うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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TASさん本領発揮

「……あの、ふと気付いてしまったのですが」

「ん?なになにどうしたのAUTOさん?」

「ランダム生成に任せるとダミ子さんの顔になり、またある程度弄ってもダミ子さんからの影響を捨てきれない、となると……その、件の双子惑星って……」

「止めよう、その話は触れるべきじゃあない」

「は、はい……」

 

 

 顔を赤くするくらいなら、最初から触れなきゃいいと思うんだ()

 ……具体的に表現するとどう考えてもセクハラなので、ここで話は打ちきりである。

 新たに生まれた星のどこかに、これ見よがしにエアーズロック的なモノが出来上がっていたとしても、それには殊更意味があるわけではないのだ。いいね?

 

 

「……どういうこと?」

「CHEAT様はそのまま素直にお育ち下さいませね?」

「????」

 

 

 ……うん、なんでこう、ダミ子さんが絡むとシリアスブレイクするのか。

 いやまぁ、生半なシリアスならギャグで潰した方が早い、というのもわからないでもないのだが。

 

 ともあれ、話を戻すと。

 冥界に溢れるエネルギーの消費先として、遥か二百億光年先の宇宙空間に新たな星を二つ作る、というのが最適であることが判明した……というのがここまでの話。

 ではどうやってそれを行うのか、ということになるのだけれど……。

 

 

「これを使う」

「……んん?さっきのノート?」

 

 

 TASさんが自身の前に突き出したのは、先ほどから持ち続けていた例のノート。

 現状は静観しているが、未だになにやら宜しくない気配が漏れ続けている曰く付きのアイテムなのであった。

 

 

「……ええと、その見るからに呪われたノートが、どんな役割を?」

「まずノートの根幹を書き換える」

「!?」

「このノート、強く想いを込められたことで一種の端末と化している。これ自体に冥界の操作権限が付与されている、と言っても過言ではない」

「おや、それは聞き捨てならないなぁ。冥界を操作できるだって?冥界の主人たる私の居る前で大言壮語h()……oh」

 

 

 彼女の言うところによればこのノート、件の先代様が自身の能力全てを注ぎ込み作り上げたモノであるからか、間接的ながら冥界のシステムを操作する権限を持ち合わせているとのこと。

 事実、そんなの無理だよと言おうとした墓守さんの目の前で、幾つかのトラップを作動させてみせたのだった。

 

 

「うん、実際にやって見せるのが早い、ってのはわかるよ。でもやるんなら前もって教えて欲しいなっ!!

「大丈夫、お兄さんならなんとかするって思ってた」<グッ

「信頼されてるのは嬉しいんだけどなぁ!!?」

 

 

 なおそのトラップ、全部俺に向かってきたりしたわけなのですが。

 TASさんからの厚い信頼に(血)涙を流す俺の周りには、落ちてきた槍とか飛んできた矢とかが散乱していたのでしたとさ。……いや殺す気かっ!

 

 

 

˙꒳˙)꜆꜄꜆)Д')

 

 

 

「ううむ……流石は先代、ともすれば私よりも冥界に親和していた者、というべきか……」

 

 

 目の前で起きたことを前に、ううむと唸る墓守さん。

 彼の感覚的にはいつの間にかバックドアが仕込まれていた、みたいな感じなのかもしれないが……同時に、それを行ったのが先代さんであることにある程度の納得を見せていたのだった。

 ……まぁ、さっきの話の中でも褒めてたもんね、実際。

 

 

「ともすれば自分以上、でしたか?なるほど、実際に示されれば唸る他ない、と」

「いやー、痛いところを突くねー。……うん、確かに彼女は私以上だ。だからこそ()()()()()()()()()()()()()のだろうし」

「……余計なもの?」

「おおっと口が滑った。悪いがそれについては忘れてくれたまえ。流石に君達に話すようなことでもないから、ね」

「……?」

 

 

 なお、その辺りの話にはまだまだ何かしら隠されているようだが……TASさんが「知らん」みたいな顔をしているのでそのままスルーである。

 なんたって俺達、なんでかは知らないけどまだ一日目のはずなのに、この国に着いてからは一ヶ月・この陵墓の中に入ってからは四週間くらいずっと足止めされてるような感覚を覚えてるからね!

 

 

「お兄さんメタい。……でも、そろそろ終わりが見えてきた。長くて苦境な戦いだった……」

「……気のせいかな?この陵墓が粉々に砕ける光景が幻視されたんだけど?」

「お止めくださいまし、生き埋めどころの話ではありませんわよ!?」

 

 

 いやうん、実際には長くはなかったんだけどね?

 ……あれ?それだと例のTAS動画で間違いないのか?

 

 などと考えつつ、TASさんに注目する俺達。

 その視線を受けながら、彼女はノートに手を翳し──、

 

 

「……これっていわゆる洗脳とかになるのかな?」

「いきなりニッチな話をするの止めない?」

 

 

 ふと振り返って、こちらに尋ねてくるTASさん。

 ……いやなんの話だよと苦笑を返せば、彼女は「老婆のNTRプレー?」などと意味のわからないことを口走ったのだった。

 ええと、もしかして遊んでらっしゃる?……違う?あっそう。

 

 

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