うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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掃除してるのだから多少()は汚れるもの

「最初からこうすればよかった」<ウィー

「ねー!?大丈夫なんでしょうかぁこれぇ!?私元に戻れますよねぇー!?」

「大丈夫大丈夫、これも妖怪変化みたいなもの」<ウィー

「それは確かにそうですけどぉ!?」

 

「うわぁ」

 

 

 はてさて、先の見えないお掃除家業、このままだと次の日以降も終わんねぇなこれ?

 ……などと思っていたのだが、事態は急変。

 ()()()()()、早急に解決の芽が見えてきたのだった。

 

 ……とは言ってもよく分からないだろうから、改めて説明すると。

 TASさんがダミ子さんを変形させて掃除機にしている、である。……いや、冗談でもなんでもなく。

 

 こんな人権侵害以外の何物でもない行為、はたして許されるのか?

 ……と思わないでもないが、できうる限り周囲に影響を与えないようにしつつ事態の収拾を図る……となると、これが一番確実なので仕方ない、ということでダミ子さんを説き伏せたとかなんとか。

 

 

「実際、ダミーデータに圧縮しながら放り込むのは手間が掛かりませんからね」

「うーん、人間扱いされてない……」

 

 

 それもこれも、ダミ子さんがダミ子さんだからこそ(?)。

 寧ろダミ子さんでなければ任せられない大任であるとも言え、それゆえにこれは誉れですらある……と、()()()()()()()()()述べるAUTOさんなのであった。

 ……うーん、そこでもうちょっとしれっとした態度を取れていたなら、こっちとしても納得はしてたんだけどなー。

 

 まぁ、他人に納得を強いる際乱数調整とかやり始めるTASさんに比べれば、遥かにマシであることも確かなのだが。

 

 

「お兄さんは相も変わらず人聞きが悪い。今回に関してはみんなの迷惑を考えた末の、断腸の思いの行動なのに」<ウィー

「うん、仮に本当にそうなんだとしても、他人に説明する時くらいは()()を動かすのは止めた方がいいんじゃねぇかなぁ」

「……それは盲点だった」<カチッ

「というか今しれっと『それ』扱いされましたですぅ?!」

「ははは。良かったねダミ子さん。掃除機とは言っても普通のあれじゃなく羽のない扇風機みたいな原理のやつで」

「暗に『ゴミを食べる羽目にならなくてよかったね』と言われてるですぅ!?」

「ははは」

 

 

 その辺りはTASさんの良心が働いた、ということなのだろう、多分。

 ……良心云々の話をするならそもそも掃除機になんてしない?それはそう。

 

 

 

_/□o

 

 

 

「チクショー!こうなりゃやけですぅー!!」

「おお、ダミ子さんの気迫に合わせて吸引力が公称出力の三倍に!」

(何処で表示された公称出力なんだ……?)

 

 

 はてさて、確かに効率は跳ね上がったものの、それでも相手は難敵。

 ダミー空間に放り込むにしても量が多すぎることもあり、ダミ子さん一台()では今日中に終わるにしろ、それは真夜中になりそう……みたいな予測だったのだが、ここでダミ子さんが奮起・もといぶちギレ。

 それに合わせて()の形に変形したダミ子さんの中心部に掛かる吸引力も跳ね上がり、結果としてこのまま掃除を続けるのなら夕方前には終わるだろう……というくらいの掃除速度に加速したのだった。

 

 

「つまりこれに私の動きを合わせれば「ダメです」……むぅ」

 

 

 なお、変化のきっかけこそTASさんの働きかけによるものだが、その体型を維持するのはダミ子さんの認識によるものらしいこともあり、彼女を操る……もとい使用する役目はDMさんへと移行していたのだが……なんでそんなことになったのか、というのは今のTASさんの様子を見ればわかると思います()。

 

 ……うん、なんのこっちゃと思われるかも知れないが、現在のダミ子さんの姿……というか大きさを改めて認知すれば、TASさんが何をしようとしていたのかわかると思う。

 

 そう、現在ダミ子さんは零の形──言い換えると輪っかの形をしているわけだが。

 その大きさは、彼女という人間をそのまま輪っかにした──すなわち直立不動の彼女を曲げて登頂部と足底をくっ付けた、というわけではない。

 いや、正確には見た目はそれで間違いないのだが、一分の一サイズの彼女を()()()()わけではないのである。

 

 ……回りくどい?じゃあまぁ簡潔に。

 現在輪っかとなっているダミ子さんの大きさは、おおよそ()()()()()()のそれとほぼ同じ。

 つまり、両手に持って動くのに最適なサイズ感、ということになるのだ。

 

 つまり、TASさんはダミ子さん(リング)を両手で持ち、特定のポージングを繰り返すことで結果にフィットしようとしていたのだった。

 

 

「大丈夫大丈夫。掃除の仮定で色々と湧いてくるかもしれないけれど、それはあくまでも異世界由来のモノではなくこっちの世界由来の生き物達。こちらの自然環境を無闇に変化させない、という制約には引っ掛からない」

「仮にそうだとしても、野生動物とかを市街地に引っ張ってこようとしていることに変わりはないんだよなぁ……」

「むぅ……」

 

 

 想定される後始末が面倒以外の何物でもないため、彼女の野望が却下されたのは言うまでもない……。

 

 




○TASさん

 …この作品の主人公、ないしヒロイン。
 見た目は『まど○ギ』の眼鏡を掛けたほ○ら、もしくは『FG○』のロリ状態なシ○ンなどが近い。
 表情筋が基本仕事をしておらず、常時眠そうな半目がデフォルト。
 そこから現在の感情を見分けられるようになると検定に合格できる()
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