うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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登校というと大抵退屈なもの

「朝から酷い目にあったっす……」

「私は何時でもウェルカムですよ?」

「間に合ってますんで!!」

「あらあら」

 

 

 なんでいきなりDMさんの弄り相手になってるんだろうね、同人ちゃん。

 

 小さく首を捻りつつ、学校への道を歩く俺達。

 ……うん、本来俺達が住んでいた場所といえば、あの学校から大分離れた位置にあったはずなんだけど。

 今日改めて立地を確認したら、普通に歩いて通える位置に変わってたんだよね……。

 なんじゃこりゃ、ってなる事態は大抵TASさんのせい、ってことで問い詰める相手は決まってたわけだけど。

 

 

「流石はお兄さん。この人数が遠くからぞろぞろ通うのはどうかな、って思ったから移転しておいた」

「なるほど。ついでに今さらながら聞くんだけど、前の俺達のマンションに住んでた人達はどうなったんで?」

「前のマンションに置いてきた」

「次元の狭間に!?」

「お兄さん失礼。ちゃんと前の立地に、だよ」

 

 

 ……いや、あの寮ってば元のマンションとは別物になってたんかい。

 なんか地味に驚愕の事実を聞かされている気がするなぁ、と思いながら歩を進めれば……ほら、正門前である。マジで近いなこれ?

 

 時間帯としては、他の生徒達も普通にやってくるようなタイミングであり。

 それゆえ、生徒会長(日本被れさん)を筆頭にぞろぞろと集団登校してくる俺達を見て、不思議そうに首を傾げる一般生徒達の姿が見られたのだった。

 

 

「フフフ、その程度で驚いてイテはこの先が思いやられマース!」

「なんでちょっと誇らしげなの……?」

 

 

 いやマジで。

 まぁ、校門付近でぞろぞろしているだけではなく、これから教室に入るまで延々とぞろぞろするのだから、そりゃまぁその程度で……と言うのはわからんでもないけども。

 でも別に誇らしげにするようなことでは……え?何?件のクラスに選ばれることはある意味名誉なこと?

 

 

「何せ普通の教師デハお手上げ、というコトの証左のヨウナものデスから!」

「ねぇ?やっぱりそれ誇らしげにするようなことじゃなくない???」

 

 

 もしくはあれかな、今まで能力を隠してきたけどこれからは気にせず使える、みたいな……いや少なくともこの子に関してはそんな素振り欠片も無かったわ。

 

 やっぱり何故誇らしげなのかわからない、という結論に達しつつ、彼女達と別れ職員室に。

 彼女達のクラス専門の教師である俺はあまり朝の会議に参加する意義を持たないのだが、かといって全く参加しないのもおかしいだろう……とのことで一応向かうようにしている。

 

 まぁお察しの通り?本来俺は教職員でもなんでもないので、朝礼に関しては単に耳を傾ける以外の行為は行えないわけなのだが。

 

 

「おかしな話ですよね、俺みたいな半部外者がここにいるのも」

「は、はぁ……」

 

 

 隣の席に座る男性教師(年齢不詳だが若く見える)と世間話をしつつ、さっきまでの会議の内容を纏めると……うん、俺と受け持つクラスには関係なさそうな話ばっかりだったな!

 唯一『今期の生徒会は例のクラスから他の人員も選出するとしましょう』みたいな話があった、くらいのもので!

 

 

「なんでそんなことになってるんですかぁ……?」

「うーん、大いなる世界の意思?ほら、創作物において生徒会って謎の権力を持ってたりするから、その流れ的な?」

「甘いよお兄さん。発生させられうるイベントは全部発生させないと勿体ない、というだけの話」

「ははは、だろうなと思ってたけどやっぱりTASさんのせいだったかー」

 

 

 ……で、その辺りの話を教室に戻ってみんなに話していた、というわけなのである。

 なおこのクラスに振り分けられた面子だが、現状はうちの寮に住んでいる人で全員。

 昨日まで居たはずの他の面々は、どうやら別のクラスに振り分けられたようであった。

 

 ……うん、ますます奇っ怪なことになっているというか。

 一クラス二十人以下とか、そんな過疎地の学校じゃねぇんだから。

 構成メンバーが年齢バラバラだから、余計にそんな感じになってるし。 

 

 

「寮生活してる、ってのもある意味そんな感じだね。過疎地云々」

「なんで都会のど真ん中で島生活みたいな空気になってるんだ……」

「……なんでも良いんだが、一時間目始まるぞ」

「おおっとそれは失礼。じゃあ今日はTASさんの強い要望によりデーモンコアについての勉強から……」

「おい待てぇ、何やらせる気だテメェは」

「見えないものの回避の仕方。ここの面子なら覚えられてもおかしくない」<シュバババ

「ワォ!?ジャパニーズニンジャ!?」

 

 

 あれこれ話しているうちに、どうやら一時限目の開始の時間になってしまったらしい。

 ROUTEさんの指摘の声を合図に、隣の空き部屋から装置を運んできたのだが……凄い顔で睨まれてしまった。

 

 一応これ、形だけ似せたものであって本当にデーモンコアってわけじゃないんだが。

 まぁ、特定のタイミングで不可視不可避の光波が発生する、というのは変わらないのだが。

 

 今回はこれを避ける訓練がしたい(もしくはさせたい)というTASさんの要望を受けたわけだが……大丈夫、ここにいる面々ならきっと成功できるはずさ!(投げ槍)

 

 

「いや、それって高校の授業とは関係ない……いや、そもそも私にもやれと仰ってらっしゃるっすかこれ……???」

 

 

 あとなんか一人絶望してる人がいたけど、TASさんが居る以上遅かれ早かれやらされただろうから諦めてもろて。

 

 

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