うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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見て回ろう冥界ランド(?)

 はてさて、そんなわけでメンバーを二手に分けたのだけれど。

 きっかり半分に割ったわけではなく、かなり片寄った分け方となったことだけははっきりと宣言しておく俺である。

 

 具体的には、場所取りに残ったメンバーは少ない……ということになるだろうか?

 炎天下でも平気な面々……という指定だと結局絞りきれないので、特別な準備を必要とせずに炎天下を耐えられる人……と言うのがわかりやすいだろうか?

 

 

「とは言いますけど、私本人にはそこまでではなくとも機械に対して熱が厳禁であることは理解すべきだと思いますよ?」

 

 

 そんなわけで居残った組の一人目、DMさんである。

 ロボなので暑さ無効、この場で残るのなら一番適している……という思考から彼女に真っ先に白羽の矢が立ったわけなのだが。

 ……うん、今しがたの彼女の言葉を考慮するなら実は一番残しちゃダメな類いだったのかもしれない。

 いやまぁ、彼女のボディは排熱しっかりしてるから大丈夫だとは思うんだけどね?

 

 

「私は食べ物さえあれば満足ですぅ」<モグモグ

「我輩ダミ子はモノ食べ過ぎだって思うわけ」

「ふぎゃっ!?わわわ脇腹を摘まむのは止めてくださいぃ!?」

 

 

 続いて残ったのはダミ子さんとブロックさん。

 二人とも内蔵(?)クーラーにより涼を得るタイプであるが、その原理は正反対。

 とはいえ本人同士の仲はそこまで悪くもないのでほっといても問題ない、みたいなタイプである。

 

 ついでに言うとブロックさんは特に何かを要求したりしないし、反対にダミ子さんはご飯を要求するけどとりあえずその要求を満たしておけばなんとでもなる……という点で御しやすい方に区分される辺りがまた対称的というか。

 

 

「……はい、そんなわけでこの三人が居残り組です」

「その流れですとスタンドさんもお残りになるのかと思っていたのですが……意外ですわね」

『場所がよくないとしか言えんのう、(わし)と冥界は相性が悪い……もとい良すぎるわ』

 

 

 その三人が居残り組になったわけなのだが、確かにAUTOさんの言う通りスタンドさんが含まれていないのは意外と言うか、ある意味納得と言うか。

 ダミ子さんを抜いてスタンドさんを入れると見事に邪神三銃士になるわけだが、見方を変えると元邪神のくせして他二人が無頓着……というのとは違うが、ともかく影響を気にしてない・もしくは受けてないのは気になるところだろうか?

 いやまぁ、スタンドさんがそういう影響を受けやすいだけ、という風に解釈することもできるけども。何せ一人だけ霊体だし。

 

 まぁともかくである、先の三人を順番待ちとして残して、他の面々は周囲のアトラクションを見学と洒落込むわけだが。

 

 

「とりあえず抑えの利いてなさげなTASさんの要望から叶えようかと思うんだけどオッケー?」

「かまへんかまへん」

「いやTASさんには聞いてないよ?」

「えー」

 

 

 さっきからソワソワしっぱなし──ほっとくと何もかもぶち壊しにしそうなTASさんの不満から解消した方がいいだろう、と判断した俺はみんなに確認のための声を掛けたのであった。

 

 ……実際に突撃してないのを見るに、この場で拙速を尊ぶと宜しくないんだろうなーというのは伝わってくるのだが。

 同時に宜しくないパターンの選択肢も確認はしておきたいと常々仰っているTASさんのことなので、あんまり放置するといつの間にかとんでもないこと仕出かしかねないので優先した、という形である。

 

 その辺は言葉にしなくとも伝わったのか、周囲から反対意見が上ることはなかった。

 単にTASさんと権利争いしても無駄だから、って可能性もなくはないが、ともかく喧嘩にならなくて済んだのはいいことだと思われる。

 

 

「むぅ、一人くらい自分がーって主張してくれても良かったのに」

「自分からトラブルに顔を突っ込むのはテメェだけで間に合ってるよ」

「そういうことを言うのはこの選択肢かーこのこのー」

うっわやめろやめろ文字をバグらすな選択肢を入れ換えんな!?」

(相変わらずお二人にしかわからない攻防ですわね……)

 

 

 なお、ご覧の通りその事に不満のあるTASさんを受け止める()役としてROUTEさんが頑張ってるので、アフターケアもバッチリです。

 え?本人がそんなつもりは毛頭ねぇ、とかなんとか喚いてる?気にするな、自分から危険地帯に突っ込んで行ったのは事実だ()

 

 ……冗談はともかく。

 TASさんのやりたいことをまずは消化する、と決めた以上は彼女のやりたいことに付きあうのが道理。

 ってなわけで、早速彼女の先導に従って移動を開始したわけなんだけど。

 

 

「早速後悔が全身を襲っているのですがそれは」

「しっかりして下さいまし貴方様!?このままですと私達遭難確定ですわ!?」

『うーむ、爆速で置いていかれたのう……』

 

 

 数分後、早くも後悔の念に襲われている俺の姿がそこにあったのでありましたとさ。

 具体的にはどんな後悔なのかと言うと、思ったよりTASさんの好き勝手したいゲージが溜まってたなーというか。

 

 ……いや、真面目な話どうしてこうなったし。

 

 

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