陽のような笑顔でルインに命令してきた。

 

「うわあああああ!!!」

ルインは部下から今度はガキを殺そうと身体が動いていた。

 

「町にいるような雑魚とは一味違いますよ。気を付けてください」

フルーフにそれを命じた男が他人事のような様子で注意をした。

 

「はい!」

フルーフは身構え、そして潜在能力を引き出されたルインと対峙した。

 




・廃墟のルイン
非加盟国のみ襲って懸賞金を低く抑えている卑劣な男。
人攫いや略奪等を好む悪辣な海賊らしい海賊であり、船員はルインを含め30人。
魔海に入らないように気を付けていたが、狩るのが目的の魔海の主に補足されたのが運の尽きだった。
潜在能力を引き出され原作億クラスの実力で少女を殺しにかかるも敗北した。
その後、海軍に引き渡されたが部下共々記憶喪失と精神錯乱を患うことになる。

・フルーフ
超人系悪魔の実ペトペトの実を食べた少女。ペトペトの実はアニオリでブリードが能力者。
首輪をつけた人間を支配する能力。手で首に触れればどんな言葉にも逆らえない。
首輪をされた人間や動物等は強化される。自分自身にも装着して強化して戦うことも可能。
ただし、能力者の声が聞こえなければ命令を受けずに行動できる。したがって、耳栓があれば対策できるがそんなものを即用意できる者はそうはいない。

潜在能力を高めた船長を何とか倒した。魔海の主をこれ以上失望させない為に戦闘の中で覚醒した模様。能力の使い道も実戦で色々対策と課題を見つけた。

・魔海の主
今回は悪魔の実を活かした戦闘で海賊を討ち取るように少女達に指示を出した。
全員5000万ベリー以下であったが、良い実戦になったと判断している。
なお、ウシウシの実古代種アエピカメルスを食した少女やウテウテの実を食した少女は一撃で海賊船を消し飛ばしたので制限を付けて実戦をさせた。
ついでに無能力者ルビーも海賊船に放り込み実戦をさせた。
次の日も無能力者の他7名に同様の経験を積ませた。

今回と翌日に練習代となった海賊達全員の記憶を消した。
課題をクリアした後に大物海賊を皆で討伐させるつもりである。
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