「ははは……なんだかいつものぐだぐだ感が戻ってきたみたいだね」
「おや、いつもこんな感じなのかい?……それはそうと、大きいねぇ彼女あ痛っ?!」
「じろじろ見るんじゃありません、まったく……」
ははは、今までのシリアスムードどっか行っちまったい、流石はTASさん()
……冗談はともかく、まさかのここに来てぶ……もといダミ子さんの下着の登場である。
でもまぁ、冷静に考えると納得ではあるのだ。
だってあの下着、二百億光年先の宇宙空間に繋がってるんだからね!!
「あいたた……酷いなぁ、なにも目潰しすることはないじゃないか……しかし二百億光年先、ねぇ?中々遠くに繋がってるじゃあないか」
「とても頑張った」<フンス
「私達も」
「頑張ったんですけどね~?」
「いひゃい」
絵面の酷さと反比例するかのような要素に、感心したように墓守さんが声を上げる。
対するTASさんは自慢げに胸を反らしていたが……うん、彼女一人だけの成果ではないので、直ぐ様他の面々に頬を引っ張られていた。
……ともかく。
こうして地球から遥か遠くに離れた場所へとアクセスできるアイテムがあるわけだから、これを使ってなんとかしようというのが今回のTASさんの案、ということになるのだろうか?
「端的に言うとそう。この冥界のパワーを全部外宇宙に捨てる」
「なるほど……ところで付かぬことをお伺いするのですが、その場合周辺宙域への被害などは?」
「なんにもない場所だから問題ない」
「ふむ、その辺りは想定済みで
こちらの疑問に答えたTASさん。
そんな彼女に更なる質問を加えるのはDMさんだが……途中で挟まったTASさんの言葉に、思わず聞き返す羽目になっていたのであった。
なお、この間話に付いていけてない王女様はずっとあっちをうろうろ、こっちをうろうろしていたり。
……落ち着かないのはわかるが、今は大人しくしていて欲しいものだ。
現状TASさんが持ってるから安心だけど、もし何かの間違いで彼女の手からノートが離れたら、再度操られるなんてこともあるかもしれないし。
「そ、そこまで迂闊ではありません……っ!」
「いやーどうだろうねー?私の子孫達みんな私に似なかったのか、大抵直情型の猪タイプばっかりだからなー」
「ふんっ!!」
「ぬぉわ!?パンチが掠った!?」
「気のせいでしょうか、今何か邪気を感じたような……」
(何やってんだこいつら……)
……なんてことを述べたところ、ご覧の通りご立腹の王女様である。
最初は可愛いところもあるもんだ、くらいの生暖かい目で見ていたのだが、見えないはずの墓守さんにボディーブローをぶち当てようとしていたのを見て、思わず竦み上がった俺である。
……うん、揶揄うのはほどほどにしておこう。
さてはて、話をTASさんの方に戻して。
つい先ほど、DMさんの言葉の最中に挟み込まれた彼女からの言葉。
なにやらよく聞こえなかったため、DMさんが聞き返したところ……。
「地球一つ割れるレベルのパワーを、出来る限り周囲に影響の無いように処理しようとすると、二百億光年先に新しい星を生み出すのが一番簡単。名付けてダミ子星」
「なんで私の名前なんですかぁ!?……あ、いや答えなくていいですぅ!なんか嫌な予感がするので答
まさかの下着ネタ再び。
……冥界に貯蔵されたエネルギーを全て使い果たし、なおかつここのシステムを二度と使えないように破壊しようとすると、結果的に星を二つ作るのが一番効率がよい……ということになるらしい。
正直意味がわからないどころの話ではないが、まぁ『ブレストスター』とか名付けられなくてよかった、と思うしかないような?
「……というか、なんでそこまでダミ子さんを擦るのです?」
「ダミ子の性質の問題。彼女はダミーを被った存在だけど、特に何も指定せずにモノをランダム生成すると、どうしても彼女の影響を捨てきれない」
「……なるほど?」
ところでこの異常なまでのダミ子さん推し、一応理由があるとのことで。
ダミ子さんはその名前の通り(?)ダミーに強く紐付いた人物だが、そのせいで『今無いもの』を作ろうとすると彼女への・および彼女からの影響が少なからず発生するのだそうで。
……特定の空き箇所だけではなく、『ダミー』という概念そのものに結び付いてしまっている故の弊害、ということになるわけだが……。
ともあれランダム生成に任せると、それこそ二百億光年先に
「なんですかぁそれぇ!?」
「星の外見データの参照先として、貴方の顔面が優先されるからそうなる。因みにこっちのダミ子の状態とリンクするから、まるで空から降ってきて地上を一掃する、どこぞの作品のお月様みたいに見える」
「私の顔で地球がヤバい!?」
まぁ、仮にそうなったとしてもやって来るのは大分先、少なくとも今回のループで遭遇することはないだろう、とTASさんは話を締め括るのでしたとさ。