「酷い目にあった……」
「それ、私の台詞なのですが!?」
うへー、後ろからAUTOさんに首絞め続けられてるでござる死ぬでござる()
……ってなわけで、引き続きカーチェイス?の途中なのだけれど。
当のTASさん(分身)は好き勝手やるだけやって消えてしまった。
一応、本人に大分近付いたという目安にはなったけど、なんというかお邪魔行動以外の何物でもなかったというか。
いやまぁ、妨害行動を仕掛けてきた辺り、
……その辺の愚痴?的なものはともかく、である。
「これ、TASさんに追い付けばそれで終わりだと思う?」
「どうでしょう?私個人としましては、恐らくそれで終わりではないと思うのですが」
「奇遇だね、私もそう思うよ。少なくとも、この世界に連れてきた理由があるんじゃないかとは思うね」
「ですよねー」
基本的にはこの世界で何かをしようとしているTASさんを止める・その為に彼女に追い付くというのが目的となっているわけだけど。
はたして彼女に追い付いて止める……なんて単純な話で終わるのだろうか、という疑問は少なからず胸中を渦巻いてるわけで。
なおこの疑問、共有した結果あっさりと他の面々からも肯定されてしまった。
まぁうん、TASさんが単調な一つだけの問題でここまで長引かせるかというとねー。
特にこの、基本的には障害物がない……という場所の特色がとても怪しい。
もし仮に現実の座標と何かしら関係があるのだとしたら、冥界云々以外にもどこか容易には入り込めない場所への移動手段として利用している……なんてパターンもあり得るだろう。
どころか、正直そっちの利用法の方が本命な気もするというか?
「そうまでして行きたい場所となると……何処だろうね?」
「思い付くのは件の呪術師とやらに直接会いに行くため、とか?呪術師なんだし自分の居場所を周囲から隔離する、くらいはできそうじゃない?」
「なんというか呪術師という存在への凄まじい誤解を感じる台詞だね、それ」
いやだってさぁ、呪術師だぜ?
それも単なる呪術師ってわけじゃなく、世界を滅ぼしうる機能を持つ冥界をほぼ思い通りに運用していると思わしい、事が事なら今回のボス枠だろうなってなる相手。
……そりゃまぁ、なんかとてつもないことができてもおかしくはないというか?
その答えが自身の隔離術式だってのは行き過ぎ?そうかなぁ……(最近のあれやこれやのトラブルを思い浮かべつつ)
「……止めましょう、他の例を持ち出すとそれこそなんでもありになってしまいますわ」
「それもそうだね、私としてもここから前回の話を越えるものが飛び出す……なんて言われても反応に困るし」
「むぅ、想定としては常に最悪を思い浮かべるのが最良、ってTASさんもよく言ってるんだけど」
「それは確かにそうですが、常にその姿勢でいられるのはあくまで一握りの人間だけですわよ」
君その一握り側の人間じゃん、とは言わないでおく俺である。
なんでかって?もっかい首絞めが飛んできそうだったからさ!(白目)
そんな暴力ヒロインに育てたつもりはありません、と言おうかと思ったけど『育てられたつもりもありません』と返ってきそうだったので止めておく俺である。
まぁともかく、である。
こうして現在も高速移動を続けていることからもわかる通り、未だTASさんとのレース(?)は継続中。
ならば、余計なことは考えずにレースに集中するのが筋というものだろう。
ってなわけで、改めて思考を現在の状況に戻すと。
「妨害が飛んできたってことは、彼女の干渉範囲内ってわけだ」
「とは言いますが、TASさんの干渉範囲ってほぼ無限のようなものでは?」
「その辺り、TAS君マスターである君の見解はどうかな?」
「え、そこで俺に振る?いやまぁ答えるけど……TASさんの干渉と言っても大きく二パターン、直接的なやつか間接的なやつかでその辺りの話は変わってくるよ」
「なんとなく予測は付くけど、それぞれの説明をお願いできるかな?」
はいはい。
ってなわけで簡単に説明すると、間接的な干渉の方はAUTOさんの言う通り、ほぼ無限に近い射程範囲を持つ。
とはいえこれは文字通り『間接的な』干渉。
言い換えると干渉を連鎖させることで遠方に届かせる、という方式であるため、実はできることに限りがあったりするのだ。
……いやまぁ、TASさんを知らん人には違いが分かりにくいのも確かなんだけどね?
「直接的な方が
「……TASさんの技能はあくまでも未来予知なのでは?」
「無数の未来から見るタイプの、ね。選択肢で考えるのが一番簡単かも?普段は無数の選択肢が選べるけど、遠い現象に対しては
自由度がまったく違う、というべきか。
特定の仲間をパーティに入れないと選択できないようなルートが、彼女にとっての間接的な干渉に当たるというか。
本来の彼女なら誰も彼も仲間に入れずに無茶苦茶する、とかできてもおかしくないからね。
「つまり、今現在俺達は彼女が好き勝手できる範囲にいる、ってこと。この上で勝ちをもぎ取るのはほぼほぼ不可能ってことだね」
「いきなり敗北宣言が飛び出した件について」
「まぁ、その辺は今さらですから……無論、そのままで終わらせるつもりもありませんけど」
おお、負けず嫌いAUTOさんが本気を出すぞ。
ってなわけで、TASさんに一泡吹かせるための戦いが今ここに始まるのでありましたとさ。
……できるんですかね、そんなこと(半信半疑の顔)