「まぁ、責任がCHEATちゃんにあることなんてわかりきってたわけだから、そこに関しては一先ず脇に置くとして……」
現状を引き寄せたのが、彼女の存在である……というのは、言ってしまえば重罪人の余罪が後から増えた、くらいのものなのでそこまで大きな話でもない……。
みたいな感じで、とりあえず罪の追及に関しては一先ず置いておくことにした俺達。
……近くで
「話題を戻すと、このカメラが起点なのは間違いない、ってことになるんだけど……」
「これを使ってTAS君を戻す、というのはあまり現実的には見えないねぇ」
改めて、TASさんを元に戻す手段について考察する俺達である。
……原因については明白だが、ここから元に戻す手段が見えてこない、というのはわりと深刻な問題であった。
なにせ、相手はただのカメラである。
撮った写真をすぐに現像してくれる、というのは中々素晴らしい機能だと思うが……正直それだけ、というか?
「元々もっと昔に流行ったもの、なんだったかな?」
「それが最近になってまた流行り始めた、みたいな話も聞きますわね」
「うーむ、流行の再来……」
見た目的に、結構年季の入った感じのするこのポラロイドカメラ。
……だがモノの古さとは対称的に、流行り廃りの面で言えばわりと近代のモノ、という風に見なすこともできる。なんでも映えがどうとか。
手元に物理的な写真がすぐに出てくる、というところに良さを感じる人が多いとかなんとかなのだが……。
ともあれ、それらの情報はこのカメラがこの場所に転がっていた理由を示すものにはなれど、このカメラが写した人を写真に閉じ込められる理由にはならないわけで。
必然、原理が見えてこないということになり、結果として戻し方もわからない……みたいな話になるのであった。
まさか、これを壊せば元に戻る、なんて単純な話でもないだろうし。
「そうでなくとも、迂闊に破壊するのは止めておいた方がいいね。不可逆なことをしでかしたのちに後悔する……なんてのは、一番宜しくない展開だろうし」
「閉じ込められてるのがTASさんでければ、そういうのを試すのもありだったんだけどねぇ」
『……ん。確かに私がそっちにいたなら、壊しても元に戻すくらいはできたかも』
「サラッと
なお、閉じ込められているのが他の人だった場合、こうして悩む暇もなく事態は解決していただろう……みたいな話になったため、後ろのCHEATちゃんがますますいたたまれなくなっていたようだが、やらかしたのは彼女で間違いないのでフォローはしない俺達である。
……ともかく。原因がこのカメラにある、ということはうっすらとわかるものの、原理がわからない以上対策のしようがないというのも事実。
モノがあるんだから分解でもなんでもして、逆アセンブルするのが一番のような気もするが……バラしたあと戻せるのか、みたいな疑問もなくはない。
「と、言いますと?」
「たまにあるじゃん、分解するのも破壊した扱いになる……みたいなやつ」
「あー、オカルト系にはよくある話だね。今そこにあるものに力があるのであって、一度でも傷を付けたり取り外したりすると力が失われる……みたいな?」
「なるほど。……ところで、これらの会話が誘導されている可能性、というのも考慮しなくてはいけないのでは?」
「『壊されたくないから思考を誘導している』、みたいな?」
そこで、再び考察タイムとなったのだけれど……ううむ、どうにも話が纏まらない。
なにせ、あからさまな異常事態である。言い換えると超常現象?
で、それのなにが問題かと言うと、こういう出来事に行き当たった場合、解決するのは基本TASさんの役割だった、というところにそれはあった。
……まぁうん、ぶっちゃけてしまうとそういうのに真っ向から立ち向かえる人材が少ない、みたいな感じというか?
なにを変なことを、と思われるかも知れないが……改めて思い返して頂きたい。
ここにいる子達、基本的には
……雑に言ってしまうと、オカルト方面にはあんまり強くないのである。
いやそんなバカな、みたいなツッコミが返ってきそうだが……冷静に考えて欲しい。
うちの面々、確かに過程は異常めいた経路を通るモノの、出力される結果はわりと現実に即したモノである……ということを。
例外は元がオカルト系のDMさんとかできる範囲の広いCHEATちゃんくらいのもので、他の人のやってることは
……いやまぁ、出力される結果のレベル的には、大概おかしいもの扱いになるわけなのだが。
ともあれ、この二人に関しては例えば『幽霊を打倒せよ』とか言われるとかなり困るタイプの人物である、ということに間違いはない。
なにせ干渉手段がない。AUTOさんに関しては、未来で幽霊に干渉する手段が確立することがあれば、それを辿ってどうにかできるかも知れないが……それは結局のところ、彼女自身がオカルトに対抗する手段を見付けた、ということではない。
武器を与えられた時に上手く使えるというだけであって、武器そのものを作るのには向いていないのだ。
MODさんも似たようなもの。
姿が変えられても、中身のスペックは自前……ある意味ではマジシャンの
そういう意味で、今回のあれこれを解決するのに頼れるのは、
「さっきも言いましたけど、私は専門外なのでここはCHEATさんにお任せする他ありませんね!」
「……ハッ!?ナニコレモシカシテオメイバンカイシロッテイワレテル!?」
「……いや、挽回してどうすんねん」
早々にDMさんがギブアップ宣言をしたため、全ての命運はテンパってるCHEATちゃんに託されることとなるのであった。
負けるなCHEAT!勝つんだCHEAT!今までの不名誉を全て返上するチャンスだぞ!……あっ、
ここに折角の200話なのに写真に閉じ込められている主人公が居るとか()