うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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酷い尊厳破壊、本人達的には

「このまま何の策も無しに突撃した場合、あっという間にさっきあげた二人が取り込まれて、それぞれサンタ帝王ダミ子とヤシの木女王AUTOとして成立することになる」

「うーんツッコミ処しかないネーミング……」

「ネーミング以外にもツッコむべき箇所があると想われるのですが!?」

 

 

 はっはっはっ、そのツッコミ処とは具体的にはどこだね?

 個人的にはありすぎて最早スルーするのが一番丸いんじゃないかと思い始めてるところなんだが()

 

 ……冗談はともかく、このまま迂闊に彼等の戦いに介入すると(主に二名が)酷いことになる、というのは間違いないらしい。

 となるとだ、俺達がするべきことは非常にシンプル。そうならないように気を付けながら介入する……それに限る。

 

 

「とは言いますが、何を気を付けろと言うのですか……」

「そうだなぁ……その辺どうなのTASさん?」

「ん。具体的には近付かない、これに限る」

「おっと原始的かつ微妙に取り辛い対処方法」

 

 

 なので、気を付けるべきことがなんなのかをTASさんに尋ねてみたのだけれど……うーむ、思った以上に力業な対処の仕方が返ってきたぞう?

 っていうか、彼等の戦争に介入しなきゃいけないのに近付くなとはこれ如何に?

 

 

「ん。今の彼等は互いに指導者を求めている。大雑把にいうと洗脳電波を出してる」

「せんのうでんぱ」

「それに引っ掛かったが最後、抵抗力の落ちてるAUTOなんかは面白いくらいに洗脳される。ダミ子は憑依されてても無意味、相性良すぎるから」

『しれっと(わし)までディスられとる件について』

 

 

 なるほど、AUTOさん側は抵抗力低下による洗脳への耐性不足、それからダミ子さんはそもそものサンタとの相性の良さゆえにどうしようもない……みたいな話と。

 ……というかあれだな?この話の流れからすると、ピンポイントでヤバいダミ子さんはともかく、AUTOさんに関しては他と代替?可能なやつだなこれ。

 

 

「えっ?」

「お兄さん大正解。確かに現状AUTOが祭り上げられる可能性が一番高いけど、仮にそれを回避したとしても次はCHEATが、その次はMOD、ROUTE……みたいな感じで、DM達以外のメンバー全員が回避するまで判定は続く」

「うげぇ」

 

 

 あれだ、ブロック側はそもそもダミ子さんにしか洗脳効果を発揮できないが、ヤシの木側はそうじゃないってこと。

 それゆえ、仮にAUTOさんだけ回避させたところで、他の手頃なメンバーを洗脳しようと矛先を変えてくるだけの話になるのである。

 一応、現行のメンバー内においてはAUTOさんが一番優先度が高いのだろうけど……。

 

 

「ん。トップがダメなら次点、それがダメならさらにその次点……という処理に落ち着く。結果みんな近付かない方がいい、って話になる」

「……一応聞いておくのですけど、TASさんはどうなんですの?」

「ん、迂闊に近付くと呉越同舟しだす」

「まさかの両方から敵対宣言」

 

 

 なお、TASさんはどう足掻いても担ぎ上げられないので敵対を選ばれる模様。

 ……本人的にはそれで構わない部分もあるのだろうが、その場合完全攻略には程遠いので今回は止めておく、みたいな感じになるようだ。

 

 ともあれ、である。

 TASさんと邪神組を除いた面々が迂闊に近付くと、それだけで危険であるというのが今の状況。

 その中で解決策を導こうとすると、どうしても『近付かない』という対処を取るしかない、という話になるとのこと。

 

 じゃあどうするんだ、って話なんだけど……。

 

 

「ん、そこでこれの出番」

「これって……何?」

「ん、この姿」

「ブロックスタイル……???」

 

 

 そこでTASさんが解決策として持ち出してきたのが、今の彼女の姿──妙に角張ったその見た目ということになるのであった。

 ……それはいいんだけど、見た目が変わったからって何か意味があるんです?さっきの話を聞いてると何の意味も無さそうな気がひしひしとしてくるんだけど?

 

 

「……?」

「いや首を傾げられても困るんだが?」

「……もしかしてお兄さん、私がリアルにこの姿になってると思ってる?」

「え、いや違うの痛いっ!?ってうわなんでこっちにもいるのTASさん?!

「……」<イラッ

 

「……久しぶりに頭を齧られてますわね」

「なんだか懐かしいって気分になってくるなー」

「実際暫く見てませんでしたからねー」

『……いや何の話をしておるのだ、真面目にやらんか』

 

 

 はい、TASさん本人だと思っていたブロックスタイルTASさんですが、後ろからコントローラーを持った普通の姿のTASさんが出てきたので勘違いだったことが判明しました()

 わたくしの頭部から盛大に赤い液体が噴き出しておりますがお気になさらず……()

 

 はい、そんなわけで生身のTASさんから改めて告げられた作戦、それは──、

 

 

「題して、異種族融和政策」

「字面から危ない香りしかしねぇ……!!」

 

 

 なんというかこう、そこはかとなく危険な香りしかしないモノなのでありました。

 ……これ、変な話じゃないよね???

 

 

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