うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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三人目の邪神くらい大目に見ろよ()

「……なんか、今度こそ本当に怒られそうな見た目ですね、この方」

「まぁうん、()()()()()感じがすごいするよね……」

 

 

 はい、そんなわけで都合三人目?となる邪神さん……もとい、他との区別のために付けられた名前であるブロックさん、という名称に反応することもなく、隅っこでガタガタ震えてる彼……彼女?は、その名前通り滅茶苦茶角張った姿をしている。

 具体的にはポリゴン数の足りてなさそうな人型、って感じになるわけなのだが……うん、TASさん辺りが見掛けたらとりあえず爆殺しに掛かりそう()

 

 

「TAS!?やつがおるのか!?止めてくれぇ!我輩を虐めるのは止めてくれぇ!!」

「うーん威厳もなにもあったもんじゃねぇ……」

「大方予想は付きますが、何があったんです?」

 

 

 なお、そうしてTASさんの名前を出した途端にこの反応。

 ……一体どういう目に遭ったのかとても想像しやすい反応ですね()

 

 それは周囲の面々も同じ事だったようで、代表して聞いてきた新聞部君も半ば返答を理解した上で聞いてきてる感じであった。

 ……なのでご期待に応えて(?)答えを述べさせて貰うと。

 

 

「邪神の封印場所に入ってしばらく、どっからともなくやって来たTASさんが『この瞬間を待ってたー』って言いながらボッコボコにしてました」

「うわぁ」

 

 

 こっちが邪神との戦闘を開始してしばらく、何やら微妙に興奮(※TASさん的には滅茶苦茶興奮)した様子で現れた彼女が、巨人化した日本被れさんなんて知ったことかとばかりに縦横無尽に邪神を殴り倒してたというか。

 

 ……いや、一応巨大生物同士の怪獣バトル、みたいなことになってたんだけどね最初は。

 蹂躙してくれるわーとかなんとか言いながら巨大化した邪神に対抗するにはそれしかない、って感じで切り札切る感じだったんだけどね?

 そうして互いに巨大化して殴りあうこと少し……みたいなタイミングでTASさんがやって来たものだから、こっちとしてはぽかんとするしかなかったというか。

 

 

「縦横無尽に宙を舞い、邪神の伸ばした手を蹴り飛ばして逆に自分の顔を殴らせたり、はたまた瞬時に背後に回ったかと思えば膝の裏から衝撃を与えて強制的に跪かせたり……なんというかこう、無闇な巨大化は負けフラグでしかないんだなー、って感想になる暴れっぷりだったよ」

「その結果、あの邪神はあんなことになったと……」

「こわいこわいこわいこわい……」

 

 

 結果として、邪神はほぼほぼいいとこなしのまま体力を全損、さくっと倒されてしまったと。

 ……その際ブロック君が飛び出して行き、消えていく邪神と融合?した結果こんな感じになったんだけど……その辺の詳細はよくわからん。

 扱いとしてはもう邪神じゃない……他二人と似たような扱いになってる、という感じらしいけど。

 

 

「……ふむ。もしかするとですが、彼女達だけ毎回増えるのはそうして()()()()()()()()()という扱いになっているから、なのかもしれませんね」

「そうだとしてもそれがなんだ、って感じだけどな」

 

 

 ついでに、邪神というキャラクターとしては元を同じくするはずの存在が三人にも増えてしまっているのは、もしかしたら今回のブロック君みたいに『元の邪神とは別物である』というラベルが貼られ直しているからかも、みたいな話になったりもしたが余談である。

 

 ……ともかく、だ。

 突然現れたTASさんが下手人とはいえ、こうして成立した邪神もといブロックさん。

 その成立のためにブロック君が犠牲に?なったのだとすれば、一言物申したそうにしている人物がいるはずなわけで……。

 

 

「……エート、もし?」

「こわいこわいこわいこわい……って、ん?」

 

 

 そーっと近づいていたその当人──日本被れさんは、目の前で震えていたブロックさんに声を掛ける。

 その声はどこか震えていて、何かを堪えるような響きを伴っていて。

 相手の反応如何によっては、何やらよくないことになるのではないか?……というような予感を、周囲にもたらして止まない。

 

 大雑把に言うと『ブロック君の仇ィー!!』とか言いながら殴り掛かりそうな感じがすっごいすると言うか()

 そんなわけなので、そうなった時に止められるよう、みんなで身構えていたんだけども。

 

 

「……母上?」

「はい?!」

 

 

 ついでブロックさんから放たれた言葉により、そんな雰囲気は瞬く間に吹き飛んでしまったのだった。

 ……ってか今母上って言ったかこの人?

 

 

「……やはり!やはり母上!……あいやでも我輩母上に喧嘩売ってたか?ってことは怒られる流れかこれ?うぬぬぬ……」

「ちょ、ちょっと待ってくだサイ?!母上?何故(why)?!」

「む、流石にそれは薄情ではなかろうか母上。我輩のことをあんなにも可愛がってくれていたではないか、なぁダミ子?」

「はいぃっ!?なんで私まで巻き込まれましたかぁ!?」

「いや巻き込むも何も我輩とダミ子は友達……うぬ?」

 

 

 ……これは何やらややこしいことになってそうだ。

 困惑する三名を見て、思わず周囲の面々も顔を見合せる羽目になったのであった……。

 

 

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