爆発オチなんてサイテー!   作:kohet(旧名コヘヘ)

52 / 58
閑話 猫の手

魔海の主と呼ばれる男は世界最高級の戦闘力に奢らず、常に研鑽を重ねている。

 

例えば、半年以上未知の植物であるI.Qを摂取する等している。

男は自分でI.Qの人体実験を行っていた。

ペンギン達の動物実験では必要だと本人達が思っている事象で進化していた。

危機感故の頭脳の発達、氷山を運ぶために筋力の質の変化等があった。

なお、メルヴィユの人々は鳥になりたいという理由で腕に羽が生え空を飛べるようになっていた。

故に、人体にも何らかの変化があると思われるが男に一向に変化がない。

だが、男は既に魚人から人間扱いされない程度には色んな意味で逸脱していた。

 

そんな男は後継の少女達の潜在能力を引き出せそうな場所等を探していた。

先日のトレーネのボーイン列島等はわかりやすい。魚人空手・柔術の伝手も確保してある。

問題は男の情報網でも引っかからないような能力の持ち主だった。

 

男が現在悩んでいる少女、イコーナは才能に満ち溢れ、欠点が見られない。

だが、それ故にどうするかが悩ましかった。残り半年で成長を求めるにはどれも惜しかった。

放置しても勝手に成長しそうな気がするが、何となく不公平な感じがして男的に嫌だった。

イコーナは既に大将級の強さを持つ少女であった。

世界に喧嘩でも売るのかと思う過剰戦力だが、男は本気で理想を追求していた。

尤も、男の願いに答えようとする少女達も大概であった。

男の理想にはあまりにも手が足りな過ぎた。

男は七人くらいに分身できれば良いのにと本気で思った。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

〇??? 秘密基地

 

男はお菓子や不思議な玩具達、無数の本に囲まれた秘密基地にいた。

そこは男にとって秘密の計画を考える時や同志の勧誘などに使う場所だった。

 

メイド服を着た女性にしか見えない絡繰人形が紅茶を運び、男の目の座るテーブルに置く。

 

「ありがとう」

男は礼を言い、そして下がるように指示をした。

自分の作成した人形が相手なのだが、男は無意識に礼を言っていた。

…男は目の前の古文書の内容に没頭していた。

 

「ミツカド文明、『大いなる力』シュシバルバ。危険か?これは」

男は紅茶を飲みつつ、独り言を呟いた。

それはナナツ島と呼ばれる海域で発見した古文書であった。

 

「一つの島を七つの島にした古代文明の遺物…悪魔の実の能力者を吸収し無限に強くなる」

男はシュシバルバについての概要を要約し、理解した。

男が解読した古代兵器は悪魔の実の能力者の天敵のような存在であった。

…男はイコーナの為にと、世界政府も真っ青な古代文明を発見していた。

 

「イコーナならば活かせる気もしなくもない。けど、島の原住民もいるしな…」

男はナナツ島に住む原住民の生活を考えた。

男が直接遺跡を探索出来れば容易だが、流石にそこまで暇ではなかった。

そして、もしも強行すればナナツ島の原住民に多大な迷惑をかけることになった。

 

世界政府は空白の百年と一切関係ない超古代文明の存在を知りもしなかった。

世界政府が知ったら即バスターコール並みの大発見を男は成し遂げていた。

 

「どう考えても手が足りない。ああ、本当に!」

男はテーブルから勢いよく立ち上がった。衝撃で紅茶の入ったカップが飛んだ。

 

「しまっ…」

男は無意識の行動に慌ててカップを取ろうとするが、間に合わない。

そう確信した瞬間、男から何かが出た。

 

「…うん?」

男は黒い何かが紅茶のカップをキャッチしたのを見た。

秘密基地内では男の悪魔の実の能力ではない『何か』不思議な現象が起こっていた。

男はカップをテーブルに置こうと思ったら、その何かはカップをテーブルに置いた。

 

「『エインヘリャル』とでも名付けてみよう」

男は目の前の何かにそう名前を付けた。

男は進化を促す花I.Qにより、猫の手でも借りたいという想いを叶える進化を遂げた。

 

なお、イコーナの件は別の手段で解決することになった。

 




・ミツカド文明、『大いなる力』シュシバルバ
ワンピースのゲーム「ナナツ島の冒険」にて登場。
地殻変動等を起こせる古代文明。かつてシュシバルバの暴走により一つの島が七つの小島になってしまった。
ドラム王国とアラバスタの間にあり、ナナツ島の存在自体は知られている。
魔海の主が半年以上前に立ち寄った島でもある。休憩途中で探索して古文書等を持って帰って来た。
シュシバルバは能力者を吸収し無限に強くなる性質を持つ能力者の天敵。
イコーナなら使いこなせると思った男は大馬鹿である。

後日、世界政府にバレないように超古代文明の遺産を回収した。
空白の百年ではないのでセーフと判断し、その遺産の解析を完了した。

・魔海の主(エインヘリャル)
手が足りないと悩んでいたら何か出てきた。
男が望んだ形を叶えるI.Qの進化であり、もう一人の自分とも言うべき何か。
やりたい作業を任せられ、男と意識共有が出来る。だが、戦闘用には使えない。
エインヘリャル自体に男とは違う意志があり、男の意志に完全には従わない模様。

・イコーナ
世界を激変させかねない超古代文明の兵器達を渡されそうになった。
なお、もし渡されていたら使いこなす才能を有していた。

生まれる時代が時代ならその時代を象徴するアイドルになれる逸材。
周囲が求めていることを完全に熟せる『偶像』としての才能がある。
諜報員より諜報員向きであるので元CPのティアの教えで才能が開花している。
男は六式を始めとする護衛、暗殺技能を叩き込むことにした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。