うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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秋はとにかくなんでも多いイメージ、なので盛る()

 黙示録かなんかかな?

 ……という笑えないジョークが思い浮かんできた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?俺はもうダメかもしれない()

 

 そのくらい、目の前の光景は衝撃的だった。

 ……いやさぁ、確かに表現の一つとして『視界を埋め尽くすほど』みたいな言葉はあるよ?

 でもさぁ、そういうのってなんやかんや隙間とかはそれなりに空いてたりするものじゃん?

 あくまでも『大量にモノが集まっている』ということを表現するためのものであって、本当に埋め尽くす必要性はないわけじゃん?

 

 

「こんなんもはやすし詰めじゃねぇかよ……」

「貴方様、よくご覧になってくださいまし。遠く離れても大挙しているせいで『埋め尽くしている』ように見えるだけで、流石にすし詰めとまでは活きませんわ」

そこ多分拘るところじゃないんだよなぁ!?

 

 

 というか、こんなタイミングで天然ボケみたいなことを言う必要性は全くないんだよなぁ!?

 ……あ、ちげーわこれ。よくよく見たら目が虚ろだから、AUTOさんもほんのり現実逃避してるわこれ。

 

 ……とまぁ、そういうわけで。

 唐突な赤トンボ(大)の大群、遭遇戦開始の合図である。……帰っていいかな?(真顔)

 

 

 

´゚д゚)

 

 

 

 はてさて、遭遇戦とは言ったものの。

 別段、戦闘になるのかというとそういうわけでもない。

 これがもし、人の顔くらいの大きさの現在より遥かに巨大──パニックホラーにおいて人を捕食するレベルで巨大化したトンボならば、確かに驚異的ではあっただろう。

 

 ……昆虫はその思考様式が人間からしてみればかなり独特で、理解の及ばないことが多い。……多いが、その分()()()()()()()()ことはよく知られている。

 言い換えると、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だろうが、そうでない今現在の彼らは()()()()()()()()()()()()ということになるか。

 いやまぁ、それでも通常種より大きいことは間違いないので、小鳥とかくらいなら普通に追っかけ回してるんですけどね、実際。

 

 ……夕焼けの意味合いが変わってきそうなので、とっとと打ち落とすなり捕まえるなりするべきなのだろうが……。

 

 

「そうなると、地味にデカいのが問題なんだよなぁ……」

「数が多いのも問題ですし、意外と素早いのも問題ですわね……」

 

 

 うん、そうなると『大きめのトンボ』という彼らの特徴が問題になってくる。

 分かりやすく言うと、動きが素早いので捕まえ辛いし、仮に捕まえても大きいし数が多いので一ヶ所に纏め辛いし……といった感じ。

 

 ……と、なるとやることは一つである。

 

 

「こんなこともあろうかと!CHEATちゃんに用意して貰っておいた虫取り網!!」

「まさかこんなにも早く実用に移ることになろうとは……」

 

 

 この、もしものために用意しておいた虫取り網……もとい、『異空間物質転送装置』の実用試験開始のお知らせ、だ!

 

 説明しよう!『異空間物質転送装置』とは、文字通り物質を異空間に転送する装置である!

 見た目は転送のためのゲートとなる輪っかをくっつけた長い棒、みたいな感じのかなり頼り無さげなものだが、その性能は折り紙付き!

 

 手元のタッチモニターから設定を変更すれば、転送する先の指定も思うがまま!

 ──なお今回は物理的に収納スペースが足りなさそうなので、転送先はデータの海となっております。

 ……冷静に考えると、物質を瞬時にデータ化してることになるから割りとヤベーなこれ?

 

 

「まぁ、CHEATちゃんがおかしいのは何時ものことか!そんなわけで……げっちゅー!!

「後から色々と怒られそうな発言ばかりですわね……」

 

 

 とはいえ、TASさんと並んで意味不明な存在なのがCHEATちゃん、かつ彼女の作るもの。

 そこに疑問や疑念を挟み込んでも特に意味はないので、無邪気な小学生男子の如く虫取りに興じようじゃあありませんか!……え、もはややけくそだろうって?そうですがなにか?

 

 ……ともかく、悠々と空を飛ぶトンボ達を輪に潜らせ(電子の世界に)消し飛ばしつつ、方々を駆けずり回る俺達なのであった。

 無論、二人だけでどうにかなるほど、目の前のトンボ達は少なくはないわけだけど……。

 

 

「お兄さん、もう大丈夫。私が助けにきた」

「おお、来た!TASさん来た!これで勝……なにそれ!?

『超弩級合体メイドDM.mark-EX』

『超弩級合体メイドDM.mark-EX』!?

 

 

 ならばこそ、彼女もいきいきしようというもの。

 羽音を吹き飛ばすような轟音と共に現れたのはTASさん……の乗った、巨大なメイドロボ。

 よくよく見るとDMさんがメカメカしくなったような見た目であることがわかったが……え、いつの間にかDMさんってば巨大ロボ形態を入手したんです?

 

 ……なんて困惑していたら、その巨大メイドロボの遥か後方に何事かを慌てたように叫ぶDMさん本人の姿が。

 どうやら彼女自身が巨大化したわけではなく、彼女を模した巨大ロボの方になるらしい。

 いやまぁ、それもそれで意味がわからんといえばわからんのだけれども。

 

 そんなツッコミを入れる暇なく、巨大メイドロボはその巨腕で直接トンボ達を捕獲し始めたのだった。

 ……遠目で見ると、夕焼けのカーテンを取り払うメイドさん……みたいな風にも見えなくないかも?

 

 

「しっかりしてください貴方様!それかなり現実逃避ですわ!?」

「うるせー!こんなもの素面でやってられるかー!!」

 

 

 合流したDMさんに叫び返しながら、俺は網(※網ではない)を振り回し続けるのだった……。

 

 

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