うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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ご当地キャラ集めのようなもの

『……え、それってありなのじゃ?』

「ありだったんだよ。まぁ、私とこの場所の相性の良さあってのこと、という面もあるけどね」

 

 

 はてさて、唐突に転生?した墓守さんもといDBさんを連れ、久方ぶりの地上へと出てきた俺達。

 どうやら冥界の影響はすっかり消えてしまったようで、周囲はこの国に来た時と同じ様に活気溢れる様相へと変化していたのであった。

 

 で、出入り口で待っていた面々とも無事合流……したのはいいんだけど、まぁ案の定『誰それ?』みたいな顔をされたわけである。

 ……気にされてしまった以上は説明せざるを得ず、結果としてDBさんのトンチキ説明を聞いた面々は揃って宇宙猫と化したのであった。

 まぁ、約一名別の方向で宇宙を見ていた人もいるんだけども。

 

 

「……私と同じ顔の呪術師?顔を会わせると世界の終わり?代わりに他所の世界に行った?……うぐぅ、頭が色んな意味で痛いっす……!」

「そういえばそっちの話もありましたわね……」

こっち(DB)の方が衝撃的過ぎて忘れてたけど、そういえば実質異世界人なんだっけ。向こうに送り返さなくていいの?」

「えっ」

「その辺は寧ろ送り返した方がややこしい。本来なら他所の世界の存在はそれがそこにあるだけで色々と世界を歪めて行くけど、同人は通信交換でこっちに来たから正規品扱い」

「通信交換て」

「正規品という言い方も大概だと思うけどね……とにかく、うちの妹と交換でやってきてそれで安定している、ってことはつまり私の妹扱いでいいのかなこれは?」

「えっ???」

 

 

 はい、知らぬ間に自身の事情の一端を知られていた同人ちゃんである。

 初めは教室の隅で同人を隠れて描いてる……くらいのキャラでしかなかったのに、いつの間にか随分遠くへと来たもんだぜ……。

 その結果がMODさんの妹扱いされること、ってのはいいことなのかはしらんけど。

 

 

「良くないっすけど!?唐突に『お姉ちゃんだよ?』って言いながら迫られる恐怖を教えてやろうかっす!?」

「あ、間に合ってるんで結構です」

「まるで既にやられたあとのような反応!?」

 

 

 ははは、ノーコメント。

 ……MODさん意外と変なテンションになることが多いから、状況が噛み合えば君の今受けている仕打ちみたいなことも普通に発生するんやで。

 そもそも姿形年齢見た目全部やりたい放題変えたい放題な人なんだからそりゃそうだ、って話なんだけども。

 

 ってなわけで、唐突に妹属性を手に入れてしまった同人ちゃんについてはそのくらいにして。

 

 

「で、この後どうするのよ?」

「元々呪術師とやらが怪しいだろって話と、この国の姫さんに会いに行こうってのが目的だったんだよな?見るからに変なことになってから優先度が前後したけど」

「なら素直にもう一つの目的である王女に会いに行くことにしよう。……この人の説明も必要だろうし」

 

 

 冥界云々の話が終わった以上、やるべきことはもう一つの目的。

 元々ここには海外遠征という名目でやって来たわけだけど、その際やるべきことのうちの一つとして、この国に住んでいるMODさんの親戚──王女様の様子を見る、というものがあった。

 

 都合三周目となる今回、今までと違う要素が多すぎるために何が変わったのかを確認する必要があるため、その過程のうちの一つってことになるわけだけど……はてさて、どうなっていることやら。

 というか、だ。単に様子を見てそれで終わりだったはずなのに、今回はDBさんとかいう地雷が発生してしまったもんだから話がややこしくなってる面もあるというか。

 

 ……いや、真面目にどうなるんだこれ?

 そんな感じに不安を覚えながら、道行く人の波を掻き分けて王城に向かったわけなんだけども。

 

 

「貴方は……いえ、みなまで言わないでください。ついにこの国も滅びの時を迎えるのですね……」

「どうしてそうなる!?」

「はっはっはっはっ」

 

 

 城の中に人が居ねぇな、と思いながら進んだ先──謁見の間的なものにたどり着いた結果、そこで何やら難しい顔をしていた王女様がこちらを振り向き、勝手に何事かを納得したように頷いたのち、悲壮な決意を秘めた表情のまま静かに頭を垂れてきたのであった。

 ……これだけだとなんのこっちゃって感じでわからんと思うので、もう少し端的に説明すると。

 これ、要するに『首を切るのなら私だけにして欲しい』って感じで首を差し出してきているのである。

 ……いや、真面目にどうしてそうなった?!

 

 誰か説明して欲しいところだが、詳しいことを知ってそうなDBさんは何やらツボに入ったのかずっと笑ってるし。

 その他の面々は俺と大差ないので、状況がわからずずっと困惑しているしで、なーんにも解決する余地がないでやんの。

 

 

「あはははははははは」

「ええい、いつまで笑っとるんだ貴様は!どういうことか説明しろー!!」

「あはははははははははは」

「壊れてるのかテメェ!?」

 

 

 いやホントに。

 抱腹絶倒ってこういうことよね、みたいな感じにずっと笑い続けるDBさんの肩を揺すり、俺は情けない慟哭をあげ続けるのであった。

 ……どうしろっていうんだよマジで……。

 

 

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