パブリクは一年戦争に於いて特筆すべき戦果を残したものの、あまりの損害の大きさにその存続には赤信号が点り、パブリク戦隊は一年戦争後大幅に規模を縮小して哨戒をその主任務としていた。しかしながら突撃艇の有用性自体は認識されており、連邦軍再建計画に於いてパブリクの後継となる突撃艇を開発する計画が進められていた。一年戦争を生き残ったパブリク乗り達からの要望と、戦訓に基づく要求は以下のような物であった。
・搭載量の増強
・後方防御火器の追加
・ジオンのMAビグロタイプ並の火力と装甲・加速力
・ジオンのMAビグ・ザムタイプと同様の耐ビーム装備
・ツイン・パブリクと同等の航続力
・現行と同等の運動性の維持
贅沢極まりない要求ではあるが、危険度の高い任務を遂行し実際に大きな犠牲を出した突撃艇の損耗を抑えるために必須の要目が多く含まれ、又ワイアット大将が強く推進したこともあり、連邦軍再建計画に於いて6隻が試験的に建造されルナ2に配備された。要目は以下の通り。
名称:パブリクII
分類:装甲宇宙突撃艇
開発:地球連邦宇宙軍艦政本部
装甲材質:チタン合金セラミックス複合材
Iフィールドジェネレーター
武装:
艇首隠顕式メガ粒子砲×1門
艇首90mm機関砲×4門
連装レーザー対空砲×3基6門 (上部及び左右側面後方)
大型ミサイル×4発
乗員:5名
複数名で運用され防御火器を持つなどあくまで艦艇の延長線上にある運用形態であるが、連邦軍版ビグロとでも言うべき性格の事実上のMAである。高コストではあるが、強力な戦闘力と防御力、航続力、宇宙戦闘機に匹敵する運動性を高い水準でまとめ上げた地球連邦宇宙軍艦政本部の技術の結晶だ。試験結果は概ね良好で、本格量産と派生型の開発も進められるところだったが、83年のデラーズ紛争に於いて連邦宇宙軍が大きな被害を受け、さらには計画を推進していたワイアット大将が戦死したため、以後の連邦宇宙軍の再建計画には大きな変更が生じ、高コストなパブリクIIの量産は中止された。6隻建造された初期量産型は、ルナ2に所属するパブリク戦隊に配備され、U.C.100年代まで運用されたことが書類上確認出来る。
デラーズ紛争後、アナハイムに流出した開発データが、Gディフェンサーやメガライダーの開発に利用されたという説が存在する。(諸説有ります)
現在の所パブリクIIの実戦参加は無いとされているが、一説によると、第一次ネオ・ジオン抗争に於いてエウーゴにより実施されたアクシズ攻防戦(失敗)に派遣されていた連邦軍のパブリクIIが、一年戦争時さながらのビーム攪乱幕散布任務を遂行したと言う。当時の関係者は既に亡く、資料も散逸していることから、実証の困難な説である。
外観は、星界シリーズの人類統合体突撃艦をイメージして下さい。或いは、翼の無いスーパーX Ⅲ辺りかな。