うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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スカイダイビングは好きかい?

「のわぁ~!?助けてですぅ~!!?」

「くっ、的確にのろまなダミ子さんを狙うとはやるなこの似非猛禽類!」

「いや似非て」

 

 

 確かにこれを正当な猛禽類と認めるのは色々負けたような気がするけども。

 

 ともあれ、突然の遭遇戦・ブロックバードである。

 彼?は脇目も振らずに降下してきたかと思えば、的確に現在の面々のうち、一番のろまなダミ子さんを狙い打ちしてきたのだった。

 ……え?多分顔がすごいことになってて目立ってたから狙っただけ?その可能性は否定できんな!

 

 

「まぁ、目立ってる上でかつ狙いやすい方、となると必然彼女の方だよね」

「と、明らかに自然界ではあり得ない状態になっているMODさんが仰っています」

「洞窟の中に居た時よりはマシ、なんだけどねぇ」

 

 

 なお、現状目立ってる人物の内のもう一人・MODさんに関してはこの通り、多少落ち着いたけども結局ゲーミングしてることは変わらないためか、攻撃対象からは外された模様。

 目に痛いからね、仕方ないね()

 

 話を戻して、ダミ子さんを取っ捕まえこの場を離れようとするブロックバード。

 このままだとダミ子さんが雛達のエサになってしまうのでー、

 

 

「──不遜。見下ろすのは私の方」

「なんか滅茶苦茶偉そうなこと言ってる……」

 

 

 いつの間にか鳥より上に跳んでいたTASさんの渾身の蹴りにより、地面に叩き落としに掛かる。

 衝撃で投げ出されたダミ子さんは俺がキャッチだ。

 

 下しか気を付けていなかった鳥は敢えなく撃墜、地面にぶつかり砂煙をあげる。

 しかし、その巨体に見合った体力を持っているのか、彼の鳥は再び空へと舞い戻ろうと翼を広げ、

 

 

逃すと思うてか?……絶ッ!!

「一瞬でバラバラになった件」

「血飛沫出ないだけで大概グロ映像ですぅ……」

 

 

 土煙に乗じて近付いていたギャル子さんの拳がクリーンヒット。

 そのまま、ブロックバードは無数のブロックへと爆散したのであった。……抱えたダミ子さんの言う通り、モノがモノなら普通にグロ映像間違いなしの破壊力である。

 

 とはいえ、これでブロックバードは撃沈……とは言い辛そうなのはなんというか。

 

 

「はい?どういうことですぅ?」

「いやほら、さっきヤシの木に炸裂したギャル子さんの拳、どうなったか覚えてるだろ?」

「……粉微塵でしたねぇ。ということは」

「ぅーん、よくわかんなぃケド多分そぅぃぅ防御システム?一撃じゃ死ななぃ的な?」

「うわ面倒臭っ」

 

 

 そんな俺の言葉に、何故とダミ子さんが疑問を溢してきたが……理由は単純、ギャル子さんの攻撃を受けたにも関わらず、粉々にならず小さなブロックに別れただけで済んでいるから、である。

 ……いやまぁ、吹っ飛び方が大抵あれだったのは事実なんだけどね?

 でもそれを踏まえた上で多分死んでないな、と確信できるだけの材料があるというか。

 

 そんなわけで密かに警戒を続けていると、こちらの隙を伺うのは無理だと悟ったのか、散らばったブロック達が集まっていき……。

 

 

「……ナニコレ?」

「やけにプルプルしてるデース?」

「え、まさかスライムだとでも主張するつもりか?」

ブロックなのに!?

 

 

 それは流石に無理があるんじゃねぇかな……。

 そう思わず困惑してしまうその姿は、ブロック達が寄り集まってできたぷよぷよ?の形。

 ……うん、ゲームとかで見かけるモンスターの一種、スライムを模したものだと思われるのだけれど……いや、流石にブロックで再現しようとするもんじゃあないんじゃないかな、それ。

 頑張ってプルプルしてるけど、正直無理があるというか。

 

 

「ぬおっ!?バカにされたと思ってキレてる!?」

「まぁバカにしてるのはほぼ間違いなかったしねぇ」

 

 

 そんなことを間近で話していたせいか、一瞬たわむようにして縮んだスライム、そのまま反動を活かして大跳躍。

 重力を加算しての踏み潰し攻撃を敢行して来たのであった。

 ……いやわりとマジで危ねぇ!!思ったより動き素早いし!

 

 

「これはもしかして……ゥチの打撃に対応した、ってコト?」

「あ、そういう」

 

 

 なお、それとは別にギャル子さんが気付いたのが、この姿がさっきの攻防を参考にした結果生み出されたモノかもしれない、ということ。

 打撃によって吹き飛ばされたのだから、打撃が効かないだろう姿に変化することで対応して来たのではないか、というものであった。

 ……うん、言いたいことはわかるんだけど、実際これ打撃の吸収できるんです?

 

 

「さっきのジャンプと着地からするとできる、って言っていいと思う」

「マジかー」

「だからこういうのの対処としてよく使われるやつ、凍らせて砕くを発動する」

中二病!?

 

 

 ところがどっこい、さっきの動きからしてその疑問は不正解、この姿のブロック達は衝撃を吸収すると見て間違いないとの言葉がTASさんから飛び出したモノだからさぁ大変。

 それじゃあ仕方ないよね、とばかりにTASさんの手から放たれた極寒の冷気により、ブロックスライムは白く凍り付いてしまったのであった。

 

 ……いやこれ、エターナル……あっいえなんでもないです……。

 

 

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