うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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十二って数字は色んなところでよく使われている

「そういえぱ干支みたいだね?」

 

「……なんて迂闊なことを言ったCHEATちゃんのせいで、うちに動物が滅茶苦茶増えたんだが?」

「ご、ごめんってば……」

 

 

 せめてTASさんに聞こえない位置で喋っていたのなら……。

 そんな後悔先に立たず、現状について語っていく他あるまい。

 

 というわけで、先日まで三匹しかいなかった我が寮の動物達は、今やその四倍となる十二匹にまでその数を増やしていたのであった。

 それも、どいつもこいつも一癖や二癖あるようなやつらばかり。

 

 

「手始めにこの鶏。……気のせいじゃなければ金の卵産んでないこの子?」

「気のせい気のせい。その金の卵がステータス上昇効果があったりするのも気のせい気のせい」

ぜってえ気のせいじゃねぇ……!!

 

 

 エントリーナンバー四、酉担当・金の卵を産む鶏。

 一応、実際に金でできた卵ってわけではなさそうだけど、食べたTASさんの動きが日に日によくなってる辺り、ヤバいドーピングアイテム()であることはほぼ確定だろう。

 あとその金の卵、産む際には決まって人の頭の上にやって来るのはなんなのか。

 

 

『こけっ、こけーっ!!』

「……いや安心できるって言われても、そもそもこの辺りに君を襲うようなのはいない……え?今まで居たところだと結構その危険があった?それはなんというか……」

(先生やっぱりナチュラルに会話してないデス?)

(建前上は違う、ということかと)

(ナルほど……)

 

 

 ……なんか風評被害をばら蒔かれてる気がする。

 ともあれ、酉担当の紹介であったわけだが……彼女は一番マシな方。

 次から加速度的に、変な生き物度数が跳ね上がって行くのである。

 

 

「ってなわけでエントリーナンバーファイブ!巳担当・うわばみのツチノコ!」

「うーん、何もかもにツッコミ所しかない……」

 

 

 横槌に似ているから槌の子(ツチノコ)、というらしいが……最近の子は知っているのだろうか、この半ば妖怪扱いされてる未確認生物。

 

 というか、だ。

 未確認生物が普通に大手を振って歩いていることもさながら、神話の蛇の如くヘビードランカーなのもわけわからんというか。

 ……蛇だからヘビーってか?喧しいわ!

 

 

『…………』<ピョインピョイン

「そんなこと気にするな?そもそも私はツチノコによく似たただのちょっと不思議な形の蛇?うーん……」

(……いや、ただの蛇はそんなに飛び跳ねないだろ……)

(飛ぶ蛇ならいるけどね)

 

 

 ぴょんぴょん飛び跳ねて主張する姿は独特の愛嬌があるが、あんまり外の人の目に触れるとよくない類いの人……蛇?なのも確かなので、できれば大人しくしていて欲しいというか。

 

 

「とはいえこの子で戸惑ってると紹介が最後まで進まないので次!エントリーナンバーシックス、子担当・ハムスター?のハム助一行!」

「一行、って辺りが大問題」

 

 

 続いて紹介するのは、大所帯のハムスター?軍団。

 なお、紹介の際疑問符が付いていた理由は、なんというかこう構成員がハムスター単体とはどうしても思えないから、というところが大きかったり。

 

 

「中心メンバー?的なのはまだいいんだよ。でもほら、あの辺りの……そうそうアイツアイツ。黄色いのと耳が大きいのと青いの。あの辺りなんか凄まじく見覚えがあるんだけど???」

『ちゅー、ちゅちゅー』

「気のせいだろうって?色が特徴的なだけだろうって??仮にその主張を受け入れたとしても、それはそれで他の変なハムスター?を無視する理由にはならんでしょうが」

『ちゅちゅー?』

「喧しいわ!」

(……何言われたんでしょうねぇ、今の)

(多分『それも一つの個性ですよー』とか言われたんじゃないかな?)

(なるほど?)

 

 

 小さいやつでっかいやつ細いやつに太いやつ。

 それだけならまだしも青いやつ黄色いやつ耳大きいやつ耳欠けてるやつなどなど。

 具体的には何かの作品で見た覚えがあるような造形のモノから、はたまたネズミって括りでいいのかお前?……みたいなものまで。

 とにかく大所帯、とにかく大軍団なのが子担当のハム助一行である。

 

 ……これで餌は大して必要としてない、ってのが一番のホラーかもしれないが。

 ネズミって確か、代謝が悪くてずっと食べてないと死ぬとか無かったっけ?

 

 

「まぁ気にするだけ無駄か!次だ次!エントリーナンバーセブン!二足歩行の牛!嘘付け!!

『ン、ンモー』

(お兄さんが?!)

(解説を放棄した!?)

 

 

 まぁ子担当の次に紹介するなら外せない、丑担当が次に控えてるせいでツッコミもほどほどにしとかないといけなくなってるわけなのだが。

 ……そんなわけでツッコミどころのランクの跳ね上がった丑担当、まさかの二足歩行のホルスタインである。

 まぁ、ダイナマイトボディ。……って喧しいわ!

 

 

「というかその姿?で牛と言い張る根性が凄いよね君!区分的にはミノタウロスとかその辺りだよね君!」

『ンモー』

「同族からの評判はいい?知るかそんなの!!っていうか他に同族がいるみたいな絶望の情報を追加で叩き付けてくるんじゃねぇ!!」

(二足歩行ってレギュレーション的にいいのかなー?)

(次の相手を見たらそんなこと言ってられなくなる)

(マジかー)

 

 

 流石の俺もツッコミ疲れたので一旦休憩!

 続きは次回!……次回ってなんだ?(哲学)

 

 

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