「よし、食材に関してはこれでよし……と」
「この辺りはCHEATさん様様ですわね」
「そうだろー私すごいだろーほめろほめろー」
「私もできるからすごくない」
「ナンダテメーッ!ケンカウッテンノカコラー!!?」
「はいはい、吠えない吠えない」
買ってきた食材達をCHEATちゃん特製冷蔵庫に突っ込み、一先ずの準備は完了である。
なおこの冷蔵庫、何が特別なのかというと
正確に言うと
正月の一週間以上前にも関わらず食材を買い置きしておける、という時点でその有用性は猿でもわかることだろう。
ゆえに、その開発者であるCHEATちゃんは鼻高々、といった様子だったのだが……それが面白くなかったのかはたまた単なる何時ものやつか、TASさんの言葉で即キレ散らかす羽目になっていたのだった。
……すごいのは間違いないのだから、他人の言葉などに惑わされず泰然としていてほしいものだが。
「それができるCHEATさんは最早CHEATさんではない、と言われると思わず納得してしまうのですよね……」
「ちょっとぉ!?」
幾らなんでもその言い種は酷くない?!と抗議するCHEATちゃんに対し、抗議されてる側のAUTOさんは曖昧な苦笑を浮かべるばかりである。
……まぁ、そうやって噛み付いたり反応したりするのがCHEATちゃんらしさ、と言われれば然もありなんって感じなのでなんとも。
なおこの呟きを拾われた結果、追いかけ回される羽目になる俺であった。口は 災いの元!
「来年も使うからしまう……にしても、何処にしまったものか」
「居候も増えましたから、スペースが足りていませんわね」
はてさて、クリスマスの飾りつけとして使っていた小道具達を片付けよう……と勇んでみたはいいものの。
現状片付ける先がない、ということで微妙に困っている俺達である。
……え?今年用意した時にしまってあった場所に戻せばいいんじゃないのかって?
前にも説明したかもしれないが、ダミ子さんが現状使っている部屋は本来二部屋分のところ、仕切りを入れて無理矢理一部屋分にしている。
それを、今回クリスマスの飾りを引っ張り出す際にいらないものなどを捨てることで、元の二部屋分の広さに戻したのだ。
なんでそんなことになったのかと言うと、臨時でダミ子さんのルームメイト?的な扱いでサンタさんを招き入れていたため。
他に部屋がなかったのでそこを片付けるくらいしか無かったのである。
「……別に俺の部屋はいらねぇんだがな。寝るだけならソファーでも十分だし」
「貴方は部屋を与えないと寧ろふらっと何処かに消えかねないからダメ」
「……ちっ」
ちなみに、現状この家に住んでいるのは計五(プラス
俺とTASさん、ROUTEさんの三人は普通に一部屋を与えられていて、DMさんはスタンドさんと同部屋、ダミ子さんは言わずもがなである。
……なお後から追加されたROUTEさんがなんで一部屋持ってるのか、だがその理由はTASさんが今述べたものに加えてもう一つ。
ダミ子さんが二部屋分、という広さの部分だけ聞いて件の部屋を所望したから……というところが大きい。
まぁ、そこ以外全部洋室だった、というのも理由の一つかもしれないが。
「……そういえば、直したはずなのにいつの間にか妖怪変化が元に戻ってるけど、それってもしかして和室に常勤してるのが理由の一つなんじゃ……?」
「そんなバカな、ですぅ」
というか、最早長年付き添ってきた能力のような気もしてくるのですぅ、とはダミ子さんの言。
……君、それ仮に次週に突入したら暫く没収なんだけど大丈夫なんです?
そんなツッコミをしたところ、なにやらいやですいやですぅ、とかなんとか駄々をこねていたが……それを俺にやられても困るというか。
あれだ、ループ構造にしやがった神様?的なものに文句はお願いしたいというか。
「…………(その論法で行くとお兄さんに文句を言うのは間違ってないんだよなぁ、という顔)」
「……ええと、なんでTASさんは無言で俺の顔を見つめてるので?」
「知らぬは本人ばかり、とはこのこと」<ドッ
「なんでウケてるのこの子……???」
「いえ、それを私に聞かれても……」
なんだろう、なんでいきなりウケ出した(※当社比)んだろこの幼女。
……幼女とか脳内で考えたことがバレたせいで頭に噛み付かれつつ、放置していた問題にたち戻る俺。
来年も使うのなら片付けなければならないが、一度片付けた部屋を再度物置にするのは憚られる。
となれば、別所にしまうしかないのだけれど……。
「……他の部屋にしまう?」
「それがベストかなぁ」
ここに寝泊まりしている組以外──CHEATちゃんやAUTOさん達がこっちにいる時に使っている臨時の私室。
そこにしまうしかないだろうという結論になり、突如開催決定した部屋の片付けタイムに俺達はごくり、と生唾を呑み込んだのだった。
なんでかって?CHEATちゃんの私室とか明らかに魔境だからだよ!
「勝手なイメージで語るんじゃねー!!」
「そう思うのならいつものその部屋がなんのために使われているかを思い出せ貴様」
「……実験室?」
「配信にも使ってるから防音完備。……結果として何を中でやってるのか外からはわからない」
「魔境だろどう考えてもー!!」
「だったら入ってみろやこらー!」
売り言葉に買い言葉。
こうして、少し早めの大掃除が開始されることになったのであった。……計画通り()