「というわけで、次の世界に着きました」
「急な話すぎるだろ……」
はい、そういうわけで次の世界である。
……別れの話とか全部飛んだって?そりゃそうだ、だって別にお涙頂戴みたいな流れではなかったもの。
それどころかバタバタしすぎててあんまり思い出したくないというか。
具体的にどうなったのかというと、大きくなったピー蔵に再度俺との試合運びを再現して貰った、と言うだけの話である。
……そう、キャンピングカーに乗り込んだ俺達をロープに向かって吹っ飛ばして貰い、同時に加速機能をフル展開。
一瞬だけ光の速度を越えた俺達は、その勢いのまま別の世界へと移動を果たした、というわけである。
「自分で言っててなんだけど、『頭おかしいのかお前』って言われても否定できないなこの流れ……」
「お兄さんのお手柄なんだから、素直に誇ってもいいのでは?」
「手柄かなぁ!?これ俺の手柄かなぁ!?」
この手法を思い付いたのが、飛んでいく俺をキャッチした時……というTASさんには悪いのだが、正直悪い夢以外の何物でもないというか。
いや、世界の何処に『大型リングの上でティラノサウルスに吹っ飛ばして貰い、ロープに当たった反動で世界を越える』なんてこと思い付くヤツがいるんですか。ここにいましたよ(白目)
……それでなんとかなるのも大概だが、ピー蔵が大きくないといけない理由が結果的にこれになったのも酷いというか……。
まぁ、過ぎてしまった世界のことをうだうだ言っても仕方ない。
向こうには巨大リングが放置されっぱなしだが、きっと向こうの生き物達がなんとかして活用してくれるだろう。
……え?数万年後にオーパーツとして発掘されそう?流石にそこまでは面倒みきれよう()。
というわけで(?)、話題を一新して。
恐竜ワールドの次の世界。……この世界の情報に関しては、『ペットボトルロケットで速度を貯めてた』くらいのことしか喋ってはいない。
ここで疑問が起きないだろうか?
確か本来のルートでは、恐竜ワールドでもペットボトルロケットは使っていたじゃあないか、と。
確かに、囮役として動くTASさん(の分身)は、ペットボトルロケットを利用した速度のチャージと解放により相手を撹乱していた。
……いたのだが、その後の俺の発言が問題であった。
そう、『フラッシュバックするのは光速で流れる景色』である。
この言葉、なんとなく違和感を抱かないだろうか?
「……
「CHEATちゃん正解。そう、俺の記憶が『光速で流れる景色』であるということは、普通に考えるとTASさんに掴まって行動してた、ってことになる」
そう、記憶に残る景色が『光速』であったということは、それを記憶した俺自身が
それはおかしい。だって囮役として動くTASさんより、ディフェンスとして動くTASさんの側に置いておく方が危険がない。
実際、前回の恐竜ワールド攻略の際にはそういう風に動いたため、『光速移動する記憶』などと言うものは発生しえなかったのだ。
──ここから言えることはただ一つ。
恐竜ワールドでのペットボトルロケットの運用はいわゆる試験運用であり、これが実際に火を吹くのは
そして、ペットボトルロケットが正式運用され、光の速度で動く必要が出てくる世界というのは──、
「──パワードスーツの世界。やったねお兄さん、ミサイルのパーティが始まるよ☆」
「ワーヤッターウレシイナー」
「未だかつてないほどの棒読みですわね……」
そう、闘争を求めた修羅達が集まってそうな場所。
軍事企業間の競争が激化した結果、傭兵達が跋扈するようになったポストアポカリプスな世界。
それこそが、今度俺達が攻略せねばならない地獄なのであった。
……一つ言わせてほしい。
変な粒子とか使ってないだろうな!?緑色に光り輝いたりしないだろうな!!?変な球体飛ばして喜ぶヤツが居たりしないだろうな!!!?
「答えはイエス。この世界ではまともなヤツほど死んでいく……」
「徹頭徹尾こんなノリだからみんな注意してね」
「……うわぁ──!?イヤですぅ──!!?これ私も死ぬヤツです───ぅっ!!!?」
「ノーコメントですわ」
「 」(白目を剥いて痙攣している)
「マージでかー……」
「…………」(頭痛を堪えるように額を揉み解している)
「?」(何か問題が?という顔)
はい。……はいじゃないが?
そういうわけで、次回から血沸き肉躍り機械の油が飛び散るヘル☆パラダイスの開幕だよー!
……え?テンションがおかしい?こうやって無理矢理保ってないと既に心が折れそうなんだよ俺は!!
もうやだおうちかえる!!
「おうちにかえるためには、ここの攻略が必要ですねー」<ワクワク
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……」
まぁ、終始御機嫌な感じのTASさんには敵わないんですけどねー。
……誰か助けて()