約2か月ぶりに筆を執りました。リアルでごたごたしておりまして・・・。
1作目も中途半端に2作目ですが両作随時更新します。
300Ⅹ年。時代が進むにつれ人類の技術は発展していき、CGやネットワークもその恩恵を受けた。そんな中出てきたVR《ヴァーチャル・リアリティ》機、これにより普段では味わえないようなスリルと興奮が人々を熱狂させ多くの人を巻き込んでいった。そのためVRゲームの販売から徐々に人々はテレビの存在を忘れ、それに伴いかつて多くの男たちを熱中させた特撮ヒーローも時代の陰に消えていった。
???side
ひいじいちゃんの家に来たのは何年振りだろう。
うちの家族はじいちゃんが発表したVRMMOが発売されるまではどこにでもいる普通の中流家庭の家だったらしい。
そのVRMMOが爆発的にヒットして、今ではアップデートを重ねながら全人口も8割以上が利用するゲームになっている。
そんな家で生まれたのに俺は何故だかVRMMOにはあまりなじめず、ずっと1人用のゲームばかりしていた。
今日ひいじいちゃんの家に行こうと思ったのも偶然。
ひいじいちゃんはつい数年前に死んでしまった。まだ元気にしていた頃、俺にある電子キーを
「暇なときにでも探してみなさい。」
と言いながら渡してくれた。
思い出したのも、謎解きゲームをしている最中だった。
じいちゃんに事情を説明して聞いてみたが知らないという。じいちゃんの両親がしんでからまだ数年なのでそのままにしてあるという。
なんとなく気になったので家に入る。少し古いタイプの家だが住んでいた時期を考えると一般的な家。どこにも不自然なところは見当たらない。
さっきまでしていたゲームが謎解きで良かった。
こういう時は基本的に何かの裏や下なんかに・・・といろんなものを触ったりしながら、探していると本棚の上の角が少し歪な形になっている。そこを押し込んでみると、
カシャッ・・・・・・。
と音がして本棚の真ん中あたりに電子キーの認証盤が出てきた。そこにもらったキーを当てると、ピッ。と音がして認証盤が開いた。
少しワクワクしながら中を除くと。そこに入っていたのは数世代前のデータ保存用のチップだった。
数枚入っていたそのチップに番号があるのみでなにも書かれていない。
中身が若干気になりながら帰宅しゲーム機の電源を入れ、最初のチップを入れる。出てきたのは1枚の画像データにチップギリギリの容量に入れられた映像データ。
初めに。とある画像データを開いてみると達筆な字で1文だけかかれていた。
『特撮ヒーローを忘れた次世代の子供たちへ』
そのままネットを開き検索サイトで特撮と調べる。
特撮
元々は特殊撮影(SFX)、あるいはトリック撮影と呼ばれていた「技術」を総合的に指す略語であるが、日本では特撮作品と呼ばれる英早テレビ番組などが大きなジャンルを形成するほど発展しており、特撮技術が大きな役割を果たして制作された作品群も含めて「特撮」と総称される。
ようは、CGなんかを使った作品だろうととりあえず初めから見ていく。
『デーン、~~~~~デン テテテテテ、テテテテテ、・・・・・・・ 』(レッツ・ゴー!ライダーキック)
バイクに乗った仮面の男が出てきた。今の時代では考えられないほとんど生身でやっていることがありありとわかる。
見進めるうちに次第に目が離せなくなる。
改造される主人公、それでも正義のために戦う姿にひきつけられていく。
次を次をとみているうちに気が付けば、両親が返ってくる時間になった。
両親はどちらもVRゲームの販売に携わっている。その両親に曽祖父の家で記録媒体を見つけそこにあった映像について話すがあまり興味がないようだった。
その日から、今までゲームに充てていた時間はすべて仮面ライダーを見る時間に変わった。
その姿はフィクションだとわかっているが、その姿にあこがれて少しでも近づくように体も鍛えた。
両親はいきなり運動を始めたことに驚いていたが特になにもいわなかった。
体を悪の組織に改造されながら、正義のために戦い続けた男がいた・・・
死にかけの体を父親に改造され、父親を殺した組織から日本守り抜いた男がいた・・・
宇宙開発のために体をサイボーグ化し、その体と拳法で戦った男がいた・・・
悪の帝王になるべく改造され兄弟同然に育った男と戦う宿命のなか戦い抜き二つの組織から地球を守り抜いた男がいた・・・
人々の笑顔を守るため、古代の怪人と戦った男がいた・・・
種の祖先を封印したカードに再封印し人々を守るために体をその祖先に近づけながら戦った男たちがいた・・・
人を喰う化け物と戦うために体を鍛えぬきその体と清めの音で戦う人々がいた・・・
二つの種族のはざまに生まれ人に仇名すその種の最後の王となりながら戦う男がいた・・・
絶望に落ちる人々の最後の希望になりながら戦う魔法使いがいた・・・
みんな、守るために強くなって何度傷つき倒れてもそのたびに強くなって戦い続けたその姿に胸を熱くし心を躍らせた。
最後まで見終ると文章ファイルが今度は『最後に』とある。
『これを最後まで見たのは、おそらくひ孫の進だろう。そう思って書いている。お前の世代の子供たちは、こういうヒーローも知らずにゲームをしているだろう。そんな世の中だ。そうして当然なのだろうが、どうかこれをすべて見たのならほんの少しでいい。この主人公たちの1%でも勇気をもって弱いものを救う立場になってほしい。できると信じている。』
そのファイルを読み終えたあと少しして母親から夕食の声がかかる。夕食を食べながら最後に書かれていた言葉を思い出す。自分が弱いものを救う、そんなことができるのだろうか・・・そんな事を考えても結局答えは出ない。その時一歩前に踏み出せるとは思えない。
それでも俺は・・・。
side五代 進 out
数日後、友達が奇妙なチェーンメールが届いたという。なんでも『カナリア』という相手かららしい。
その数時間後に自分にもカナリアという相手からメールが届く。
from カナリア
title 助けて!!
main 今あなたの世界が危機に瀕しています。これを止められるのはあなただけ
お願い!!あなたが最後の希望です。
そのメールの最後に添付してあったのは見覚えのある魔法陣。この間まで見ていた仮面ライダーウィザードの魔法陣とそっくりだった。正直胡散臭いものだと思う、それでももし本物だったら・・・。
誰かがやらなきゃ、一歩前に踏み出せるなら・・・。俺はその魔法陣に手を伸ばし指で触れる。
ゴーン
『コピー。ナウ』
ゴーン
『テレポート。ナウ』
二度の鐘の音と眩い光に包まれて俺は意識を失った。
いかかでしたか?
感想等お待ちしています。
眩い光の中で気を失った五代進。意識のもどった彼に待っていたものとは・・・。
次回 第2話 始まりのベルトは赤い
お楽しみに・・・。