うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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片方終わったのだからもう一本

「そういえば……ダミ子さんしれっとティラノサウルス殺ってたけど、躊躇とかそういうの無かったんで?」

「殺らなきゃ間違いなく殺られる相手に、躊躇とか死亡フラグではぁ?」

「……それは確かに」

(あれは『でもやっぱり物騒では?』とか思っていらっしゃる顔ですわね……)

 

 

 

;・∀・

 

 

 

 はてさて、大ボスであるティラノサウルスを撃破したわけだし、そろそろ次の世界への転移が起きてもいいんじゃないかなー?

 ……などと思っていたのだが、一向にその気配はない。

 思わずアレー?と首を傾げる俺だったのだが……。

 

 

「さぁお兄さん、休憩は終わりだよ」

「……そういえばそうだった」<ピィーッ

「気付かぬうちに現実逃避をしていた、ということですわね」

 

 

 そういえばそうだった、とTASさんの言葉に天を仰ぐ俺である。

 ……そういえばそうだった、今回のこれって俺の訓練とピー蔵の成長とは別口だったんだった……。

 

 いやまぁ、本来ならピー蔵を育成し成長させ、彼にさっきのティラノサウルスを殴り倒して貰う……っていう、冗長すぎる話が正規ルート……ってことになってたんだろうから、先にそっちの目的を果たしてる辺りいつものTASさんだなぁ、って感じではあるのだが。

 普段と違うことがあるとすれば、TASさん本人が殺るのではなく他の面々に任せたことだろうか?

 

 

「全部私がやると、最終的に遅くなる。時には他人に任せることも必要」

「いいこと言ってる風だけど、結局のところスピード命であることに変わりはないよね?」

「?(私に)いいことは言ったよ?」

「んー、その(くうはく)は露骨すぎるとお兄さん思うなー」

 

 

 まぁご覧のように、肝心のTASさんは何の変化もなかったわけなのですが。

 そこに感心してカッコいいとは流石に言えないかなー?

 

 ともあれ、問題の片方が片付いたのだから、もう一つの問題解決のために動くのは自然な流れ。

 ……そういうわけで、手隙になった向こうの面々が、嬉々としてこちらの訓練に参加することに……、

 

 

「あ、貴方達もこのまま訓練ね、暇そうだし」

「……なんて(what's)?」

「訓練。あんなに簡単に終わったんだから、きっと頑張り足りないよね」

「 」

(……あっ、できる人ほど仕事が増えていくやつですぅ、これぇ)

 

 

 ……ならず、彼女達にも別個で訓練が加算されることになったのであった。

 うーん、伝統的な日本社会の闇……。

 

 

 

くTムT)

 

 

 

「はい、全弾発射でございます。どうか一つも掠らずにお避けくださいね」

「無茶苦茶いうなー!?ぬぉわーっ!!?」<チュドーン

「CHEATちゃーん!!?」

「CHEATさん……貴方は良いお方でしたわ、私貴方の犠牲、忘れません……っ!!」

「死んでねーよ!?真っ赤だけど!!」

 

 

 さてはて、そのあとの展開についてはダイジェストでご紹介。

 まずみんなの訓練として、DMさんが色々内蔵兵装を解禁したのだけれど……うん、ロボアニメでしか見ないような弾幕の雨霰とか、訓練どころか実戦と呼んだ方がいいんじゃないかなーという圧巻の光景だった。

 

 いやまぁ、流石に実弾ではなくペイント弾だったけどね?

 でも全部ホーミングだったから、そんなの避けられるかーっ!?……って感じに、CHEATちゃんが犠牲になっていたわけなのだけれど。

 なお、これに関しては訓練に成功したのはAUTOさんだけであった。なんでも『弾幕避けは淑女の嗜み、ですわ』とのこと。どんな淑女だ。

 

 

「貴方が今すぐ進化の姿勢を見せなければ、私はこの一帯を更地にするだけ」<ピィーッ!!?

「今のは流石に何言ってるかわかりましたぁ。『何言ってるのこの人!?』ですねぇ」

「それわかってもわからなくても関係なくない?!」

 

 

 次いでピー蔵の訓練だが、どうやら特殊な行動(ぎしき)をすると彼が一気に成体にまで成長する、なんてイベントが発生するとのこと。

 それを発生させるため、TASさんが行ったのは謎のエネルギー弾での辺り一帯を消滅させる、という暴挙であった。

 ……ツッコミ処しかないんだけど、これどっからツッコめばいいのかな?

 

 いきなり宙に浮き始めたのもそうだが、いきなり両手を空に翳し、バトル漫画とかでしか見ないような謎の気弾を頭上に発生させるのも意味がわからんし。

 というかこの絵面、どっかから訴えられたりしない?大丈夫?

 

 それだけではない、儀式を行うとピー蔵がでっかくなる、というのも大概意味がわからない。

 いや、お前普通の恐竜ちゃうんか?……と問い掛けると、『いや僕は普通だよ(ピピィーッ)!?』とでも言いたげな鳴き声が返ってきたため、多分TASさん側が何かしてるのだろうが……それにしたって意味不明というか。

 

 なお、最終的に飛んできた気弾はみんなで力を合わせて打ち返しました。

 ……「この程度じゃダメというのなら、更にダメ押し」とかなんとか言って、自分に飛んできた気弾を吸収しTASさんが謎のパワーアップを遂げた時には、正直この世の終わりかと思ったけど。

 

 まぁともかく、そんな感じで各々の訓練は進んでいき、同時に日も暮れて行ったのであった……。

 

 

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