うちの同居人はTASさんである。   作:アークフィア

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かわいそうなでぃーびー

「……え、なに、どういうことなの……?」

「ん、あのエネルギーは過去に戻り、貴方の国で()()()()()()()()()()()()()()()。なので見逃さないと寧ろ大問題」

「…………????」

「折角復帰したのに、DBさんが再び宇宙猫と化した件について」

「慣れない内は仕方ありませんわね……」

 

 

 まぁよくあることなので、この辺で慣れてもろて……。

 そう考えると、今年加入したようなもんである四天王達は慣れるの早かったなーと思うなど。

 

 

「いえ、ソモソモそっちの噂は既に知ってマシタし……」

「え、なにそれ知らん」

「よくよく思い返してみると、それっぽいことは仰ってましたけどね、最初から」

「……んん?」

 

 

 ただ、本人達が言うところによれば、寧ろ最初からこっちのことを知ってたので驚くも何もない、とのこと。

 ……AUTOさんに言われて思い出したけど、確かにそんな感じのことを言ってたような?

 ええとなんだっけ、確か読書家ちゃんが『コード』だのなんだの言ってたような?

 

 

「む、意外と記憶力がいい。もしくは閃きの結果?何にせよ、私達と貴方達とでは色々と別、というのは事実。そこから色んな噂を前以て聞いてた」

「ふぅむ……つっても今回は三周目、それまでに変なことなんぞしてないと思うんだけど……」

「謙遜は良くない。とある地方都市でマフィアを壊滅させたとか聞いたことがある」

「はぁ、マフィア?」

 

 

 その言葉に反応したのは、丁度その辺を口走ったことのある読書家ちゃんで。

 どうにも彼女の記憶によれば、学校で実際に顔を合わせる前からこっちのことは(噂程度にだが)知りえていた、とのこと。

 

 その噂の内容というのが、どこか日本ではない地方都市で現地のマフィアを壊滅させた日本人二人組……というものだったのだが。

 生憎こっちにそんな記憶はな……記憶は……記憶…………。

 

 

「……あれ、兄ちゃん黙っちゃったんだけど」

「どうしたのでしょう、覚えがないという感じの反応に見えましたが……」

「ん、私との出会いを思い出してる最中」

「……はい?TASさんと彼の出会い?」

 

 

 ……あーうん、そっかあれかー。あれ噂になってたのかー。

 いやうん、そう言われてみると確かに噂になりそうなことやってたわ。

 生憎その当時の話をしようとすると頭が痛くなるけど、結果として海外でその時最大規模を誇っていた現地マフィアを完膚なきまでに再起不能にしたことがある、というのは間違いない。

 まぁ、と言ってもご想像の通り実際に壊滅させたのはTASさんで、その時の俺はほとんど何にもしてないんだけど。

 

 

「というかなんなら今から十年近く前の話だし、もう誰もこっちの顔なんて覚えてないだろうけど」

「ほう、なるほど十年前……十年前!?

「え、当時何歳です貴方達?」

「TASさん小学生、おれ中学生くらいかな?」

「絵面が酷い?!」

 

 

 ええまぁ、はい。

 小学校低学年の少女に千切っては投げ千切っては投げされる相手方のマフィアの顔と言えば、もう理解できないものを見るような恐怖で歪んで……ああうん、あんまり子細に思い出すもんでもないな。

 

 

「えー、なんでですぅ?もうちょっと詳しく聞きたいですぅ」

「いいのか?」

「……はいぃ?」

「今からこの作品(はなし)ギャグじゃなくてスプラッタになるけどいいのか?」

「当時のTASさん何やらかしたんですぅ!?」

 

 

 はっはっはっ、ダミ子さんの疑問に対して俺から答えられるのはこれだけだ。

 

 ──マフィア達は()()()()()()()()

 ……が、まかり間違ってももう一度TASさんに挑もう、なんて気持ちを抱く余地は与えられない程度の目にはあった、というのも確かな話である、と。

 まぁ、TASさん的には過去の所業については反省しているらしく、「もっと軽い目に合わせておくべきだった。最近の人達と比べてあの時の人達は一切リベンジに来ない」とため息を吐いていたのだが。

 

 

「……うへぇ」

「ちょっと、何を見たのよROUTE?!」

「ん、人の過去を気軽に読むのは宜しくない。たまたま興味心を抱いたってだけだろうから許すけど」

「……昔世話になってたところで噂程度に聞いた話を思い出したってだけだよ。まさかテメェらのことだとは思わなかったけど」

「あ、気になりますぅ気になりますぅ!どんな噂だったんですかぁ?」

「物好きだなテメェ……」

 

 

 で、ここまで話した結果、心底見なきゃ良かった……みたいな感情を滲ませながらため息を吐いたのがROUTEさんである。

 どうやら自身の能力を応用して、過去の話を大雑把にだが検索したらしい。

 その結果、今の話が実際にあったことで──そこで何があったのかも、大まかにだが把握したらしいというか。

 

 ……こっちとしては妄りに語っては欲しくないのだが、あの様子のダミ子さんだと軽くでも話を聞かないと止まらないだろう。

 変なところで張り切るんだから、とか思いながらROUTEさんの話を待てば、返ってきたのは次のような言葉であった。

 

 

「……とりあえず、五体満足のやつは一人も居なかったとよ」

「ひぇっ」

「なんなら全治三ヶ月より軽い怪我のやつは一人も居なかったらしいぜ?死んでる方がマシ、みたいな見た目になったやつも居るとか居ないとか……」

「…………」

「だから言ったじゃんスプラッタだって」

 

 

 なお、今のROUTEさんの説明も精一杯ぼかされてる、ということをここに記しておきます。

 ……TASけないモードのTASさんの前に立つ方が悪いからね、仕方ないね。

 

 

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