はてさて、一回の休憩を挟みましてエントリーナンバーエイト以降の紹介です。
時間が押していますのでサクサク行きましょう、サクサクと。
(……誰が時間を気にされているのでしょう?)
「はい、エントリーナンバーエイト!丑の次だから午だよね!麒麟です!クソァッ!!」
(余裕無さげだのー)
そんなわけで、休憩終了後の一発目はいきなりクライマックスな午担当・麒麟さんである。
……うん、首の長い方とかじゃなく、いわゆる瑞獣の類いである方。
いや、日本じゃなく大陸の方に行った方がいいやつだよね君の場合???
「え?向こうだと無用な騒ぎになるから行きたくない?いやいや日本でも普通に問題になるからね?……だから普段は野生の馬に擬態してる?そもそも野生の馬とか絶滅してるからそっちもそっちで大問題なんだよなぁ!!」
(お兄さんが絶好調。やっぱりお兄さんは追い詰めてこそ輝く)<フンス
(止めてやれよ……)
直接的に神秘存在なのは止めーや()
……的なツッコミが口をついて出てくる前に、早急に次の紹介に移りたいと思う。
「エントリーナンバーナイン!辰担当リュウグウノツカイ!なんで空を泳いでるんだテメェはぁ!!!」
(なんでだろうねー、って首を傾げてるな……)
いや君区分的に魚ぁ!!
……だからって麒麟君みたく、本当にドラゴンとかやって来られても困るけど!
でも深海魚が空中を泳いでいる絵面でお釣りが返ってきてるようなもん(?)だから、結局問題しかねぇな!!
「はい次!ナンバーテン!未担当と言い張るモコモコの何か!」
(動物がどうかもわからないやつ来たっす!?)
続いてナンバーテン!
なんというかこう、触れていいのか悪いのか悩んでしまうような怪生物、毛の塊としか言い様のない謎の何か!
……一応こっちの言葉に反応して寄ってきたりするので、何かしらの意思があることは間違いないだろうが。
かといって顔とか手足とかまったく見えないため、これを本当に未担当で通していいのかは甚だ疑問である。
「まぁいいや次!いよいよ残り二匹だエントリーナンバーイレブン!申担当のゴリラ!」
「なんでゴリラがこんなところに!?」
続く申担当は森の賢者とも呼ばれるゴリラさん。
その落ち着き払った空気は、こちらに頼りになる風格を感じさせるものだが……。
同時に、なんで市街地にゴリラがいるんだろう、という当たり前の疑問を強く挟み込んでくるものでもある。
「……」<スッ
「気にすることはない?我らは所詮ちっぽけなる魂、それが如何様に過ごそうとも大局への影響は薄い……?」
(やだ、なんか賢者っぽいこと言ってる……)
なお、本人はとても穏やかな気質であり、細かな疑念など気にする意味もない……という悟りをも周囲に与える好人物?であることをここに付記しておく。
「ようやく最後だ!ラストを飾るのはコイツ、エントリーナンバートゥエルブ!卯担当・でっかいウサギ!」
「…………」<ッス
「立った!?ってか怖っ!!?」
最後になった卯担当だが、彼はホッキョクウサギやエゾユキウサギのように、いわゆる『コレジャナイ』系列の巨大ウサギである。
検索すればすぐに出てくると思うが……あれだ、見た目的にはカンガルーとかにも似ているような感じ、というか。
少なくとも素直に小型のウサギが大きくなったような形ではない、というか。
「一応、深い雪の中で暮らすために適応した姿、ってことらしいけど……」
「この辺り雪なんて早々積もらない……あ、いや。一回酷いことになったこともあったっけ」
「……………」<ッス(その節はどうも、と頭を下げる姿)
「……………!?」
え、あの時の縁なの君?
……やっぱり現在ウサギの姿をしてるってだけで、多分君何か別の生き物だよね?
まぁ、何かが擬態してる云々は他の面々にも言える話なわけなのだが。
ともあれ、こうして新しく増えた九匹と、前から居た三匹──亥担当の猪君、戌担当のお犬様。
「それから、寅担当の巨大猫で干支が揃って……」
「ちょっと待てい」
……?
話を終えようと思ったら、CHEATちゃんからストップが掛かったんだがこれ如何に?
「如何に?じゃないよ!!猫っつってるなら干支からハブられてるのが普通だし、確かそもそも
「はっはっはっ。何を言うんだCHEATちゃん。君はリュウグウノツカイとか麒麟さんとかがちゃんとしてるって言いたいのかね?」
「いやそりゃそうだけどぉ!!」
あれだ、あくまで干支に見立てられるよね?
……ってだけの話で、本当に干支なのかは問題じゃないというか。
っていうか下手にそこをツッコミ過ぎると今度は十二星座に合わせてー、とかされかねないのでこのまま流すのが正解というか。
……え?だったら紹介とかやらなきゃよかったんじゃないかって?
「一度吐き出さないとこれからやってける気がしなかったんだよぉ!!!」
「お労しや先生……」
こんな
……そんな感じに文句を吐き出す俺に、周囲から返ってきたのは哀れみの眼差しなのであった。
うるせー!同情するんじゃねー!