「ようし、一先ず一通り問題が起きそうなところには注意し終えたぞー」
「そーですねー」
……相変わらずCHEATちゃんからの扱いがすっごく雑なんだけど、これなんなんだろうね?
いやまぁ、流石にもう慣れたしスルーするけどさ。
ともあれ、この寮に暮らす者達のうち、特に注意すべき相手に話を終えられた、と確信する私である。
特にダミ子さんとかダミ子さんとかダミ子さんとか日本被れさんとか。()
「なんで私だけ三回呼んだんですかぁ!?」
「そりゃ勿論、貴方だけはぜっっったい会わせちゃいけないからですよ。仕方ないから暫く軟禁です」
「横暴ですぅ~!!!」
「アノすみマセン、なんで私も含まれてるノデスか!?」
「胸に手を当て自分に対してよーく聞き直せ」
「これ以上ナイほどに辛辣!?」
ええまぁはい、うちを代表するトラブルメイカー達なので残念でもなく当然の話ですね。お二方の更なるご健闘をお祈り致します()
……真面目な話をすると、ダミ子さんは他とは経路の違う感じで接近・接触厳禁な人物である。
その辺はわざわざ彼女を指定してる時点で察してほしい。持つものと持たざるものの溝は深いのだ()
ついで日本被れさんだが……なんとなーく、性格が合わなさそうな気がする、というのが大きい。
いや、うちの妹ってば結構厳格だから、わりと雑なところの散見される日本被れさんは逆鱗に触れてそうというか……。
「私普通に真面目デスよ!?」
「あっはっはっ。──寝言は寝て言えよテメェ」
「だカラ、なんで今日はソンナに辛辣なんデス!?」
いやだって、ねぇ?
死なないからって自分の身の安全欠片も留意しない行動とか取るでしょ貴方。
それ私達だから何にも言われないけど、普通の感性してたら真っ先に止めるやつだよ?
……と言ったところ、「ぬぐっ」とかなんとか言いながら言葉に詰まる日本被れさんである。
分かってるならその辺直してもろて()
「イヤでもコレは私の
「個性なんて言葉でごまかすんじゃないよこのお馬鹿。……というか、直せとは言うとらんでしょうが、妹に会うと面倒だから隠れてろ、って言ってるだけで」
「ヤーデス!!私も先生の妹サンこの目でみーたーいーデースー!!」
「めんどくさっ」
なんやその駄々っ子みたいな発言!?
わけのわからない主張を続ける日本被れさんの脳天にチョップを叩き込み昏倒させ、ダミ子さんと合わせまず妹が入らないような位置に放り込んだ私である。
……一応説明をしておくと、何の捻りもなく地下へ放り込んだだけなのだが。
「そもそも入るのに隠し通路通らなきゃいけないからね。うちの妹をここまで入れるつもりもないから実質安全地帯ってわけ」
「もう私はツッコまないからねー」
「へいへい」
……流石にここまでCHEATちゃんの反応を見ていると、彼女が何を警戒しているのかも見えてくるというもの。
どうやら彼女、私がミスることを警戒しているらしい。
今回で言うなら『入れないはずの地下に妹が入る可能性』を危惧している、というか。
とは言っても、実際妹がここまで入ってくるのは不可能だろう。
まず立地が食堂の裏、というのが最大のポイント。
具体的には床下収納に相当する場所に入り口がある、ということになるのだが、それはつまりここに入るのにDMさんの許可がいる、ということになる。
正確には許可と言うよりは
ただでさえうちの(食料生産的な意味での)生命線なのだ、見知らぬ誰かを通す義理はない。
更に、妹が来客する際は食堂を封鎖する予定である、というのも追い風だろう。
前も言ったがDMさんは妹に会わせるべきではない方の人物。
となれぱ彼女が隠れる先も必要になるわけだが……食堂はその立地の関係上、入り口を完全に閉じて『そこには何もない』と偽装ができるようになっている。
ゆえに、彼女の隠れ先としてもっとも適している、ということになるのだ。
「最初TASさんが『食堂への道を完全に封鎖し、単なる壁に見えるようにできるシステムを付ける』とかなんとか言ってた時は、この子何言ってるんだろうとか思ったものだけど……あれは多分、今回みたいな事態を見越してのことだったんだな!単なる浪漫の塊なんかじゃあなかったんだ!TASさんサイコー!」
(……わかってやってんのかなこの人)
まさに完璧、まさにパーフェクト!
この状況下で予期せぬトラブルなぞ起こるわけナイナイ!
ってなわけで、大船に乗ったつもりで余裕を持つに至った私なのでありましたとさ。
……え?こごまで解説してなお、CHEATちゃんからの眼差しが変わってない?
それは彼女が心配性なだけだよ、何も問題はない(キリッ