うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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TASはケダモノなのよ、気を付けるように(白目)

 この事態が、こっちのTASさんによって意図的に引き起こされたものである可能性が露呈したわけだけど。

 そうすると問題になるのが、こっちのTASさんの目的。

 場合によっては、早急に元の世界に戻らないとヤバいことになるのだが……。

 

 

「その辺、TASさん的には何か心当たりとかないわけ?」

「ん……正直思い付かない。こんなに面白……コホン。変わった世界にいるのなら、こっちで大抵のことは試せるような気がするし」

いや待って今面白いって言った君???

 

 

 多分軽くこっちの世界の情報を確認した、とかなんだろうけど……それで出てくる言葉が『面白い』なのはどういう了見だおぉん??

 などと詰め寄って見たが、TASさんはふてぶてしい態度で「だって、実際面白いし……」と答えたのだった。

 

 ……まぁ、言いたいことはわかる。

 今のところこの周辺について(かつ、それも限られた範囲について)だけしか知らないけど、それでも不思議さんがMODさんの姉になってたり、はたまたROUTEさんが清楚なお嬢様(?)になったりしていたのだ。

 きっと、もっと隅々まで見ていけば、相当愉快なことになっているのが理解できるのだろう。

 

 とはいえ、今は面白がってる場合じゃない、というのも理解して貰いたいのだがおぉん???

 

 

「まぁまぁ、抑えて抑えて。……実際、こっちの世界が彼女的(TAS君)に面白いのなら、彼女にこっちの彼女(TAS君)の目的が推測できない、というのは分からないでもないのだし」

「まぁ……確かに」

 

 

 そんな風に詰め寄る私に、待ったを掛けるのはMODさんであった。

 

 ……彼女の言う通りである、というのはわかる。

 何分TASさんと言えば、とかく速度やスーパープレイに拘る存在ではあるが……同時にこのTASさんが珍しいもの・面白いものに強い興味を持っていることも事実。

 まぁ、その理由は結局のところ前者二つに関わる可能性があるから、ということになるんだけども……ともあれ、目移りしてしまうような環境なら生き生きし始める、ということも変わるまい。

 

 そしてそれは、恐らく何処のTASさんについても同じこと。

 少なくとも()()()()()()()()()()()()()()を目的としているのなら、彼女と性格的な変化はそう大きくないはずなのである。

 ……え?TASさん以外の不思議ガールズがほとんど居ない世界線のTAS(TAS´)さん?ありゃ例外寄りじゃねぇかなー……。

 

 まぁともかく、普通の(?)TASさんならば、物珍しいものが溢れていればそれらの興味に掛かりっきり……となるのが一般的。

 今回の一件みたいに、わざわざ外の世界へと足を伸ばすことなど──それが厄介事を引き寄せる的な意味でも──あり得ない話なのである。

 あれだ、流石のTASさんでも最低限のルール(投稿規約)くらいは守るでしょ、みたいな?

 

 

「ルール……?」

「そこで怪訝そうな顔が返ってくる辺り、日本被れさんはまだまだTASさんへの理解が足りてないね。彼女は無秩序で混沌を好むというような感じじゃなく、ルールの中で最大限自由を追求するタイプなんだから」

「…………???」

「その反応は私への挑戦と受け取った。受けて立つ」

へぁ!?

 

 

 ナンデ!?と叫ぶ日本被れさんだが……そりゃまぁそうでしょ、としか。

 迷惑行為をしたら怒られるのは当然、TASさんは()()()()()()()()()()無茶苦茶やる存在なのだから、その辺勘違いされたら戦争だよ。

 ……え?無茶苦茶やる時点で迷惑行為みたいなもんでは、だって?

 本来のTASさんは他者と競うことなんてないんだからしょうがない()

 

 まぁそれはともかく。

 並行()世界への意図的な移動が迷惑どころの話でないとすると、それを破るのはTASさんらしくないというのは事実。

 その辺を踏まえると、今回はやっぱり偶発的な移動でしかなく、計画性は一切ないと考えるのが普通だろう。

 無論、今回の一件の起点となっているのはこっちのTASさん、というのも間違いはないだろうが……。

 

 

「同時に、そこに悪意は無いはずと。そして悪意がないのだから、急いで向こうに戻る必要もない……と?」

「冷静に考えると、ね」

 

 

 改めて考えてみると、他所の世界で暴れ回る必然性がない。

 となれば、向こうのTASさんも無茶はしてないだろうということになる。

 ……だったら焦る必要はないどころか、焦って変なことをする方がヤバかろう、という話になるわけだ。

 

 

「エエと、この状況で再度発言するノハちょっと勇気がいるのデスが……一ついいデスか?」

「おや、ぼこぼこにされてもすぐ治るから反省の起因にならない、ということかな?」

「いやまぁそう思われテモ仕方がないデスけど!そうデハなく!」

 

 

 なんて風に話を締めようとしたところで、再度声をあげるのは日本被れさん。

 さっきまでTASさんにぼこすかやられていたのに、大した度胸だなぁ……なんてことを思う私達の前で、彼女は特大級の爆弾を落としてくれやがったのでした。

 

 

「こっちに飽きた、とイウ可能性はナイのでショウか?」

「「「………………」」」

 

 

 ──無いとは言えねぇ(白目)

 

 

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