最後に発つ鳥あとを濁してたなぁ……などという感想が残った海外旅行(?)からはや数日。
夏休みも終わって新学期となり、皆の生活も日常のそれに戻りつつあるんだけども……。
「何故DBさんは生徒枠なのか、これがわからない」
「おや、私が生徒側で何か不満でも?」
「いやどう考えてもお前は
ついてきたDBさんがちゃっかり学生側にいること、これに納得がいってない俺である。
いやまぁ、見た目はそんなに変ってわけでもないんだけどね?
流石に隣にMODさんを並べると、明らかに年上の人だなぁ……って感想になるんだけども。
「普段のMODさんって、別に年齢が高く見えるわけでもないこらなぁ……」
「普通の学生って感じだもんね」
……見た目中学生に言われたくはないんじゃないかいててて。
まぁともかく、普段のMODさんはスパイしてた時と違って普通の学生の──具体的には高校二年生くらいの見た目でしかない。
なので、そんな彼女より年上に見えるとしても、精々高校三年生か大学生か、くらいの見た目にしかならないのである。
ゆえに、DBさんが制服を着ててもおかしくない……悪い言い方をすればコスプレみたいには見えないわけである。
ただまぁ、見た目が間違ってないからといって納得できるかと言われればそれは別の話。
中身が墓守さんであることを知っている以上、そんな彼女が
「むー、私だけ指摘する理由にはなってなくないかい?それを言うならDM君とかも当てはまりそうなものだけど」
「元々DMさんはメイドロボしてたのが三周目のあれこれで生徒にされた、ってだけなので。今周から追加かつ日本被れさん達みたいに最初から生徒だった、ってわけでもないDBさんが寧ろレアケースなんだから違和感覚えるのは当たり前の話なんですよ」
「えー?」
とまぁ、そんなやり取りをしつつも授業は進む。
進むんだけど……うん。
「ほう、ほうほう。なるほどなるほど……」
「……えーと、DBさん?」
「おや、何かな君。私は今教科書というものが持つ情報量の多さに感動しているところなんだけど」
「ツッコミ辛い反応するの止めて貰えません???」
これだ、授業がちょっと進む度・科目が変わる度。
あらゆるタイミングで心底感心した声をあげるものだから、授業に身が入らないというか進めにくいのだ。
……その理由が『新しい知識を得たから』だというのだから、こちらとしても反応に困るというか。
「……データーベースの略だとしてもいい、とか言ってたじゃあありませんか」
「いやまぁそうなんだけどね?とはいえ私のそれはあくまでも知恵として詰め込まれたもの……というと語弊があるか。あれだ、取ろうと思えば取れる位置にある本棚のようなもの、というべきかな?確かに手を伸ばせばすぐに触れられるけど、そもそも
冥界の番人として、宝を守り続けた人間にしてはなんとも滑稽な話だと思わないかい?……とか言われても頷きにくいんですよこっちは(真顔)
そのあと今気付いた、みたいな感じで『なるほど、宝を使う者ではなく護る者として暮らし続けたのだからある意味当たり前の話か、あははは』とか言い出すもんだから堪ったものではない。
……そう、この人笑えないブラックジョークが大好きなのである。
本人にそのつもりというか意識があるかは不明だが、口をついて出る言葉が大抵否定も肯定もし辛いもんだから一々話が止まってしまう、とも言えるだろうか?
いやまぁ、本人は笑って流すし対して気にしてなさそうなんだけどね?
でもそれと同じ事を周囲の人間がやってもいいかというと、それはまた別の話だというか……。
「ふぅむ、別に気にしなくてもいいのに。ケセラセラ、だったかい?そういうテンションでいいと思うんだけど」
「アンタがよくてもこっちは気にするの!」
「ふぅん、大変だねぇ今を生きる人達は。そう思わないかいスタンド君?」
『ノーコメントだ。というかこっちに絡んでくるでないわっ』
「えー、なんでさ同じ冥界系?同士仲良くやろうじゃないか」
『お主と近付きすぎるとお主の連れておる亡者共がうるさいんじゃ!なにが『ドウニカシテハンギャクシマショー』『アナタガタヨリデスー』じゃ!こっちを利用するだけ利用して切り捨てようという気持ちが全く隠せておらぬからいっそ笑ってしまうわ!』
「おや、そんなことを彼等が?……ふーんそうかそうか」
あと、引き連れてきた亡者達も問題になっているというか。
いやまぁ、DBさんの支配下にキチンと置かれてはいるんだけどね?
でも今みたいに、言葉で周囲に余計なちょっかいを掛けてたりするみたいで、特にスタンドさんから警戒されまくっているのである。
……他の邪神組と違って彼女だけ体が無いから、こういう亡者からの影響を受けやすいので困るとかなんとか。
まぁ、そんな感じで色々問題を孕みつつも、DBさんという存在は日常に溶け込んで行こうとしていた、というわけなのであったとさ。