「はい、いつまでも発狂しててもなんにもならないので、いい加減話を進めましょう」
「いきなりキリッとするのはちょっと怖いよ……」
「遠回しにキモいって言うの止めて()」
はてさて、この世界が一般人が決して迷い込んではいけない場所である、というのはなんとなくわかって貰えたと思う。
その上で、俺達は可及的速やかにこの世界を脱出しなければならない、ということになるわけなのだけれど……。
……うん、もしここでもさっきの世界みたく『TASさんは手伝わない』という話になるのならば、俺達の命運はここで尽きたと言ってしまっても過言ではないだろう。
「そのレベルで!?」
「いやまぁ、今はまだこのキャンピングカーの中にいるから大丈夫だけど……多分何の対処もなしに外に出たらまず死ぬと思うよ、色々飛んでるからここ」
「色々って何!?」
その理由は、この世界が一般人にまっっったく優しくないから、ということに尽きる。
そう、この世界はいわゆる武装した
言い換えると
……いや、実際には核よりヤベーものの可能性が高いらしいというか?
粒子自体に意志か命があって、こちらの指示に従っているうちはいいけど一度反乱されると機体が結晶に覆われて砕け散る……みたいな。
「……色々混じってないかそれ?」
「何のことでしょう?」
ROUTEさんが微妙な顔をしながらこちらに問い掛けてきたが、俺としては何のことやらさっぱり。
例え何かの影響を感じるとしても、それはそれらの作品から発せられる一種の信仰が他の世界に影響を与えただけであり、特定作品を想起させるつもりは御座いませんとかなんとか。
……いやまぁ、TASさんはわりと楽しそうにやってるけどね、あの系列のゲーム。
「意外とパワードスーツ系の作品は供給がなくて大変。普通のロボモノと需要的に大差ないのも理由なんだろうけど」
「メカが楽しみたいなら普通にロボものに行くもんなー」
だから美少女モノにして需要を横に伸ばす……みたいな?
まぁその辺りの、ゲーム業界特有の世知辛そうな話は置いとくとして。
ともあれ、ロボットモノと言えば未知の動力源・未知の動力源と言えば環境への被害……みたいなお約束というわけである。
無論そこら辺安全なモノも多いが……続編で『やっぱ危ねーわ』と梯子を外されることもままあるわけで。
そういうわけで、こういう未知の動力源がひしめき合う世界かつポストアポカリプスだと、生身の人間が迂闊に外に出ちゃいけない環境が出来上がるのであったとさ。
……え?じゃあそんな世界でTASさんはどうしてたのかって?
以前やった太陽光回避の応用で、周囲から発せられる有害な
「……ああなるほど、つまりここにいる面々がそのまま外に出た場合、生き残れるのは私とDMさんくらいのもの、ということになるわけですか……」
「そうか生き残れるのはAUTOとDMくらい……ちょっと待って今なんて?」
「……?ですから、事前に対策用の装備を用意しないまま飛び出した時、この劣悪環境に対応できるのはそもそもロボであるDMさんと、TASさんと同じことができる私くらいのもの……ということになるのでしょう?」
「一つ訂正。DMもそのまま外に出るのはあんまりよくない。回路の被覆処理とか必要」
「む、ということはEMPなどもしっかり使ってくる、ということですわね?」
「いや待って怖い怖い怖い」
なお、その話を聞いたAUTOさんは「これは大変ですわね」と頷いていた。
……CHEATちゃんが怖がることから分かるように、大変という言葉のベクトルが
そう声を返せば、彼女は不思議そうな顔で小首をこてん、と傾げると。
「ですが──ほら、太陽光回避に関しては覚えましたのよ、私」
「流石はAUTO。でもそのやり方だと複数の不可視光線を避けるのは難しい」
「ですわね。ですので、『自身に対して害となる不可視光線を全て避ける』……という方向で調整しましょうかと」
「それはそれで長期間は無理そう」
「ですわよねぇ……あからさまに危ないものはともかく、紫外線などは全く浴びないのもそれはそれで問題と聞きますし……」
「止めてー!!?二人にしかわかんない感覚で『こんなの簡単ですよ?』みたいな顔するの止めてー!!!?」
「流石はAUTOさん、無茶苦茶ですな」
以前TASさんが見せた絶技・太陽光回避をこの場で実演して見せたのであった。
……突然シルエットになったAUTOさんを見せられた俺達の心境を答えよ()
その後、不可視光線の回避にまで話が及ぶに至り、CHEATちゃんは本気でドン引きしながら座椅子の後ろに隠れてしまったのでしたとさ。
「……方向性が違うだけで、不可視光線をシャットアウトする技術自体は持ってる人がしていい反応じゃなくないか?」
「
「おいこら目を逸らすな貴様」