爆発オチなんてサイテー!   作:kohet(旧名コヘヘ)

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海底探索

○魚人島 海の森

 

海の森、魚人島の南東にあり陽樹イブの恵みを受けた美しいサンゴが広がり、豊かな海に誘われた魚達やクジラが現れる場所であった。

だが、潮の流れで沈没船が運ばれてくる為、船の墓場とも言われている。

魔海の主と呼ばれる男は友人であるナマズマから聞き、生命の息吹きとその終点とも言える光景を眺めていた。

 

「…」

男は目の前の奇跡とも言える光景をただただ見つめていた。

海の森にある二つの歴史の本文のことを忘れ、その圧倒的な神秘の光景に感動していた。

 

「…」

着いて来ていたイタミ中将とティアも男の様子に沈黙して神秘的な光景を眺めていた。

二人もまた深海で光輝く美しい光景は心に響くものを感じていた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

一時間くらい海の森を眺めていた三人はその後、各自で沈没船を見て回ることにした。

文字通り広大な空間に数多の沈没船があるので、軽い宝探し感覚である。

なお、『敗北者』シールを張り付ける罰ゲームを用意していた。

最も成果がない者が魚人島を去るまでの二週間つけ続けることになる。

 

イタミ中将にとっては海軍の正義のコートを塗りつぶす形となるので必死であった。

イタミ中将は腐っても海軍将校として必死になって宝を探していた。

ティアもプッチにいる少女達へのお土産としてイタミ中将の写真を渡そうと思い本気で探すことにした。

二人とも男が提案してきた時点で罰ゲームを失くす選択肢がないと悟っていた。

その為、抗議する無駄な時間を省き全力で取り組んでいた。

 

「…本気でいかないと負けるかもしれない」

男は二人の気合を悟り呟く。

男は軽い気持ちで提案したゲームに本気で取り組む二人に置き去りにされていた。

 

チラッとだけ見た歴史の本文二つはこの場で解読はしないが、脳内に記憶だけしておくことにした。

男は軽いレクリエーションで本気になられて負けるわけにいかなくなってしまった。

結果的に好奇心に負けて本気で解読するような真似をせずに済んだのは幸運か不運か。

原作30年以上前の段階の男ではまだわからなかった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

○魚人島 海の森 沈没船内

 

船の墓場と評され、至るところにある数多の沈没船。

だが、あからさまな金銀財宝は既に持って行かれた形跡が多かった。

 

「…そりゃあ、宝があるかもしれないなら魚人の方々が先に持って行くか」

男は能力である蝙蝠の超音波を活かして金属探査を行った結果に少し肩を落とした。

バットバットの能力は基本が蝙蝠なので超音波で物の判別にも使えていた。

能力の研鑽を怠らない男は当然のように全ての沈没船の中を把握し終えていた。

最初から勝負に負けるつもりがないインチキである。

 

だが、既にティアが初見ではわからない巧妙に隠されていた財宝を見つけていた。

流石に本家本元の諜報員として育成されただけはあると男は感心していた。

イタミ中将は海兵としての知識から船の構造等で導き出して最短で手当たり次第探していた。

質より量を取る戦略でティアとほぼ互角であった。…男が本気で動く前までは。

 

「…まぁ、全部わかっているので先回りして回収すれば良いだけだが」

男はイタミ中将と似た戦略だが、確実に価値のある物だけを狙うことにした。

数撃てば当たるイタミ中将の戦略は、当たりのみ狙う男のやり口に勝てるはずがなかった。

 

宝探しがイタミ中将の負けなのは至極当然の結末だった。

イタミ中将は『敗北者』シールを残り二週間つけて魚人島を過ごすことが確定した。

 




・海の森
船の墓場とも言われ、潮の流れで沈没船が大量に来るところでもある。
沈没船にある財宝を狙う魚人たちも多いので基本的に殆ど成果なしで終わることが多い。
最低中将以上の猛者が能力を活かして全力で探索したので現段階で沈んでいる大半の財宝その他は持って行かれた。
制限時間付なので全部探し終えたわけではない。

・ティア
巧妙に隠された悪魔の実を見つけたので優勝した元CP。
任務に必要な鑑定眼等も叩き込まれているので見つけた財宝の質も三人の中では最も良い。量は少ない。
少女達のお土産にイタミ中将の記念写真を隠し撮りをした。

・イタミ中将
数で稼ぐはずが、当たりを把握した男が途中から先取りしたので負けた海軍将校。
それでも身体能力と海兵としての知識から相当量を確保している。
悪魔の実さえなければティアに勝てたかもしれない。
残り二週間、正義のコートが敗北者のコートになった。

・魔海の主
負けない前提でゲームを計画した男。
二人が本気になっていたので本気にならざる負えなかった。
バットバットの実の能力で蝙蝠の探査能力を使用した。
質と量もある程度選別していたのでティアが悪魔の実を見つけなければ一位だった。
地味に悔しいが、イタミ中将の先手を打って妨害する形になったので何か申し訳ない気持ちになった。
ゲーム終了後にティアから悪魔の実を渡されたが使い道を思いつかない。
なお、見つけた財宝自体は各自好きなようにすることにした。全員が取り敢えず持ち帰ることにした。
悪魔の実を除いても累計2億ベリーの財宝を手に入れた。

海の森にある歴史の本文は文字の形だけ暗記した。
文字ではなく絵として記憶することで咄嗟の行動等でバレないようにしている。
文字と認識して覚えると同様の状況下で読もうとしてしまうかもしれないが、絵として認識すれば後から複写できても読もうとはしないため。

先日、エインヘリャルがシュシバルバが吸収した悪魔の実の分析が完了した。
ホレホレの実の能力で魚人島海賊の1/3の海賊に好意を抱かせ扇動していた。
コロコロの実のトロッコ人間等微妙な能力者もいた。
だが、悪魔の実自体が極めるとヤバいことには変わりはない。
超人系3人、通常の動物系能力者4人で自然系無しという分析結果。
シュシバルバから能力を分離し他の者に分け与える理論はできたが、飽くまで理論上であり実行は数年以上かかる見通し。新しい閃きとなる知識や発見があれば別である。
詳細が不明なためが証明できないが、エインヘリャルと男の共同で発見した理論が血統因子かもしれない。研究自体が絶対外部に漏らせないと確信した。

空白の百年がどんなものかは知らないが、その時代にもしかしたら今から最低五百年以上進んだ文明があったのではないかと推測した。
シュシバルバという古代の遺物は空白の百年とは関係ないはずだが、その歴史から漏れ出た技術の一部という仮説が男の脳内で出来上がってしまった。
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