うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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四人の心を合わせるんだ!(合わない)

 かれこれ三人、不思議乙女達と出会いを重ねてきた俺。

 誰もが魅力的、誰もが感動的な彼女達に囲まれ、俺の生活はそれはそれは薔薇色の日々に──、

 

 

「なるわけもなく。今日も今日とてTASさん達にボコられ続ける仕事が始まるお……」

「……お兄さんが絶妙に古いんだけど、貴女何かした?」

レトロっぽいの全部私のせいにしないでよ……ッテアー!!キングー!!?

「見事に擦り付けられましたわね……」

 

 

 今日の俺は、彼女達を交えて某友情破壊ゲームを楽しんでいたのだった。

 ……友情?そんなものうちにはないよ……(持ってる物件全部吹っ飛ばされながら)

 

 

 

・∀・

 

 

 

 人数が四人になったのだから、パーティゲームとかやりたい──。

 最近入り浸るメンバーに加わったCHEATちゃんと別のゲームをしながら、そんなことを呟いたTASさん。

 

 余所見とは良い度胸だな、とヒートアップして地味モードなのに言動が派手モードになっているCHEATちゃんを、返す刀でぼっこぼこにした(「きゅうしょにあたった!」「ぎゃー!?」)彼女は、いそいそと据え置きゲーム機を引っ張り出し始めるのだった。

 

 

「……よくよく思えば、色々ありますのね、この家」

「まぁ、TASさんと言えばゲームだからねぇ。あと、珍しいモノはなんかのフラグになるかも、って」

「わー……ワンダース◯ンカラーの実物とか、初めて見たかも……」

 

 

 押し入れから飛び出してくる、多種多様なゲーム機達を見ながら、どこか呆れたような声をあげるAUTOさんと、転がってきたゲーム機をまじまじと見つめ、ちょっと嬉しそうにしているCHEATちゃん。

 そんな二人を他所に、お目当てのモノを掘り出したTASさんは、その機体の勇姿を我々に見せつけるのだった。

 

 

「……ハンマー?」

「装備できそうなのは確か。コントローラーが外れないようにすれば、多分振り回すのも可能」

「なんで持ち手なんて付いてるのでしょうね……」

 

 

 四人対戦と言えば、的なゲーム機の一つ。

 四角くて紫色なその機体を掲げ(ごまだれー)、彼女はふんすと鼻をならすのであった。

 

 

 

・∀・

 

 

 

「……にしても、なんでこういうのって四人一纏めなんだろうなー」

「と、言いますと?」

 

 

 電車旅を終え、大で乱闘なオールスターズ的ゲームに移行した俺達。

 その中で、ふと思ったことを呟けば、AUTOさんが食い付いてきた。流石は真面目な彼女、こういう時に独り言にならないのはとてもありがたい。

 まぁ、その会話の内容については、本当になんとなく思い至った、という感じのものなのだが。

 

 

「例えばほら、ボンバー◯ンとかだとマルチタップ使って五人で遊ぶ、なんてこともあったわけじゃん?」

「みんな大好きセガ◯ターンなら、最大十人対戦も可能」

「お、おう……まぁともかく、ゲームによっては四人以上、みたいな遊び方も多かったわけじゃん?ただ、最近のゲームを見ると……」

「四人以下、というパターンが多い……と?」

「そうそう。なんでなんだろうねー」

 

 

 セ◯君がいつの世もなんか先走ってるのは置いておくとして。

 ネット対戦でもなければ、基本的に四人くらいでのプレイが想定されているような気がする、というのは間違いでもないように思う。

 そこになにか意味はあるのかなー、なんて素朴な疑問が思い浮かんだ、というだけの話であって、特に発展性があるかは微妙な内容だったわけなのだが。

 

 

「需要……」

「……ん?需要?」

「お兄さんが言ったみたいに、ネット対戦なら大勢で遊べてもいいけど──家で大人数で遊ぶ、なんてことほとんどないでしょ?」

「……あー、親と子供って感じだと三人、友達が集まって……ってなっても五人を越えるようなことは早々ない、みたいな?」

「そうそう。……四人以上集まるのは特殊なパターンだから、そこを気にする必要性はないんだよ」

「なーるほーどねー。……おっとカ◯ゴンだ」

「キェアーッ!?フットバサレタァーッ!!?」

「情緒不安定過ぎではありませんこと?」

 

 

 コントローラーをカチャカチャしながら、ぽつぽつと語ってくれたCHEATちゃんにより、ある程度の疑問は氷解することになるのだった。

 ……まぁ、それはそれとしてゲーム内では吹っ飛ばさせて貰ったが。

 

 

 

・∀・

 

 

 

「まぁ全員まとめてTASさんに吹っ飛ばされたわけなんですが」

「おかしいだろアサシンかよこえーよ気配感じなかったんだけど……」

「CHEATさんはテンションはどうあれ、感情が高ぶるとそうなりますのね……」

 

 

 ちゃぶ台に突っ伏しながら、ぶちぶちと文句を垂れ流すCHEATちゃんに苦笑しつつ、改めて先程までの戦歴を思い起こす俺。

 ……ものの見事にTASさんの独り勝ちだったわけなのだが、タイマン仕様ではなく敢えてのパーティゲーム仕様だったことが、彼女の動きを捉え辛くしていた……ということに間違いはあるまい。

 まぁうん、乱戦状態を横からかっさらう方が楽だもんねー。……そのためにいつぞやか(具体的には4話)にした俺からの『タイマンは止めよう』という提案を受け入れていたのだとすれば、なんというか策士だなぁと思わなくもなく……。

 

 

「なるほど。パーティ仕様だから負けても仕方ないと。じゃあチーム戦でやる?私一人、そっちは三人。ステージも狭くしていいよ」

「ジョウトウダヤッテヤンヨコラーッ!」

「……あ、お兄さんが挑発に……」

「これは負けフラグですわね……」

 

 

 なお、俺の無様な負け惜しみはというと、そのあときっちりぼっこぼこにされ直したため、綺麗に露と消えることになったのでしたとさ。

 

 

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