「とこロデ、さっきまで何を唸ってタンデス?」
「おっとそうだったそうだった。ROUTEさんからの定時連絡がなくなったから見に行こう、って話になってたんだった」
「oh、ROUTEが?」
いっけね、ついつい話が脱線してしまったんだぜ☆
……これROUTEさんに知られたら殴り倒されそうだな?
まぁともかく、ROUTEさんが何かのトラブルに巻き込まれたのだろう、ということは間違いあるまい。
で、それの救援のために現地に向かう必要がある、というのも事実。
いやまぁ、実際に現地に行ったら既に終わっている……もとい、問題の対処に時間を取られてたために連絡できなかっただけ、みたいなパターンもなくはないかもだけども。
「ともあれ、一端休憩したらさっさと現地に向かわなきゃいけないのは確かなんだよね」
「ナルホド。……デハ、ダミ子を連れていくノガよいのデハ?」
「んん?」<ハイ!?
「イエ、現地に向かうマデに余計なちょっかいを受ける可能性が減ってイイんじゃないカナーと思いマシテ」
「おお、確かに」<チョチョ,ワタシヤスミタインデスガァ!?
と、そこで日本被れさんから提案が。
確かに、件の洞窟はAUTOさんの所には及ばないまでも、それなりに危険な場所だと思われる。
必然、そこに向かうまでにもブロック達のちょっかいを受ける可能性は高いと言えるだろう。
ゆえに、それらをシャットアウトできるダミ子さんは同行者として最適。
ちょうど他の仕事も終わったタイミングなので、連れていくならまさに今……みたいな話になるのであった。
……え?なんか本人から止めろー休ませろー、みたいな
「理不尽ですぅー!!」
「恨むのなら自身の体質を恨むんだな……」
(……ヨッシ、これでダミ子を体よく外出させるコトに成功しマシタ!これで私もプライベートなバカンスを過ごせマース!)
「それじゃあ、先生と彼女の二人で向かう感じで?」
「いいや?日本被れさんも連れていくけど?」
「……
「なんでって……そんなの、ダミ子さんは戦力としてあてにならないからだけど?」
で、成金君は流石に休ませた方が良さそうなので、今日はもう待機。
そうなると人手が足りてないので、日本被れさんには悪いがもう一仕事して貰おう……と思って声を掛けたのだけれど。
返ってきたのは自分が選ばれることを一つも予想して無かったような顔の、日本被れさんの様子なのであった。
……いや、なんでって言われても、成金君が休むのなら他の人連れて行かなきゃだし?
もし仮にROUTEさんが苦戦してるなら、そんなところに俺が行ったところで大した戦力にはならないし?
それは基本補助役のダミ子さんも同じこと。
ならばもう一人、別で動ける人間を連れていこうって話になるのは普通では?
「の、ノーノーノー!!私も大シテ戦力ニハなりマセンよ!?ダカラこうして買い出し?に行ってるンデスし!」
「ああ、その辺は大丈夫。憑依状態のダミ子さんが必要なのは道中の話で、洞窟内は別だから」
「シッツッ!」
なんかさっきから口悪いな……。
ともあれ、自分が戦力換算されるのはおかしいみたいな主張を彼女はしているらしい。
とはいうが、どのメンバーもスタンドさんの憑依によって能力を発揮することは可能である、ということは判明しているし。
現在ダミ子さんに対して憑依しているのも、洞窟内なら別に解除して構わんので実際に必要なタイミングで交代して貰えばそれで問題ないわけで。
そうなると必然、何にもない俺より遥かに戦力としてあてになる、という評価になるのは別におかしな話ではないというか?
そこまで告げたところ、彼女はぐぬぬと唸り始めたのであった。
「わ、私ニモ休みは必要だと思いマスが!?」
「今さっき自分で買い出ししかしてないって言ったじゃん。余裕はまだあるでしょ?」
「グヌッ!?……でででも、買い出しも立派な仕事!ナラバ休憩だって与えられて然るべきデース!」
「だったらダミ子さんも休ませなきゃって話だからなぁ」
「グヌゥ!?」
……どうにも休みたいみたいだけど、正直みんな働いている状況で日本被れさんだけ何もしないまま休む、みたいなのは理由がない限り難しいだろう。
っていうか、その辺は彼女も理解して自分にできることをしていたはずなのに、なんで今日に限って休みたい、みたいな主張をしているのだろうか?
「……怪しい。何か隠してない?」
「ギクゥ!?いいいイヤ、何も隠してイマセンのコトよ?」
「なんだそのわかりやすすぎる慌て方」
そこまで考えて、休みたいのではなく自身の部屋に何かを隠しているのでは、という予想が脳裏を過った。
面倒を見る必要がある何かが部屋にいて、その様子を見るために休みを求めているのでは?……みたいな?
なので、その辺を踏まえ追及(とは言えないほどの軽い揺さぶり)をしてみたところ……いやわかりやすっ。
これ絶対何か隠しとるヤツやんけ!
思わず新聞部君と顔を見合わせた俺は悪くない、はずだ。