うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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オカルトに科学で対抗する……その試金石になって貰いたい

 はてさて、自分のやったことの尻拭いをする羽目になってしまったCHEATちゃん。

 いつまでも凹んでいても仕方ないでしょ、ということで写真と化したTASさんの前に彼女を引き摺り出したわけなのだけれど……。

 

 

……いやあの、元気そうだしこのままでもいいんじゃないかな……

アアンッ!?アンダッテェッ!?

ぴぃっ!?ややや、やりますやりますよぉ~!!」

 

 

 当のCHEATちゃんは、昔懐かしコミュ障モードで右往左往していたのであった。

 ……ああうん、今日はスマホしか持ってないもんね、黒板置いてきてるもんね、仕方ない仕方ない。……なんで置いてきたんやお前ぇ(突然の豹変)

 

 いやまぁ、理屈はわかるのだ。嵩張るし重いし単なる旅行の予定だし……みたいな感じで、余計な荷物を持っていく余裕はないって感想になるのは。

 ただ『それを捨てるだなんてとんでもない(それ君の個性みたいなもんでしょ)』という気持ちも同時に浮かび上がってくるだけで。

 それなかったら、お前さん単なる小生意気な中学生でしかあらへんやろおぉん?

 

 

「なんで中途半端にヤンキー風の口調ですの……?」

「昔から、コミュ障相手にはこれがよく効くと聞いて」

「多方面に喧嘩を売るのはおよしになられては?」

 

 

 なお、普通にやれとAUTOさんから怒られてしまったため、ここからは普通の対応となります。……ちっ!運が良かったな!

 

 

なんなんだよぅ……なんで私にだけそんなに厳しいんだよぅ……

「なんでって……そもそもこの事態の原因なのになんで優しくして貰えると思ったのさ?」

「……ぎゃふん」

「気に入ったんですの?それ」

 

 

 まぁ、CHEATちゃんはちょっとイジメといた方が面白……げふんげふん。かわいいからだよ、みたいなところもなくはないと思います。

 ……写真の中のTASさんが『いやん、お兄さんの鬼畜ー』ってフリップ持ってる?見るな気にするな、いいね?

 

 ともかく。

 現状、この意味不明な状態に対抗手段を持ち合わせているのは、恐らくCHEATちゃんただ一人。

 とはいえ折角の対策ツール(黒板)を持ってきていない以上、それが長引くことは必至。

 

 ゆえに、俺達は彼女が気負いすぎないように緊張を解してやるという使命があるのだ、多分。

 ……だからAUTOさん、『この人まーた適当なこと仰ってますわー』みたいな顔をしないでくれ。君もやるんだから。

 

 

「……なんて(what)?」

「なんでもなにも、俺達は今からCHEATちゃんを応援するんですぜ?俺が鞭役・貴方飴役、OK?」

「意味がわかりませんわよ!?」

 

 

 なにせ今の俺達、完全に賑やかしというか役立たずというか、ともかく単なる背景でしかないわけで。

 だったら背景らしく、前線で戦う人間を鼓舞するくらいはしないとね?……みたいな?

 

 まぁ、CHEATちゃんの場合あんまり調子に乗らせすぎるとやらかすので、そこを止める役が俺・煽てるのが貴方(AUTOさん)、という役割分担になるわけなのだが。

 ……え?他の人?先んじて問題から逃げたため、順当に『役立たず』のレッテルを貼られ先程より酷めに項垂れ(ortっ)てるDMさんと、それを慰めるために投入されたダミ子さんとMODさん……みたいな感じで、みんな手が塞がってますがなにか?

 

 いつの間にか外堀を埋められてますわー!?……と困惑の叫びを挙げるAUTOさんを横目に、俺はCHEATちゃんが集中できるように罵倒の言葉を脳内で並べ始めていたのであった。

 ……やり過ぎるとさっきみたいに怒られるので、ほどほどのやつを。

 

 

 

;-A-

 

 

 

「……ワカルカコンナモン,フザケンナバカーッ!!

「投げた!CHEATちゃんが投げた!」

「謝れ!CHEATさんに謝れ!!」

『こな

 れに』

「なんなんでしょうねぇ……」

 

 

 はてさて、解析開始からおよそ三十分後。

 後ろから飴と鞭を交互に投げ付けられながら、オカルトカメラの原理解明のためあれこれやっていたCHEATちゃんだったが、遂にギブアップ。

 やってられるか、とばかりにカメラを投げ付けたCHEATちゃんは、そのまま泣きながら何処かへと走り去ってしまったのであった。

 

 ……流石にそのままほっとくと迷子になりかねないので、この辺りの地理に詳しいMODさんに後を追うようにお願いし、こっちはこっちで投げられたカメラの方に近寄っていく。

 結構いい速度・いい投げ方で吹っ飛んで行ったカメラだが、幸いにして故障などはしていないようだった。

 だってほら、普通に写真撮れてるしね!

 

 

「まぁ、投げられて木にぶつかった時にシャッターが押されたせいか、写真が現像されるまでに時間が掛かってたのと、それがまさかのお天道様を撮ってたのとのダブルパンチで、滅茶苦茶酷いことになっているのですが」

「え?……ってきゃあ!?辺りが突然真っ暗に!?……なんで光ってますの貴方!?」

『知らなかった?偉大な人は輝いて見えるらしいよ』

「自分で自分のことを偉大とか言って恥ずかしくないんですの貴方!?」

 

 

 出てきた写真が真っ白なものだったこと。

 その真っ白いものが太陽の光だったことから、まさかすぎるとんでも展開が待ち受けていたわけだが……正直ここまで騒ぎが大きくなると『どうにでもなーれ』という気持ちしか湧いてこない俺なのであった。

 ……無理だよ!これをなんとかするの!!

 

 

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