「
『また元気に跳んでいったのぅ……』
「数十人のお兄さんによる編隊飛行ですぅ……」
「変態飛行なのデハ?色んな意味で」
「「「おいこら聞こえてるからなー!?」」」
「圧倒的地獄耳!?」
はい、日本被れさん以外だとある意味似たような(?)耐久力の俺が適任、というわけで再び跳んだ俺である。
っていうか、仮に日本被れさんが一番向いているのだとしても、現状能力暴走の可能性がある上にどう考えても許容ダメージを越えてる分身殺法なんて、試させるのすら躊躇われるよ……という面がとても強いわけなので仕方ないのだが。
ともあれ、増えた俺達(実際には一人)を引き連れ、空を跳びそれぞれの穴に突撃していった結果、判明したことがある。
「床に空いてる穴は全部トラップでしたね……」
『いや、幾らなんでも確認終わるの早くないかの?』
「ちょっと進んだだけで死の危険を感じるレベルだったんだから仕方がないんだよなぁ!!」
『お、おう』
いや殺意高すぎやろボケぇ!!
わりと真面目に死ぬかと思ったわ!?
……ってなわけで、早々に戻ってきて盛大に愚痴を吐き出す羽目になったのであったとさ。
いやマジでちょっと甘く見てたわホント。
まさか次元移動無しだと絶対死ぬ、みたいなものがお出しされるとは思わんじゃんね……。
「具体的には局所的重力異常……滅茶苦茶なレベルの過加重とそれによる穴底への強制誘引、さらには地面と見せかけて設置された仮初めの底には鋭利な岩みたいな謎構造物の針山。仮にそれを回避してもそのさらに下には更なる加重によって最早ブラックホールみたいになった空間が鎮座している始末……」
「いやどんだけ重力操れば気が済むんですかここの人ぉ!?」
いや人じゃないですけどぉ、というダミ子さんのセルフツッコミに反応する余裕すらない俺である。
……というかこれ、あくまで確認できた中の一つであって他のところは超高温とか超低温、それから過電流に暴風だのという多種多様な極限環境のオンパレードだったからね?
もし仮にその環境もとい底をどうにかして通り抜けた先にゴールがある、とか言われたら困るとかって話じゃないからね?
『──いや、それはあるまい』
「なんでそんなことが言えるし」
『ROUTEの存在よ。
「……言われてみれば、結局ここに至るまでにROUTEさんには会わなかったな?」
と、ここで邪神の第一人者(?)、スタンドさんからの一言が。
この穴は見た目通りに単なる行き止まりでしかなく、正解となる道は他にあるはず……という旨の言葉であるそれは、しかしてその根拠となる『ここに来るまでにROUTEさんに遭遇していない』という事実ゆえに、ある程度の説得力を持って俺達の耳に届いたのであった。
いやまぁ、ROUTEさんとは別のルートを進んでいるとか、もしくはいつの間にか俺達がROUTEさんを追い越してる、って可能性もあるけどね?
『とはいえ、あやつが何も為せぬまま屍を晒す、ということはあるまい。なれば今なお何処かにおることは確実。そして無事であるのでならば、必然何処かにたどり着いておると考えるのが正解であろう?』
「確かに、ですぅ。どっちにしろヤシの木達から逃げるように動くのならぁ、ほぼ確実に奥へ奥へと進む羽目になってるはずですぅ」
「ダカラこそ、余計のコトここに来るマデに出会えてイナイのが奇妙、ってことデスねー」
とはいえだ、今しがたみんなが話していたように、あの人が何もできずにそこらでくたばっている、というのは考え辛い。
っていうか、仮にくたばるルートがあるならTASさんが黙ってない。
唐突に現れて『そんな展開はこうしてこうだー』とか言いながら、此度の邪神の首根っこを取っ捕まえていることであろう。
「それがないってことは、この状況でもまだ俺達だけでなんとかなる目があるってこと。……ってことはつまり?」
『明らかに死ぬような道しかないのであれば、答えは一つ。お主も最初に言っておったように、隠された道が何処かにある……ということになるのぅ』
そうなってないということは、つまり俺達の探し方が間違っているということ。
言い換えると、見えてる穴は全部ブラフ・正解はどこか別の場所にあるはず、ということになるのであった。
……まぁ、仮にさっきの場所が通れたとして、分身による回避ありきの話なので、そもそも他の面々が通れないだろって話に落ち着く辺りで気付くべきだったのだが。
「……そうナルと、答えはどこニあるんデショー?下方向は全部外れ、と考えた方が良さそうデスけど」
『なに、簡単よ。上ではなく下でもないなら、必然的に残る方向は決まっておるだろう?』
「……横?」
とはいえ、現状この漏斗空間が行き止まり、というのもまた間違いのない話。
今までの傾向上、明らかに道っ
そうなると横方向しかないけど、見た感じ急斜面に隣接してる形だから普通には通れそうもない……。
が、通れないではなく