「TASさんに勝つ方法を見つけたぞ!」
「ほう、それは?」
「それは多数決だ!これなら一人しかいないTASさんでは、どうしようもあるまい!」
「そう。じゃあ実際にやってみる?」
「え?」
数分後、そこには地面にぼろ雑巾のように倒れ伏す俺と、なんとも微妙な笑顔を浮かべるAUTOさんに腕を持ち上げられ、勝利のポーズを取っているTASさんの姿が!
……はい、いつも通りの光景ですね。ちくせう。
「……おかしい、こんなことは許されない、なんで多数決なのにカウンターの数字が高速回転し始めるんや……」
「この
「さらっと怖いこと言うのやめない?」
この宇宙を埋め尽くすTASの群れとか、そんなん恐怖の化身以外の何者でもないわけだが。
っていうか、それって下手すると、他のTASの乱数調整で他のTASの調整が狂って壊滅する……なんてことにならない?
「そこは大丈夫。他が乱数調整しているって前提で、こっちも乱数調整をすればいいから」
「うーん、世界の 法則が 乱れる……」
「……いえ、そもそもの話として、TASさんが複数いるという前提で話を進めるのをやめませんか……?」
「いやまぁ、そこに関してはTASさんだから、としか……」
「……?……無限
「さらっと恐ろしいことを仰るのはやめて下さいまし!?」
なるほど、たまにある複数人TAS動画か。
つまりは最初から前例
……みたいな小言を呟きつつ、体勢を整え直す俺である。
「……ところで、なんでいきなり?」
「ん?……ああ、勝負しようとした理由?なんとなく以外になにがあると?」
「……私達も大概だけど、お兄さんも大概」
「私、さらりと巻き込まれておりませんか!?」
なお、私は一般人ですよー!……とでも言いたげなAUTOさんでしたが、残念。
そもそもAUTOな感じの能力がなくても、貴女の格好と喋り方は普通からずれています。
そんなバカな、ですわー!……というAUTOさんの叫び声をバックに響かせながら、俺達は次の遊びの準備をするのであった。
「そういえば、なのですけれど」
「んん?そんな改まってなにを聞こうとしてるんでAUTOさん?」
ある日のこと。
今日はたまたまTASさんが一人で出掛けており(「今日も縮めてくる」とかなんとか言ってたので、恐らくなにかを短縮しているのだろう)、それを知らずにAUTOさんが遊びに来たので、彼女への応対をしていたのだが。
なんとなく真剣な感じの顔をした彼女はというと、神妙な感じでとあることを尋ねてくるのだった。
「ええと、以前お聞きしたところによれば、
「ああうん、出た目
なので、とりあえず◯ト6とかは真っ先に禁止した。
抽選の度に一等を乱獲しようとするものだから、流石に色々アレだと言うことになったのである。
……いや、本人は「フラグの調整して、他の人にはバレないようにするよ?」とかなんとか言ってたのだが、毎週毎週億近くのお金がポンポン増えていくのは普通に心臓に悪いし、そもそもこちらの金銭感覚がぶっ壊れそうなので、泣きながら止めさせたのだった(なお、彼女の反応は「怖っ」だった)。
……まぁ、それでも月の生活費に困ることはないってくらいの、結構な額の収入は得ているみたいなのだが。
株とかFXとか、TASさんの指先一つで上昇も下降も可能な商材……なんてものは、他にも色々転がっているからね、仕方ないね。
いやまぁ、本人的には(株とかFXは)あんまり好きじゃないらしく、細々と調整してる……みたいな話も一緒に聞いたわけなのだが。
「……それって、多分ですけれど……くじの乱数調整の方が難しいから好き、みたいな理由なのでは……?」
「…………」
なお、最近なんとなーく彼女の思考回路を理解し始めたAUTOさんはというと、見事に彼女が株とかが嫌いというよりは、くじの方が圧倒的に好きなだけ……ということを理解してしまっていたわけで。
ああうん、染まっちゃったなぁ、この子も。……なんて感想が浮かんでくる次第なのであった。
ついこの間までは、もうちょっと純粋だったのになぁ(ホロリ)。
「……いえその、違います、私が聞きたいのはそこではなく……」
「んー?じゃあなにを聞きたいの?」
「ええと、貴方様のことについて、なのですが……」
「ほう、俺の好みのタイプが聞きたいとな?」
「あ、いえ。それは結構です」
「……別に冗談だったからいいけど、それって人によっては凄く傷付くやつだから、ちゃんと考えて話そうね」
「え?……あっ、いえその、別に貴方様をバカにするつもりはこれっぽっちも、そうこれっぽっちもありませんでしたのよ!?」
「もう慣れたよ()」
「だから、ちーがーいーまーすー!!」
なお、何故かそのあと俺は(精神的に)ボコボコにされるのだった。
……俺なにか君に悪いことしたかなー?え?この間おやつのプリンを食べられた?ハハハ、ナンノコトカナー(棒)