うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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可能性の多寡と言っても大抵は切り捨てられるもの

「な、何人来るんですの、あと一体何人の私達が現れるんですの、色物清純センシティブなんでもあり、同じ顔の相手をただただ恐怖させるためだけのバリエーションの洪水、誰がなんのためにやっているんですの?……わ、私の周りに来るんじゃあありませんわー!!?」

「不味い、AUTOさんが急性自分中毒を起こした!」

「なにそれ」

「ん、同じ顔の摂取しすぎ。最終的に手癖で同じキャラばかり製造してしまうようになる」

「なにそれ」

 

 

 なんだそのリアルにも罹患している人が居そうな病気、具体的には金髪女騎士ばっかり作る人、みたいなの()

 

 ……ってなわけで(?)、唐突にわらわら湧き始めたガチャキャラ達に困惑しきりの俺達である。

 何が問題かって、流石に最初の方のバケモノ達みたいに殴り倒すのは躊躇われる、ってのがね?

 いやまぁ、同じ顔をしている面々からすれば(主に羞恥心とかを理由に)余裕で殴り倒せそうな気もするが、正直色んな意味でショッキングな光景であることも間違いないのであんまり見たくないというか。

 

 

「まぁ、流石に魔王コスの同人ちゃんが現れた時は、遠慮せずに殴り倒したけど。本人が居なかったから良かったものの、あんなのこの世に存在させちゃいけないタイプのやつだし」

「明らかに様子もおかしかったしねー」

 

 

 忌々しき太陽だな(いい天気ですね)……とか言い出しそうだった、と言えばなんとなくわかると思います()

 ……とまぁ、癖が強いキャラが多いってのも問題なのだが、それとは別に問題になっていることも多いのであった。それというのも、

 

 

「なんでことごとくこちらの進行を妨げるのか、これがわからない」

「無秩序に呼び出されてるせいで、何をすればいいのかわからないからこっちの邪魔をとりあえずやってる、とか?」

「幾らなんでも傍迷惑すぎる……」

 

 

 ご覧の通り、こっちに味方してくれるタイプのガチャキャラが今のところゼロ人なのである。

 現状例外なくこちらに敵対的である、というべきか。

 ……いやまぁ、問答無用で殴り倒しに来る同じ顔の相手とか見れば、そりゃ普通は敵対っていうか反射的に反撃しちゃうでしょ、と言われたらこっちとしては何にも言えなくなるんだけども。

 

 

「まぁ、仮に攻撃しなくても精神衛生上色々と困るんでTASさん経由で送り返す羽目になるんですが。……って問題はそこじゃなくて」

「ん、ガチャキャラ変換の際に貰えるアイテムを交換する?」

「いやそういうことでもなくて」

 

 

 ガチャチケットと交換してさらにガチャを引こう、って話でもなくってだね?

 というかそれ爆死の常套句じゃん、単発煽りは許されないし()

 

 というかそうじゃなくて……あれだ、同じ顔の人物達はこっちの方が耐えられないので敵対しているとも言えなくもないが。

 そうではない相手──例えば例の猫もどきだとかに代表される『同じ顔ではない存在』に関して、こっちの心情関係なく敵対的であるのが気になる……というか。

 傍目には敵対理由が無いのに普通に襲い掛かってくるので困惑してしまう……とも。

 

 

「いやまぁ、あの猫もどきに関してはこっちから殴りに行ったけども。そうじゃない奴らまでこっちに牙を剥いてくるのはおかしくない?」

「案外、相手としてはただじゃれてるつもりだったりするのかも?」

「仮にそうなんだとしたら、自身の攻撃力判定を見直せと切に問い詰めたい」

 

 

 その牙は相手と友好を交わすにはちと鋭すぎるんだわ。

 ……と、襲ってきたサーベルタイガー的なキャラ(※星4)のことを思い出しながら嘆息する俺である。

 

 そのほか、攻撃こそしてこなかったものの異様に腹の立つ顔をずっと続けてたゴリラだとか。

 はたまた、多分画面に写しちゃダメなタイプの黒いネズミだとか、まぁ対処に困るものばかり現れては吹っ飛ばされて行ってたわけでして。

 

 

「そりゃ思わず立ち止まろうというもよですよ……」

「主に疲労困憊的な意味で、というやつだね」

 

 

 時間制限無くてよかった、が今の感想だよこんちくしょう。

 ……真面目な話、このノリで時間制限まで設けられていた日には、最早TASさんに任せるしかねぇって投げるしかなかっただろうし。

 

 

「今からでも任せてくれてもいいよ?」

「確実にハッスルするからダメです」

「むー!!」

 

 

 憤慨するTASさんにぽこぽこ殴られてるけど、こっちの方が遥かにマシだな精神的な意味で。

 

 

「……和んでるトコ悪いんデスけど」

「ん、どうしたい日本被れさん、何か言いたいことでも?」

「先生はご自分の状態をモウ少し客観的に見るベキだと思いマスよ?」

「へ?……アバー!!?」

「おにいさーん!!」

 

 

 なお、擬音が可愛かろうが見た目が微笑ましかろうが、それをやっている相手がTASさんと言う時点でその行為を甘く見る理由がない……。

 という、ある種当たり前の事実を当然のように失念していたため、あっという間に瀕死の重症に陥りましたが問題しかありません。

 

 ……この後滅茶苦茶療養した()

 

 

「休憩中でよかったね」

「何一つよくないが???」

 

 

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