「それでは……れっつらごー」
「ですよねー!!!?」
キャンピングカーからロケットに乗り物が変化した、となれば次にやってくる展開は予測できるだろう。
そうだね、殺人的な加速で壁に叩き付けられる、だね☆……笑い事じゃねぇよ殺す気かよ(真顔)
先ほどまでのキャンピングカーが時速五十キロくらいなら、今乗っているこのロケットの時速はおよそ五百キロほど。
……本来ならもっと速度が出せるらしいが、周辺地域への影響を鑑みた結果自重しているとのこと。わーたすさんやさしー()
「……そういえば、市販車の最高時速として記録されているのが時速五百前後だったような気が……?」
「環境配慮とか嘘にもほどがあった!!?」
事実上の最高速度じゃねぇか!
しかも話を聞くに、時速五百キロってスポーツカーの中でも限られたやつしか出せない速度じゃねえか!
「むぅ、みんな失礼。世の中には時速千六百キロ出せる車もある。それに比べたらとても自重してる」
「……それって確か、ほぼほぼジェット機みたいなレーシングカーの記録じゃなかったっけ……?」
「
「おいこら目を逸らすな???」
……前言撤回、やっぱこの子早さのことしか考えてねぇ!
こちらからの追求をごまかすように、更に速度を上げた
田舎じゃなかったら事故ってただろこれ!?
「大丈夫。このロケットモードの時には、進行方向の邪魔な車は全て撥ね飛ばすから」
「なにも大丈夫じゃないっていうか、それヒゲのおじさんのレースゲームのやつぅ!!」
「死ぬかと思った……」
「大袈裟。人はあれくらいじゃ死なない」
「仮に本当にそうだとしても、あの蛮行を許容する理由にはなりませんわよ……?」
ぶっちゃけて言おう。わりと真面目に死ぬかと思った。
……いやねぇ?こちとら大した訓練も受けてない一般人なんですわ。ジェットコースターでもちょっと気分悪くなるのが普通なんですわ。
なんだって
っていうか、ソニックブームこそ出てなかったけど、一瞬時速千キロとか出てたよね?この車どういう改造してんの???
……とまぁ、様々な不満を押し込めつつ、俺達は車外へと出てきたわけなのでございます。
二度とTASさんにハンドルは握らせねぇぞ、と決心しつつ。
「むぅ、まだ使ってない機能もあるのに」
「……参考までに聞いておくけど、その使ってない機能ってなんだい?」
「
「……そっかー。跳ぶだけじゃなく飛ぶのかこの車……」
車検とか絶対受けさせられないな……とぼやくMODさんだが、そもそもこの車あれこれ偽造してるんとちゃう?……とは突っ込まない俺である。
ともあれ、その阿呆みたいな加速によって目的の一団を寧ろ追い抜いてしまった俺達は、件の車両が目的としているとおぼしき場所で相手を待っていたのであった。
……え?追い抜いたんなら、相手側が別の場所を目的地にしてしまうんじゃないのかって?それに関しては大丈夫。
なんでかって?さっきのMODさんの発言を思い返せば、なんとなく答えはわかると思うよ(白目)
「……まぁ、はい。知ってましたよぉ、だってレーシングゲームなら絶対やる、みたいなやつですもんねおろろろろ」
「ああっ、三半規管の弱いダミ子様がグロッキーにっ!?」
「その点メカだからDMさんは平気そうでいいねおろろろろ」
「貴方様ーっ?!」
そう、レーシングゲームとかをTASさんがやると、まず間違いなくやってるあれ……
意図的にコースアウトさせることで宙を舞い、上手いことコースの先に着地する……というそれは、そもそもの危険度もさることながら、成功確率的な意味でも頭のおかしい絶技である。
なにせ、使えるコースの形状からして限られる。……コースアウトして宙を舞う、というその性質上
つまりは離陸点と着地点が直線で結ばれていなくてはならない。
更に、きりもみ回転しながら跳んでいくという形式上、車体の天井部分から地面に着地する……という可能性が常に付き纏う。
無論そんなことになれば事故るし最悪死ぬので、上手いことタイヤのある面を道路に接地させなければならないのだ。
……端からきりもみ回転しなければいいんじゃないかって?そんなん俺に言われても困る。元ネタがそうなんだからそうするしかない、としか言いようがない。
まぁ、そもそも人が乗ってないモノでやってる技なので、こうして乗客がいる状況でやると中の人が凄いことになるっていう弱点もあるんだけどねおろろろろ……。
……まぁ、そんな感じでこっちは満身創痍だが、その無茶苦茶なショートカットを
ゆえに俺達は狂った三半規管の回復を願いつつ、相手がノコノコ現れるのを待っていたのであった。
……あ、一応言っておくとTASさんはピンピンしてるよ、なんでかはわからんけど。……いやホントなんで???