立てよ、ライナー   作:エヌラス

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そして感想でも言われたのですが、キャラの生存ルート…これをすることによって様々なことが変りかねないということ

どうなんでしょうかね…これ



7.顔合わせ

「…」

 

ライナーの朝は早い、電子軍事手帳とやらに設定された時刻より前に起きていた。新しくなった軍服を身にまとい左腕に赤いマーレの腕章をつける、ここではいらないといわれたがこれがないと落ち着かないため勝手につけることとした

 

鏡で最低限の身だしなみを整え顔を洗う、昨日は少し眠れたおかげでまだ顔色は良さそうだ

 

『ここには地図も載っている、迷いそうになったら使うといい』

 

カフェテリアに向かおうとしたときにユイナの声を思い出す、まだ完璧には覚えられていないのを思い出し地図を見ようと電子軍事手帳を手に取る、まだ慣れていない動作で画面をタップするーーーーーその瞬間だった

 

「…!?」

 

持っていた軍事手帳から軽快な音が鳴り響き慌てて落とす。拾い上げてもずっとなり続いている軍事手帳をみつめる…

 

「こんな薄い板からどうやって鳴っているんだ…そしてこれはどう止めるんだ…?」

 

朝から既に雲行きが不安になり始めていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

いまだに等間隔で鳴り続ける軍事手帳をポケットに突っ込んだまま朝ご飯を済ませる、すでに各部隊がちょろちょろと集まりだしておりここ全体の朝が早いことに気づかされた

 

「四ツ葉~!起きて~」

 

「…」

 

その中でも目立っていたのは四ツ葉という人物だった、まだ寝ぼけているのか知らないが寝巻のままゴロゴロ転がって移動していた。しかも気配が読めるのか人は器用に避けていく…さすがに目を疑った光景だった

 

 

そんな光景を片目に置きながら手帳を開く、朝早くから送られていた司令官からの連絡を見ていた。それにしても本当に便利だ…予定がそれにすべて詰め込まれているおかげで大変わかりやすい、忘れたとしてもすぐに覗けるから作戦にも使えるだろう…

 

座学というもの、その前に31A部隊との顔合わせ…そして戦闘訓練

 

その世代の最強と言われるAを持った部隊…いったいどんな顔ぶれなのだろうか、期待と緊張を抱えたままその席を立ち、カフェテリアを後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に座学の場所についたのはライナーだった、一番扉に近い席を選びそこに腰を掛ける。一番前に立って頭を抱えている片目に眼帯をした少女がいることに気が付いた

 

確か彼女は司令部の一人だと司令官から聞いていた、名前はたしか…浅見真紀子。負傷により前線から離脱その後は座学を教える教官…キース長官のような人ではないといいが

 

「…?」

 

「来たか…」

 

そうしているとそとからドタドタと騒がしい音が聞こえてくることに気づいた

 

「おい、ライナーブラウン…死にたくなかったらそこをどいたほうがいい」

 

「…え?」

 

「なぜなら…」

 

そこまで言いかけた時だーーーーー扉が勢いよく開かれ少女が一人凄まじい勢いで突っ込んできた

 

 

 

 

 

「どうや月歌ああああああああ!!今日こそウチの勝ちやあああああああ!!ーーーーーーえっ?」

 

 

 

 

 

蹴り破った足がそのまま振り向きかけたライナーの側頭部をしっかり捉えた。少女はその場で倒れこみーーーーーーライナーは椅子から転げ落ちそのまま様々なものを蹴散らし動かなくなった

 

 

「だからめぐみん~それやったら怒られるって…………あっ」

 

そのあとに入ってきた一人の少女も何かを察したような顔をしていた

 

「おいおいなんだ…?すげぇ音したぞ…!ーーーーーーあーあ、恐れてたことが起きた…」

 

それに続き残りのメンバーが入ってくる、倒れて動かなくなったライナーに最初に声をかけてきたのはフードを被ったかわいらしい少女だった

 

「だ、大丈夫…?」

 

「あ、ああ…」

 

手を差し伸べられその手に引っ張られて起き上がる。今回は上半身の神経をすべて下半身に集めたおかげで助かった、だが…

 

「く、首…」

 

金髪の少女が顔を真っ青にする

 

「気にするな…この程度なんとでもなる…」

 

首がちょっととんでもない方向に曲がっていたが両手で掴んで元に戻す、バキっと音がして元に戻した首を軽く動かす

 

 

「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?!?首ィッ!!首がァァァァァァ!」

 

 

 

「おいおい…お相手さんもなかなかやべぇ…」

 

首を戻したライナーを見ながら眼鏡の少女が頭を抱えた。

 

 

 

「あっ…やってしもた…」

 

頭を抱えて立ち上がる逢川、だが目の前に現れた教官により即座に顔が真っ青になる

 

「逢川…お前なぁ…!」

 

小さいが大きな声が雷槍のように轟いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は散々やったわ…」

 

「お前が蒔いた種だろ…」

 

座学が終わった、どうやらまだ最初なのか基本的なことやこの世界の状況、セラフやキャンサーなどを学んだ。正直まださっぱりだったので真面目に聞いていたが…この世界はもうライナーの知るところではなかった。

 

地球、地形すべてがマーレで習った時とは全く関連すらなかった…

 

そして今はアリーナを目指して歩いている、午後からは実践訓練。浅見教官から聞いた話ではどうやら近々適性試験とやらもあるそうだ…そこで本格的な配属が決まるというものらしい、どんなもの戦うかは当日のお楽しみだそう。正直そんなサプライズはいらない

 

 

「いやーほんますまんかったライナー!」

 

「ああ…ケガがなくて良かった」

 

すまんかったという単語は初めて聞くが彼女の態度からするに謝罪の言葉なのだろう

 

「いい人でよかったな」

 

「それにしてもセラフ部隊に男の人なんて、特殊な人なのかしら」

 

「司令官から聞いたがまあまあ特殊らしい、何が特殊かは自分たちで確かめろ。だってさ」

 

「へえ~教えてよ!」

 

「聞いてたか月歌、そんじょそこらでやったらやばいんだよ」

 

「何がどうやばいの」

 

「爆風があるんだとよ、30Gからの情報だ…一応デフレクタで何とかなるらしいが周りがなくなるぞ」

 

「こわっ!」

 

「そんなに期待しないでくれ…大したものじゃない」

 

こんな力があったって、戦争の火種になるだけだ

 

「でもその力があれば、私たちいらないんじゃない?」

 

横で歩いていた可憐がそういう、それにタマが「たしかに!」といった。だがすぐにユキが否定する

 

「それがそうでもないらしい、デフレクタが割れないんだとよ」

 

「デフレクタが割れないセラフ…?」

 

「謎が深まるだけやないか」

 

「その謎ももう解けるわよ」

 

そう言って立ち止まる、そこにはアリーナと呼ばれるものがそびえたっていた

 

「ここが…アリーナ」

 

「はぁ~!見ただけで疲れる…!」

 

「しっかりしろ…部隊長だろ」

 

「えーやだやだ!ユッキーがやってよ!」

 

「任されたんだから放棄すんな…」

 

「適性試験までに頑張らんとなぁ…」

 

「そうね…」

 

中に入ると一人の少女が立っている、服装から見るに司令の一人だろう

 

「では本日はライナーさんの計測も含めた設定で行います、難易度は昨日より下がるかもしれませんが気を抜かずにーーそれではいってらっしゃいませ」

 

何やら機械をいじりながら話し、最後の一言と同時に部屋の色が変わる

 

 

「なっ…!?」

 

気づけばライナーたちは森の中に立っていた、驚いていたのはライナーだけで他のメンバーはもう慣れたといった表情だった

 

「そういえばライナーさんは初めてだった?」

 

「あ、ああ…一瞬で景色が変わった…」

 

前に立っていたつかさがライナーに言う。高次元シュミレート、話は聞いてはいたが実際されてみると驚きが勝つものだ。実際はアリーナの中だが自分たちがいるのは森の中ということ…

 

「12方向キャンサー一体!月歌!」

 

「任せろ!____”あたしの伝説は、ここから始まる”!!」

 

そう叫ぶと宙から二刀流の剣が出現、手に取りそのままの勢いでキャンサーを切り刻み討伐する

 

「あっぶな〜…」

 

「まだおるでぇ!!”救世主様のお出ましや”!」

 

息を吐く月歌の後ろから現れたキャンサーをめぐみが宙から現れた大剣で叩き潰す。気づけば周りの全員武器を携えていた

 

ライナーはこの部隊を少し侮っていたかもしれない、そして横に立つ可憐もセラフを取り出そうとしていた…

 

「”呼吸をするように…息の根を止めるぅっ”!!」

 

可愛らしい声から反転、それはまるで獰猛な獣の声に変わった。目つきも紅く鋭くなり雰囲気さえ変わる

 

「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃぁっ!!! 」

 

そして横で立つライナーを一瞥した、可憐…いや別の誰かがこう叫ぶ

 

 

「ワシの名前はカレンちゃんでぇぇぇぇす!!」

 

 

丁寧な自己紹介の後即座に飛び出した、周りに佇む2体のキャンサーを鎌を振り回し即座に排除。

 

戦い方も見た目にそぐわぬ獰猛さだ、獲物を見つけてはその場で殺す…まるでキラーだ…

 

「驚いたでしょ」

 

銃を片手にまるでイタズラが成功したかのような笑みでつかさが言う

 

「ああ見えても二重人格ってやつなの」

 

「おい東城、そんな当たり前のこと言うなよ…ブラウンさんも困惑するぞ」

 

「いや、初めて聞いた…」

 

「あっ初めて聞きました…?」

 

「ふふん!」

 

「ドヤるな、私達も行くぞ。難易度が低いからってアイツらめちゃくちゃしやがる…これじゃあブラウンさんも戦えねぇぞ…」

 

「いや、いいんだ…気にしなくていい」

 

「そういえばライナーさんはなにか装備はないの?私たちみたいにセラフとか!」

 

「俺には特にない、強いて言うならこのナイフを貰った」

 

手を噛みちぎるという方法もあるがそれだと毎回痛い、ナイフで綺麗に切り裂く方がやり易いし慣れている

 

「総員退避ッ!デカいのが来たぞ!」

 

月歌が大きな声でそう言って後ろに下がる、それに続いてめぐみが下がり______カレンもついでに一体倒して後ろに下がった

 

「どうやらブラウンさん向けの敵らしい」

 

「…だろうな」

 

「本番通りにやろう。月歌、指示をくれ」

 

「ライナーはデフレクタを割れないから私達が割る、その後はライナーに任せてみよう…ちびってない??大丈夫?」

 

「なんちゅーこと聞いてんだ…」

 

「ああ、別になんてことない」

 

「ヒュー!おっとな〜!」

 

隊長としてなかなかセンスのある軽口を叩かれライナーもそれに答える、笑顔にはなれなかったが充分ほぐれた

 

 

ナイフを取り出しながら歩み寄る、後ろからは興味津々な目…

 

___ならそれに答えてみよう…彼女達の為にも…

 

 

 

 

そう思い右手に持ったナイフで左手を斬り裂く___________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雷鳴が轟き、彼女達は信じられないものを見ることとなった。

 

 

 




読んで下さりありがとうございます!

かっこよく描きてぇなぁライナー…

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