「面白そうだけどパース。多分彼処の人達なんだろうけど、私とは色々あって相互不干渉なんだよね」
とはMODさんの言。……相互不干渉って何やったんだこの人?
そんな感じで、ROUTEさんの地元についてくる人ー、みたいな点呼をしたところ、今回の同行メンバーはコンパクトに纏まったのであった。
まず、AUTOさんとCHEATちゃんの二人が不参加を表明。
理由は長期の旅行になりそう、という至極もっともなもの。
……うん、三が日も過ぎたので学校もそろそろ再開、となれば学生である彼女達は学業に専念するのが普通、という話だろう。
なのでまぁ、彼女達がついてこないのは想定の範囲内、というやつである。
次にダミ子さんが『一月中はもう外には出ないですぅ』と宣言。
それに重ねるようにDMさんも『彼女と一緒に留守番していますね』と発言。
……DMさんに関しては他にも行く気のない理由がありそうだったが、そっちに関しては意味深に笑みを返されただけで理由はわからない。
仕方ないので『出不精は正月太りの始まりですよ』とだけダミ子さんに投げておく俺である。
で、最後に先程の通りMODさんが不参加を表明した、と。
……結果、今回の旅行は俺とTASさん、ROUTEさんに……、
『
「いや、俺に聞かれても……」
メンバーの中では一番の新参、スタンドさんが俺に取り憑く形でついてくることになったのだった。
……どうやら彼女の同行を決めたのはDMさん、ということになるらしいのだが……スタンドさんもその詳しい理由については聞いていないらしい。
なんかこう、色々と不安にならないでもないが……ともかく、この面々での行動が決まったその日、俺達はさくさくと海外へと飛び立ったのだった。
「素直に飛行機に乗らないのはなんで???」
「それは勿論、向こうの度肝を抜くため。ROUTEほど凄い人はいないみたいだから、想定外のルートだとバレない」<フンス
『驚かせる必要がまず見えんのだが???』
なお、文字通りの飛び立ち、である。
……俺のこと殺す気なのかなこれ???
はてさて、強制的に空の旅に連れ出された俺達一行であったわけなのだが、そのまま地面に激突して御陀仏なのかなー……なんて黄昏ていたらTASさんに、
「……?お兄さん、空中歩行覚えてたよね?」
と、不思議そうな顔を向けられたりしたけど俺は元気です。
いや、ROUTEさんとスタンドさんの二人からは「マジかこいつ」みたいな顔を向けられたりもしたけども。
「いやちゃうねん。ROUTEさんはタイミング的に覚える機会がなかっただけで、TASさんと付き合う関係上ある程度は人間卒業試験を受講しないとやってられないねん……」
「……いやんなもん受けたくねぇんだが?」
「大丈夫。今回の話が終わったら嫌でもやらなきゃいけない」
「帰りも同じって遠回しに言うの止めてくんねぇかなぁ!?」
……うん、実体のないスタンドさんはともかく、ROUTEさんに関してはそのまま放置すると普通にアレだったので、俺が降りる補助をすることになったんだよね……。
で、その時に彼女に対して
TASさんは『ここまで来ると流石に向こうもこっちを認識してるだろうから、
『……なんというかお主、意外とスペック高めよのぅ』
「スタンドさんからスペックとか横文字が出てくると違和感凄いですね」
『仮にも褒めとるんじゃからもう少し殊勝な態度とか取れんのかお主???』
なおスタンドさんは終始半目であった。
……邪神なのに常識神とはこれ如何に。
ともかく、目的地に無事……無事?たどり着いた俺達は、そこでようやく周囲を見渡して──そこが森であること、およびその合間からこちらを見つめる人々の気配を察知したのだった。
「……あちらが?」
「ああ、俺の……んん、私の家族、です」
(突然しおらしくなった!?)
恐らく彼らがROUTEさんの親族……一族なのだろうと当たりを付けて、彼女に確認を取ったのだが……うん、誰だこの人?
視線を向けた先の彼女は、先程までの荒々しさの欠片すらなく、何やら淑女然とした態度へと変貌していたのだった。
……あれかな、裏の世界に精通してると女性らしさは時に武器になるので磨くこと必須、みたいなやつ?(意味不明)
「……なんでお兄さんは今私の方を見たの?」
「いや深い意味はな痛てててて」
そう思いながら視線を動かした先──TASさんは基本傍若無人だよな、と内心首を振ったところ、思いっきり心を読まれたため酷いことになったけど俺は元気じゃないです(噛み付かれて頭から血を流しながら)