もし箱買いしていっき開けとかしてたら…
そして毎話毎話誤字報告ありがとうございますほんとすんませぇん!!
ナービィ広場と呼ばれている場所、そこでライナーはベンチに腰かけて空を見上げていた。既に空は暗くなっており周りも静かだった
ここに来て5日が経った、彼女達とはなんとかやってはいけているし最初のような周りからの好奇心の視線もいくらか減った。そしてライナー自身も既にこの空気に慣れつつあった、図書室という所で日本語を学びながら座学を受け午後からは実践訓練を重ねていく______
「はぁ…」
自然とため息が出る、どうしても離れないのだ
故郷の事が
だいたい何故自分はここに来てしまったかのかすらその目的も意味も分からずにここに立っている。流れに流されて信念も持たぬまま…
「こんばんは〜っと!」
ベンチの後ろから金髪と赤色の目が飛び出して挨拶をしてくる。ライナーはすぐにその人物が誰か分かり名を呼んだ
「…茅森か」
「なんかすげぇ悩んでるような顔してたから声掛けた。ほら…こういうのも部隊長の役目!」
ドヤ顔でライナーの横に立つ月歌、察したライナーが横を空けそこに月歌が座る。
「…で、なに悩んでるの?」
「…今は言えないな」
「まぁ人には言いたくないことあるからね〜」
お互い目を合わすことなく会話が進んでいく
「そう言う茅森はなんでこんな所にいるんだ、もう部屋に居ないとダメなんじゃないか?」
月歌を見ながらそう言うと、ライナーの目を見ていた月歌の目が急速に逸らされた。話し方も突如ドギマギした感じに変わる
「う〜ん、そうなんだけどぉ……ちょっと散歩したくて」
「何か悩んでるのか?」
「ん〜、まぁ…そうなるかな」
「俺でよければ聞くぞ」
ライナーがそこまで言うと、月歌は一度頷いて口を開いた
「怖いんだよね、戦うの」
「…!」
それは当たり前だ、誰だって戦うのは怖い。ましてや死ぬのなんて絶対恐怖に支配される…だがライナーはそれが思うように口に出せなかった、この世界では戦うことは当たり前ではなかったという…もはや憎むべきこととも書いてあった
だがライナーはどうだ?マーレはどうだ…
エルディア人だという理由で迫害され、戦場で地雷原や敵戦車に身を投げる…戦士になれたならそれは誇りだ…そのはずだ。だがそれも違った
毎日巨人になり13年という任期の中で身も心も捧げ四肢がもげようが吹き飛ばされようが当たり前のように戦場へ行く…ライナーにとってはそれが何よりの誇りだった、国のために戦えると、身を尽くせると
彼女たちはセラフを手にした選ばれし集団…昔のライナーならそう答えていただろう。だが今はその言葉を言うことはできなかった、パラディ島の時だってそうだ
憎き悪魔を滅ぼすために潜入したはずなのに…悪魔なんてどこにもいやしない、ただ壁の中で静かに暮らしているだけの…同じ人間だった
彼女たちだってそうだ、人類の最後の希望なんて言われてはいるがまだ子供じゃないか…今だって本来ならもうすでに寝ている、戦いなんて死ぬことなんかに捕らわれず生きていけるはずなのに…
「なんで、こうなったんだろうな…」
「え…?」
夜空を見上げ月歌の横で地面を見ていたライナーが口を開いた、その視線の先にはナービィがちょこんと鎮座してどこかを見ていた
「誰だって戦うのは怖いよな…ましてや死ぬなんて、ごめんだ…」
「うん」
「でも、そんなこと言って立って既に現実はこうだ。戦いが始まり、今こうやって俺たちがいる」
「…」
「守りたいものはあるか…?」
「もちろん、あるよ」
「ならそれを守ることだけを考えてみたらどうだ…?もし31Aの皆が大事だとして、キャンサーをすべて駆逐して世界が平和になったとする…お前は仲間と何をしたい」
「そうだな…観光したいな、大阪に京都に名古屋に…北海道もいいなあ」
「だろ…?その時には今はドームにいる友達だけじゃない」
「友達いないよ」
「…そうか、でもそのときには31Aの皆がいる。全員で生き抜けばそんな未来がある、他の部隊の奴とも仲良くなればそいつらともだ」
「そのためには今を生き抜く…そういうこと…?」
「ああ」
1番言いたいこと言われたような気がしなくもない
「ライナーにも仲間がいたんだよね」
「…いたな」
「だからその言葉がしっくり来るのか〜!」
「…」
その言葉が更にライナーの罪悪感を加速させていく
「今は何も言わなくてもいいけど、また話したくなったらライナーの過去私たちに話してよ!気になるし!」
「ああ…また気が向いたらな」
「さて!なんとなくスッキリもしたし!寝る!!」
「…!?」
次の瞬間、月歌がばたりとその場に倒れて動かなくなった。ライナーが何事だと言わんばかりに覗き込む
「すやぁ……」
「寝てる…!?」