寝て起きたら暗黒期!?ベルくんに会うまで死にたくねー!   作:お米大好き

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遅くなってしまいました…。
今回はタイトル通り情報整理回です。次回から話が進み出します。
ダンまち5期制作決定らしいですね!早く追いかけっこと総力戦が見たい。


第十一話、情報整理

 

 

 

 

「はぁ、疲れたぁ……」

 

 

 会議が終わり解散となった後、俺はヘトヘトになった身体、いや精神に鞭を打ち、住まいであるの拠点(マイホーム)へと歩を進めていた。

 

 

「賭け、と言うか取引には成功したけど……はぁ」

 

 

 溜息と共に口から漏れるのは、愚痴だ。フィンさんとの取引を終えた後の会議中、俺はひたすらに空気だった。そりゃあもう本当に空気だ。睨まれたり、呆れた顔されたり、睨まれたり、馬鹿にされたり…。とにかく色々と大変だった。

 

 

「団長様…?。馬鹿で愚かな小僧が間の抜けた顔をしてますが一度殴ってもよろしいですかぁ?」

 

「………駄目よ輝夜、一応事前にやらかすとは聞いていたから…。まさかあそこまでとは思ってなかったけど」

 

 

「…私は聞いておらんぞ」

 

 

「そう怒らないでください輝夜さん、必要な事だったんです…多分」

 

 

 だからアリーゼにも『会議連れてって』『やらかすけど許して』『輝夜さんには黙ってて』と土下座したと言うのに……文化の違いか土下座の意味をアリーゼが理解せてなくて可笑しな事をしてるだけの人になってたけど…。まぁいいか、とりあえず今日はゆっくり休もう……、と言いたいけど。

 

 

「とりあえず今回の事で色々と吹っ切れた。やれば出来るってわかったしな、やってやるぜ……!」

 

 

 そう言って拳を空に掲げる俺の姿を後ろで見ているであろうアリーゼ達の表情は見えない、だが恐らく呆れた顔をしているんだろうなぁ。それでも構わない、やると決めたからには徹底的にやってやる。絶対に何があろうともどんな手段を使ってでも、原作知識というアドバンテージと未来の知識(やることリスト)を最大限に利用して望む未来を掴もうじゃないか!。

 

 

「と、言うわけで。これから少しの間ソロで行動します、探さないでくださ──」

 

 

……ガシッ。

 

 

「──いだだだだだだっ!?」

 

 

 突然背後から肩を掴まれたと思えば、そのまま思いっきり引っ張られた。そして痛みに顔を顰めていると今度は腕を掴まれそのまま引っ張られる、まるで連行だ。

 

 

「ちょっと輝夜さん!?アリーゼ!?痛い!痛い!マジで折れる!?」

 

「「…………」」

 

 

「無言で引っ張るんじゃないっ!?ちょっと待って!!ごめんなさいぃいいい!!」

 

 

 どうやら見逃してはくれないらしい…。

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲

 

 

 

 頭が痛い、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…。

 

 

 

「で、何か弁明はあるのかしら?」

 

 

 拠点のリビングルームにて、腕を組み仁王立ちしているアリーゼを前に、正座させられているタクトの姿があった。

ちなみに輝夜はタクトが連行されていく最中『巡回へ行く……』と言って何処かへ行ってしまった、

 

 

 折角やる気になったのに……なんて恨み言を吐きつつ目の前の少女を見上げる。

 

「あそこまで大事になるなんて聞いてなかったわよ?」

 

 

 

 多分ヘディンに攻撃された事、後は呪印状態(スキル)を使用したことを言ってるんだろうなぁ……。正直あの場で使った呪印状態については後悔はない、使えという指示はなかったけど、俺の考えではあれが一番効果的だった、冒険者、それも最上位であるフィンさん達の前でモンスターの気配を出すのは注目を集めつつ会話の主導権を握れると思ったし。

 

 

「まぁ、なんというか……大変でしたね」

 

 

 他人事のように語るタクトに苛立ちを覚えたのか、アリーゼが詰め寄ろうとするが、その前にアストレアが戻って来たので断念する。そしてアリーゼの隣に腰掛けた彼女は2人に茶を差し出した。

 

 

「お疲れ様2人とも」

 

 

 

「お疲れ様ですアストレア様」

 

 

「……ありがとうございます」

 

 

 前者がタクトで後者がアリーゼだ、受け取った茶を啜り一息をつく2人を他所に、アストレアはアリーゼへと向き直った。

 

 

「アリーゼ、貴方はどう思ったかしら?」

 

 

「……え?」

 

 

 アストレアからの唐突な質問に戸惑いの声を上げるアリーゼに微笑みながら彼女は再度問いかける。

 

 

「ふふっ…タクトの事をどう思っているの?貴方の率直な意見を聞きたいわ」

 

 

「……えっと、そうですね」

 

 

 少し考えこんだ後に口を開いた彼女から出てきた言葉はとても真っ直ぐなもので、だからこそアストレアはその答えを受け止めた。

 

 

「皆んなの悪い所を汚れた鍋で煮詰めたような人…ですね」

 

 

「……ふふっ」

 

 

「……話し合いをしようじゃないか団長」

 

 

 まさかそんな評価を受けているとは思わなかったのだろう、若干引き攣った顔でツッコミを入れるタクトだが、そんな彼を無視して話は続く。

 

 

「ただ、悪い部分だけじゃなくて良い部分もあると思います」

 

 

「…本当にそんなこと思ってる?

 

 

「えぇ、そうね。私もそう思うわ」

 

 

 

「だから私はタクトを信じます、きっとこの子が正しいと思う事をしてくれると」

 

 

 

 

 その言葉だけで十分だったのだろう、アストレアは小さく微笑むと席を立ち、『それなら一緒に応援してあげましょう?タクトは今成長しようとしてるんですもの』

 

 そう言い残しリビングを後にする。その背中を見送った後、タクトは隣に居るアリーゼに視線をやった。

 

 

その視線に気付いた彼女もまた彼へと視線を向け、2人は暫し見つめ合う。

そんな2人の沈黙を破るようにアリーゼはゆっくりと息を吐き出すと、真剣な眼差しをタクトに向けた。

「貴方が何を考えているのかは知らないけど、無茶はしないでね?これは団長命令よ」

 

 

 その言葉に、タクトは静かに頷いた。

 

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲

 

 

 

  さて、先ずはどうしたもんか…。やることリストを実行しようにも、今俺が出来る事はない。最低でも次の日まで待つ必要がある。今の俺に出来る事は…ステータスは死の七日間、4日目まで更新するなって指示されたから経験値を稼ぐ意味はない、てか多分もうカンストしてる可能性もあるしな。

 

 闇派閥狩りは…居場所がわからない以上無理、フィンさんやギルドが情報を仕入れてる可能性もあるけど絶対に教えてはくれない。

 

(なら今俺に出来るのは情報の整理とこれからの対策を考える事…)

 

 

正直言って俺の頭じゃあまりいい考えが浮かばない、と言うか思い浮かばない。なんせ俺の頭は所詮学生レベルだ、異世界に来てから勉強したとは言え所詮付け焼き刃、戦闘に関しては兎も角、こういった戦略を立てる頭脳面においてはそこまで優れてはいないだろう。

まぁでも何もしないよりはマシか…。

 

 

 先ずは一つ目、未来の俺から借りたスキルと魔法について。

 

 全てで三つ、一つはヘディンの魔法から身を守った…結界、いや、領域と言うべきかな?。これは四日目にまた使う事になる。便利だけど解除の条件が少し厄介だな。

 

 二つ目は【磁石の戦士(ヴァルキリオン)

 

 事前にザルドとの戦闘で使い方は見せてもらってたから発動自体は問題ない、後は実戦までにどれだけ慣れて使えるようにしておくかだな。そして最後に──

 

 

(……これだよなぁ)

 

 

俺に与えられた三つ目のスキル、それは【戦闘讃歌(バトルボイス)」。

 

 技名を唱えることで発動するタイプの強化系スキル…うん、自分の意思でやるなら問題ないけどやれと言われて発言するのは少し恥ずかしい…。いや、まぁ、今まで勝手に名前をつけてきたよ?ただの飛び蹴りや魔法の応用にね、でもだからって発現するかね?普通…。

 

 

「ふぅー……」

 

 取り敢えずこのスキルについては置いておくとして、他の項目について考えるか。まず、原作知識について、ぶっちゃけそんなに覚えてない。俺が観てたの周年イベの一回だし…そもそもこの世界書籍版の世界線っていう可能性もある分、あんまり信用できないんだよなぁ。…… アリーゼとか俺の知ってる設定と少し違う気もするし…。

 

 

 いや、まぁ今は考えても仕方ない、そもそも俺の介入で原作からは完全にズレてしまった世界だ、何が起こるか分からないし用心だけはしておこう。

 

 

「後は…」

 

 

 シオンの安否…だな。……今の俺じゃ借りた魔法とスキルを総動員してもシオンにら勝てない。

 

 空気を弾けた魔法、すり抜ける魔法…それだけでも厄介なのにステータスの差が圧倒的すぎる。せめて敏捷と耐久が互角かそれ以上になればワンチャンあるかも知れないが、現時点で勝ち目は無いに等しい…。つまりシオンを倒すにはそれ以外の方法が必要だ。複数戦、それか搦手……最悪魔法を使われる前に不意討ちするしかない。

 

 

(……とは言ってもなぁ)

 

 

 いくら考えてもこれと言った作戦が出てこない、やっぱ俺は脳筋キャラって事なのかねぇ?スキルもそれっぽいし。

 

 

「はぁ……」

 

 

 ため息と共に思考を放棄する、これ以上考えててもしょうがない。取り敢ずは明日の襲撃についてだけ考えよう。

 

 

 

───どうやってアルフィア相手に生き残るのか…。

 

 

 

 





初期の方の話を消してコピペしました…間違えて消した話もあれどギャグ回だから問題はない…書き直そうかな…。

次回はアルフィアvsタクト。

時間はかかっても目指せ完結
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