「あれから色々あった。お兄さんを千切っては投げ、千切っては投げ……」
「ホントに千切るやつが何処にいるってんだよ、ええ?」
「
「挙手するなぁ!!」
いやホント、いつの間にこの世界こんな猟奇的な場所になったし、とツッコミたくなったもん。
……なにがあったかを端的に説明するとこうなる。『俺を使った雪合戦』と。
まさか、俺が他の面々と戦わされると単にボコられるだけだからって、フィールド役の方に割り振られるとか思わないじゃないですか……。
「その辺りはCHEATの協力のお陰。辺りの属性をお兄さんに書き換えるのは私一人だと苦労してた」
「おーまーえーのーせーいーかー!?」
「いひゃいいひゃい!?やへひょよはは!!」
下手人は貴様かぁ!?
……とばかりに頬を引っ張られるCHEATちゃんだが、こっちの惨状を見て指差しながら大笑いしてたから遠慮は要らないですよね、はい。
……まぁ、俺が体を張った結果として、ROUTEさんもなんとなくみんなに馴染んだようではあるみたいだが。
「いや……馴染む馴染まないの前に、このまま放っとくともっとエスカレートする選択肢が見えたっつーか……」
「はっはっはっ。……お手数お掛けします」
なお、本人的には慣れたってより、これ以上ヤバイものを見たくないという自分本意な部分の方が大きかったようだが。
でもそのお陰で俺の苦労が半減したのは本当なので、感謝は忘れない。ありがとうROUTE、サンキューROUTE、フォーエバーROUTE。
「……それで、この催しはこれでおしまい、ということで宜しいんですの?」
「ん、最後にもう一つやることがある」
……収拾が付かなくなった感のある空気をスパッと斬ってくれるAUTOさんは流石だな!
いやだってさぁ、なんか気まずいのかROUTEさん、こっちの感謝に目を逸らすしかしてくれないんだもん。
反応返してくれないと止めるに止められないじゃん。
そういう時はやっぱりAUTOさん。頼れる憧れるぅ!……っていうとしっかり
ともあれ、ある程度打ち解けられたのだからこれで解散……となりそうなものだが、AUTOさんの言葉にTASさんが返したのは『まだなにかある』という旨の言葉。
……ふむ、思いっきり体を動かしたあとだから、皆で食事を囲む……とかやるのかな?……などと思っていたのだが。
「……百貨店???」
「ROUTEも今日から本格的にうちのメンバー。ならいつまでも
「いやまぁ、それはそうなんだけども」
え、なんで今?
別に後日でも良くね?
……などと俺が考えてしまったことからわかるように、今の時刻は大体午後六時。
いつもなら夕食の準備を始めている時間帯なのだが、そんなタイミングに俺とTASさん以下初期組三人とROUTEさんは、揃って近くの百貨店に足を運ばさせられていたのであった。
え?残りのメンバー?家で夕食の準備してると思うよ。今日は焼き肉だ!
「まるでなにかに優勝したかのような話ですわね……」
「今日はお兄さん
「……その場合って、食べるのカツ丼じゃないっけ?」
「いや何の話だ?」
うーん、話が脱線しまくっている。
いやまぁ、五人も人が居れば当たり前なんだけどね?
ともあれ、なんか唐突に始まったROUTEさんの生活必需品購入の旅である。
「コップはこれがおすすめ」
「……いや使い辛くないかこれ」
「でもこれが良いという理由を貴方は理解できるはず」
「ぬぅ……」
「……猫耳マグカップを持って真剣に悩んでるんだが?」
「視点がTASさんに近い部分があるせいか、私達よりも振り回され度数が高い気が致しますわね、彼女」
「……はっ!?つまりTASが二人に増えたようなもの……ってこと!?」
「流石にTASさんほど弾けてはないと思うぞ、ROUTEさん」
いや、寧ろ同列に扱われるのは嫌がりそうというか?
できることに近い部分はあれど、原理的にまったく同じってわけでもないのだろうし。
「パジャマはこれ以外認めない」
「……なんで悉く猫押しなんだよ」
「
「なんか突然無茶苦茶なこと言い出したんだが!?」
「……急激に趣味を押し付けているだけ、という気配がしてきましたわね」
「
「!?」
「あ、こっちも猫派か……」
「布団はこれがベスト」
「……普通だな」
「それにこの枕」
「なんでここに来て犬!?」
「……あれ?やっぱり単に趣味を押し付けていらっしゃるわけではない……?」
「
「なぁー?こいつってどこ殴れば戻るんだっけー?」
「斜め後ろ、右耳の頂点部分に掠めるように……というのがポイントですわ」
「オッケー」<ズビシッ
「痛ぇ!?」
……とまぁ、そんな感じに買い物は進んでいったのでしたとさ。
どうでもいいけど俺の扱い酷くない?