sideユカ
フォレス「トンキー!トンキー!!」
綾華「飼育小屋の前で慟哭してどうしたの?」
ものすごい叫びですね・・・
フォレス「あ、皆・・・この前校庭に侵入してきたグリフォンがいたじゃん。」
あぁ毛娼妓のケイコだ倒した奴・・・
フォレス「あの事件のせいでグリフォンが処分されるかもしれないって聞いて私が隠密に動いて飼育委員の私がこっそり学校で飼ってたんだけど・・・見つかっちゃったのよね・・・」
タツコ「いや、鶏小屋に入れてたらそりゃバレるでしょ!」
体格差がありすぎる・・・
フォレス「それで学校から追い出して保健所に入れられるかもしれないの・・・」
グリフォン「きゅうぅ!」
ユカ「そりゃトンキーも可哀そうですね・・・」
綾華「トンキー悲しそう・・・」
フォレス「トンキー?この子の名前はグリって言うの。」
グリなんですね!?
タツコ「じゃあさっきの慟哭は!?」
フォレス「それは童話の可哀そうな象を思い出してたの。」
タツコ「可哀そうな象?」
フォレス「戦争の時に象を飼えなくなったからしかたなく毒薬の入った餌で殺さないといけなくなるお話なの・・・」
ユカ「でも象のトンキーは頭が良いから食べなくてお腹が空いて死んでしまうんですよね・・・」
綾華「な、なんて悲しい話なんでしょう・・・」
タツコ「死んじゃダメ・・・」
ユカ以外「トンキー!!」
この子はグリね!
ユカ「まぁ、可哀そうだしウチで飼えないかお父さんを説得してみます!」
タツコ「そうか!その手があったね!」
フォレス「よっ!ペット引き取り業者!」
ー妖精王の森ー
ユカ「お父さん!飼いたいペットがいるんだけど。」
クリス「いくら飼ってると思ってるの!もう手一杯だから駄目!!」
ー学校ー
ううううう・・・・
綾華「瞬殺じゃないですか!」
タツコ「今まで飼ってきた弊害がここにきて・・・」
ユカ「本当にどうしましょうか・・・」
フォレス「こうなったら・・・この薬の入ったリンゴで・・・」
薬ってまさか・・・
フォレス「このど、ど、ど・・・どぎつい睡眠薬の入ったリンゴを!」
まぁ毒薬なんて普通手に入らないですよね・・・
フォレス「さぁ!食べて!グリ!」
グリフォン「きゅうう!」
綾華「食べないですね・・・」
タツコ「童話と同じで賢いから食べないとか?」
フォレス「まぁ、リンゴ食べないからだろうね。」
じゃあ当たり前じゃん!
フォレス「普段は高めの牛肉食べてるんだ!牛肉に混ぜれば・・・」
グリ「きゅうう・・・」
ユカ「すぐ寝た。」
フォレス「ちょっと頭悪いのかな?」
綾華「失礼ですね・・・」
タツコ「でも眠らせてどうするの?」
フォレス「寝てる間に庭まで移動させましょう!」
庭グリフォン飼えるくらい広いんですね!?
sideタツコ
そうしてグリフォンを運んだ先はなんと綾華のうちでお兄さんの綾人(あやと)さんにフォレスが交渉をしていた・・・
フォレス「お願い!飼っていいでしょお兄さん!」
綾人「いやそういうのは自分のお兄さんでやってください!」
流石の綾人さんも端正な顔に困惑の色を浮かべてる・・・
綾華「ウチのお兄様がものすごい絡まれ方をしてる・・・」
フォレス「一頭だけ!グリフォン一頭だけだから!」
綾人「しかもグリフォンなんですか!カーバンクルならまだ許容できますけど!?」
フォレス「週一で面倒見に来るから!」
綾人「毎日じゃないんですか!?」
ユカ「餌は高めの牛肉でいいのでお願いできませんか?」
綾人「出費えぐいですね!流石にグリフォンは無理ですよ!」
やっぱり・・・
フォレス「そ、そんなぁ・・・」
綾華「待ってくださいお兄様!人間の都合でグリが追い出されるなんてやっぱり可愛そうです!」
綾人「綾華・・・なんていい子なんだ・・・」
兄馬鹿だ・・・
綾人「確かに可哀そうな象でも戦争という最大のエゴで何もしてない動物たちや飼育員さんたちが辛い目に逢う・・・そんな悲しいことが二度と会っていいはずがない!」
ってことは・・・
綾人「よし!一年生のPTAに掛け合って学校で飼えるようにする!」
フォレス「ありがとうございます!」
タツコ「良かったね!」
綾華「本当に良かったです・・・グ・・・グ・・・」
ユカ以外「トンキー!!」
ユカ「この子はグリ!」
そうだった・・・