獣人と日々を歩む冒険者 ~清くも正しくもないが、信頼はある~ 【完結】   作:ごぼう大臣

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彼はこうして、どうにか迷いを忘れる

 

 高く昇っていた太陽が少しずつ下にかたむき、蒸し暑かった空気も徐々にだが涼しくなりはじめた頃。

 街から離れ、木々が並ぶ中で静かに流れる広い河がある。その岸辺に、アランとケネスの二人が岩に腰を下ろしていた。

 かたわらには魚の魔物の死骸の一部が詰められた袋。ケネスは猛烈に生臭いそれをチラチラと気にしながら、ふと空を見上げた。

 

 頭上にはうっそうと茂る木々の葉が広がっており、そのすき間からは夜の気配を帯びるくすんだ青色が差し込んでくる。

 しばらくして、アランとケネスは青みがかって少し見づらくなった互いの顔を見合わせた。そしてケネスが口を開く。

 

「遅いですね……二人とも」

 

「ふーむ、ジゼルがいて道に迷うなんて事はないと思うんだが。仮に迷っても河に沿って歩けばいいし」

 

「何かあったんでしょうか?」

 

「……かもしれないな」

 

 アランはやや緊迫した顔になり、それからケネスが緊張した面持ちでいるのに気づくとなるべく表情をゆるめ、口を開く。

 

「探しに行くか。万が一ってのがあるしな」

 

「何事もなければいいんですが……」

 

「なーに、おおかた俺の悪口でも言って盛り上がってんだろ」

 

 そんな話をしながら二人は腰を上げる。その時、近くでドバアッと高波がぶつかるような音が鳴り響いた。

 

「うひゃっ!?」

 

 ケネスが悲鳴をあげて飛びのく。アランが音のした方角を見ると、上流からバタバタと誰かが駆けてくる音がする。

 

「……ん? ジゼル?」

 

「リリィ!」

 

 駆けてきた者たちの姿を見て、二人は声をあげる。ジゼルとリリィが血相を変え、川沿いの岩を飛び飛びに走ってくる。

 そんな二人にアランとケネスは駆け寄ると、あわてて声をかけた。

 

「一体どうしたんだよ。すごい音したぞ」

 

「大丈夫? 魔物でも出た?」

 

「……いや、それがな」

 

 前屈みになったジゼルが息を切らして説明しようとする。しかしリリィはそんな彼女の背を指でつつき、後ろを指さした。

 

「説明しなくていいかもよ。すぐそこにいるから」

 

「……あー」

 

 後ろへ振り向いたジゼルが、げんなりとうめく。続けてアランとケネスもあんぐりと口をそろって開けた。

 河の中を這って近づいてくる、巨大な蛇のような化け物。丸太のような太さの体を茶色いウロコが覆い、異形の角をそなえた顔からは黄色い目がアランたちをにらみ、口の端からするどいキバとよだれをのぞかせている。

 それを見上げながら、アランは呆然として言った。

 

「でかいツチノコだなぁ。世紀の大発見だぜ」

 

「ふざけた事言ってんじゃねえ!! コイツは――」

 

 ジゼルが怒声をあげた矢先、化け物が鎌首を動かし、彼女に食いつこうとする。

 

「ちぃっ!」

 

 ジゼルが舌打ちまじりに飛びのき、ついでにアランへタックルをかます。同時にリリィがケネスを抱えて引っ張ると、一瞬のちに化け物のキバがガチンッ! とぶつかり合う。

 四人は地面に倒れ込みそうになりながら、とっさに化け物の方を見つめる。化け物は相変わらず黄色い目を光らせ、河の中で胴体をくねらせた。

 身構えて冷や汗をかきながら、ジゼルが小声でささやく。

 

「"ワーム"だとよ……。とんでもないヤツに遭遇しちまった」

 

「逃がしてくれる気は無いっぽいな」

 

「どうしましょう……」

 

「戦うしかない。完全に獲物として見てるから」

 

 おびえるケネスへ、リリィが毅然とした口調で言う。そして化け物もといワームへ槍を突きつけるが、続けて「けど……」とつぶやいた。

 と、その時。アランが剣を抜いてワームの前へと躍り出た。

 

「しょうがねえなぁ! とりあえず一太刀あびせるか!!」

 

「あっ、おい待て!!」

 

 ジゼルが止めるのもかまわず、アランはワームへと駆けていく。それを迎え撃つようにしてワームがキバをむくと、アランは脇からすれ違うようにして横凪ぎに剣を振るう。

 

「おぉ……りゃあッ!!」

 

 カウンターとなった斬撃がワームの横顔に深い傷をつける。剣を振り抜いたアランは勢いあまって足をもつれさせながらも、剣をかまえ直してワームの方を向く。

 しかし、緊迫していた彼は、ワームの傷がついた場所を見て目を見張った。

 

 血を流していたはずの太く赤い線。しかしそれがみるみるうちに消え、元の茶色いウロコに覆われた。

 傷がなくなった。それを目にしたアランは驚いた表情で仲間たちへと振り向く。すると同じように目を丸くしているケネスをよそに、女性陣が早口にさけんだ。

 

「ダメだ! そいつ傷をつけても再生しちまう!!」

 

「私たちも最初に戦ったから! 間違いない!!」

 

「……マジかよ!?」

 

 アランが歯がみした直後、またワームが彼に噛みつこうと身を乗り出す。そこへ今度はジゼルが横やりを入れた。

 

「うりゃあぁッ!!」

 

 雄たけびとともにジゼルが高く跳び、ワームの横顔にカギ爪を食い込ませる。そして落ちる勢いそのままに四筋の掻き傷をつける。

 

「ガアアァオ!!」

 

 目のそばをえぐられ、ワームが耳をつんざくような悲鳴をあげる。そして虫でも振り払うかのように首を大きくよじらせると、ジゼルはアランの腕を引っ張りあわててその場を離れる。

 

「傷つけても意味ないんじゃなかったのか?」

 

「うっせ! お前がさっさと逃げねえからだ!」

 

 軽口をたたくアランへ、ジゼルが焦った声で答える。二人が元いた場所に戻ると、そこではリリィがケネスをかばうかのように槍を持って立っていた。

 ジゼルがけわしい顔をして口を開く。

 

「やべえな、再生する敵なんざ初めてだぜ」

 

「リリィたちは? ああいう手合いは戦った事ないか?」

 

「えぇと、確か……きゃっ!?」

 

 考えはじめたリリィだったが、短い悲鳴とともに彼女は吹き飛ばされる。体をのたうたせたワームが四人のいる岩場に突進してきたのだ。

 

「リリィ!」

 

「あっ……おい!」

 

 河の囲む木々のそばで倒れているリリィへ、ケネスは一目散に走り出す。一方で、アランとジゼルは敵意をむき出しにしているワームとにらみ合った。

 カギ爪をかまえてジリジリと後ずさっていくジゼル。そんな彼女へ、ワームはキバをむいて猛然と迫った。

 

「ちぃっ!」

 

 舌打ちまじりに、足元を蹴って攻撃を避けるジゼル。そして左右にせわしくフットワークを使い、彼女はどうにかワームの気を散らそうとする。

 

「おら見ろ、こっちだ!」

 

「グオオオォッ!!」

 

 ワームが吠え、絶えずジゼルへ襲いかかる。ジゼルはそれを紙一重で必死にかわし続けた。敵を近寄らせず、あるいは獲物の注意をひく、群れで暮らす習性がしみついた獣人の動き。

 そうしている中で彼女は、チラチラと視線だけで二つの場所をしきりにうかがった。

 

 一つは背後にいる相棒のアラン。そしてもう一つが、先ほどワームに吹っ飛ばされたリリィと、それに寄り添うケネスの姿だった。林のそばで座り込んでしまっているリリィに、屈んだケネスが色々と話しかけている。

 さすがに逃げ出すようなタマではないか、とジゼルはかすかに安心する。少なくともパートナーを心配する気持ちはあるのだ。あとは一緒に戦ってくれれば……と考えかけて、ジゼルはその思考を打ち消す。 

 

 元はといえば、ジゼルが仕事を持ちかけようと言ったのだ。ケネスがどんな男かを試すために。

 今さらながら、立ち入ったマネをしたものだ。仕事の力量ではなく、ケネスとリリィの信頼関係を見ようとしたのである。

 仕事をよそおって、個人的な感情で二人を上から目線で判断しようとした以上、今さら"力量"をあてにするのは虫がよすぎやしないだろうか。

 そんなネガティブな思考がふくらむ彼女の背中へ、不意にアランが声をあげる。

 

「ジゼル、離れろ!!」

 

 その声に、ジゼルはとっさに飛びのく。刹那、それと入れ替わるようにしてワームへ突進してきたアランのさけぶ声が響く。

 

雷光斬(ライトニング・スラッシュ)!!」

 

 呪文とともに、アランは雷をまとった剣を真上から振り下ろす。それはワームの胴体に命中したそれは、魔力を乗せたためか刀身よりゆうに幅があるはずのワームの胴を真っ二つに切断した。

 

「ギャアアアァッ!?」

 

 手痛い一撃をくらい、ワームは天をあおいで甲高い咆哮をあげる。そして真ん中から尻尾までを失った体でジタバタと暴れだした。

 

「うわっ!?」

 

 のたうち回るワームから逃げるように、ジゼルはたまらず河へと飛び込む。そして少し流されてから岸にこっそり顔を出した。

 

「…………」

 

「よっしゃーッ!! やってやったぜ!!」

 

 魔法を使って消耗した反動か、アランはかすれた雄叫びとともにはしゃいでいる。その目の前には斬られてぐったりとしたワームが転がっていた。

 これで倒せただろう。そう安心しかけたジゼルだったが、その直後に彼女は信じられないものを目にした。

 

「なっ……!?」

 

 その光景に、ジゼルは息をのむ。死んだと思ったワームの頭部が、のそりと動く。そしてみるみるうちに体をよじりはじめたかと思うと、切り離された方の体の切断面へ、もう片方の切断面を近づけた。

 一瞬だった。頭部の方へ切断面がまるで磁石のように吸い寄せられたかと思うと、ぐちゃりと音を立てて接着する。そしてワームが軽く体をゆすると、ズレて接着した部分がボキボキと鳴ってまっすぐに直された。

 

「ウソだろ……おい」

 

 アランも呆然とつぶやきながら引きつった笑みをうかべる。やがてワームが体を起こすと、その体には斬られた傷跡がすっかり無くなっていた。

 

「アラン! 離れろ!!」

 

 弾かれたように水からあがり、ジゼルが怒鳴る。ほぼ同時にワームが尻尾を上からムチのように振り下ろすと、アランは間一髪でジゼルのいる方角へ飛びのいた。

 岩に体を打ちつけるアラン。すく後ろではワームの尾が岩場に叩きつけられ、肌がしびれるような音が広がる。

 

「痛つつ……ッ」

 

「起きろ! ほれ、殺されたいのか!?」

 

「やべ……膝ぶつけちまった」

 

 倒れ込んだアランを、ジゼルは助け起こして強引に向き直らせる。二人の視界には、依然として目に敵意を宿らせて見下ろしてくるワームの姿があった。

 

 辺りはすでに夕闇に包まれている。冷たい風のふく薄闇の景色の中で、ワームの影が黒く大きくアランとジゼルの前に立ちはだかっていた。

 どうにかして反撃しなければ。突破口を見つけなければ。ジゼルの生存本能が、彼女自身の脳をひっきりなしに急かす。しかしそのおかげで、彼女は対処に必要なはずの冷静な思考を失いつつもあった。

 

 焦りにのまれそうになりながら、ジゼルはある事を思い出す。アランが剣で切り離した、あのワームの胴体。

 ……確かに、頭のついた方の胴体だけが動いていた。()()()()()()は、くっついて()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

 ……それがヒントになるだろうか。思考を巡らせようとするジゼルであったが、そんな矢先にまたワームが食いつこうとしてくる。

 

「うわっとぉ!」

 

 とっさにアランがジゼルを腕に抱いてよけ、水際ぎりぎりで踏みとどまる。ワームはいよいよ追い詰めたという風に舌をチロチロとのぞかせた。

 こんな生きるか死ぬかの状況でなきゃ、もう少し考えを整理できるのに。そう悔しがりながら、ジゼルたちは足元の感触に気を配りながら河岸を横に移動していく。

 少しでも距離をとりたいという悪あがき。しかし突破口は見えない。二人だけでは、やはり勝てそうにない……。

 そんな風にジゼルが考えていた、その矢先。

 

 不意に、彼女らの視界を一本の槍が横切った。それは一瞬にしてワームの横顔に突き刺さり、にぶい音を立てて肉に食い込んだ。

 

「アギャアァーーッ!!」

 

 ワームの耳障りな悲鳴。ハッとしてアランとジゼルが槍の来た方角を見ると、そこには二人の人物が立っていた。

 夕闇に色白の肌をうかばせ、髪をなびかせるリリィ。手にはもう、投げたせいで槍がない。その後ろには、やや恐怖が見えつつもハープを持って使おうとしているケネス。

 ジゼルにとって、一時は存在すら意識する余裕のない二人だったが、今では戦意に満ちた目をしてワームとアランたちを見ている。

 

「……何かあったのかね。あいつら」

 

 アランは依然として緊迫した目をしつつも、ワクワクした口調で言った。ジゼルも内心であるものを期待する。

 この状況を切り抜けるための力を期待するのではない。内心で見たいと思っていた、そして見れるワケがないと思っていたモノを期待したのだ。

 ケネスとリリィが、たがいに対等に協力しあう場面を。

 

 

――

 

 

「……リリィ! しっかりして!」

 

 時間は少し巻き戻り、アランとジゼルが二人でワームと戦っている最中の事。

 ケネスは、背後で暴れているワームに目もくれず、木にぶつかって倒れているリリィに駆け寄っていた。

 肩をゆさぶって呼びかけると、リリィがわずかにうめいて身じろぎする。

 

「うぅ……ん」

 

「リリィ、大丈夫!?」

 

 うっすら目を開けたリリィの視界に、ホッとするケネスの顔が映る。リリィはわずかに首をかたむけ、ケネスの後ろのワームと、それから戦っているアランとジゼルを見る。

 

「行かなきゃ……」

 

「ちょっと、動けるの!?」

 

「平気……血は、出てないから」

 

 上体を起こしたリリィは、思い出したように後頭部に手をやり、かすかに安堵する。そして真剣な目でケネスを見ると、彼女は言う。

 

「……頭を打って思い出したの。ワームへの対処法」

 

「それ……どんなのだっけ」

 

 とまどった顔をするケネス。リリィは間を置かずに顔を近づけて答えた。

 

「脳よ。脳をつぶせばいい」

 

「脳?」

 

「ええ。私も脚は再生するけど……やっぱり頭をやられたらどうにもならない。それと同じ」

 

 ケネスはついリリィのイカ足を見た。先っぽをデスフィッシュにかじられた、白い脚。一方、リリィはそこまで言って立ち上がる。そしてかがんでいるケネスを見下ろして言った。

 

「ケネス、援護をお願い。私たちだけじゃキツいから」

 

「へ、で、でも……」

 

「なに?」

 

 何故かあわてだすケネス。リリィが視線を向けると、彼は目を泳がせ、こんな事を言う。

 

「……あんまり、こっち見ないで。そんなヒマないかもしれないけど……演奏を見られると緊張するから」

 

「……そう。まあ今さらね」

 

 リリィは事もなげにうなずいて、不意に体をケネスへ向ける。ケネスがおどろいて見上げると、リリィはかがんで目線を合わせ、さとすような口調で言い出した。

 

「情けないところも、見られたくないところも、誰にだってある。それは仕方ない」

 

「…………」

 

「けどね、誰をどんな風に思うかは、どうしたって人それぞれが決めるから。ジタバタしたって、嫌われる時もある」

 

「……っ!」

 

 嫌われる時も……リリィがそう口にすると、ケネスの表情がわずかにこわばる。するとリリィはふっと笑みをうかべ、そう続けた。

 

「大丈夫。私はケネスの事好きだよ」

 

「……本当に?」

 

「うん。もしかしたら、ジゼルちゃんあたりはいい顔しないかもしれないけど……まあソレはソレ」

 

 リリィはあらためて腰を上げると、ワームの方へと振り返り、槍をかかげる。そして何十メートルも離れたワームに向けて、体をぐんとひねって槍を投げつけた。

 一閃。空気を突き破るようにして、細くとがった槍が一直線にワームの横顔に突き刺さった。槍はワームからすればやすやすと呑み込めてしまいそうな大きさだったが、それでもワームの顔に深々と食い込んだ。

 

「アギャアァーーッ!!」

 

 予想外の一撃に、ワームは耳をつんざくような悲鳴をあげる。思わずケネスが目をつぶると、リリィがくるりと振り向き、歯を見せて笑った。

 

「あんまり不安にばっかり目がいってると、そのうち自分の事まで嫌いになっちゃうよ」

 

「…………」

 

 言われたケネスはゆっくりと立ち上がる。目の前にいるリリィを不安げにチラチラ見ながら、おそるおそるハープを手に持ち、利き手を弦にかける。

 今にも弾ける格好になりながらケネスはうつむき、内心でぐるぐると、口に出さずにつぶやいた。

 

(……他人と関わるのは嫌いだ。嫌いになられたら傷つくし、好きだと言われてもどこか疑っちゃうし……無視されても嫌だけど、情けないところは見せたくないし、そんな性格まで理解されて、優しくされたら恥ずかしい……)

 

 長々と胸中で述懐するケネス。弦にかけた指はずっとためらいがちに弾こうとし、やめるのを繰り返す。

 そんな時、彼の脳裏にアランから言われた言葉がうかぶ。

 

……『だったら、どこかで踏ん張るしかないんじゃないか。仕事なり生活なり、苦手なモノがあってもさ』

 

 しばらくして、ついに彼は毅然とした顔を上げた。

 

(……けど、『それでも好きだ』って言ってくれる人にすら堂々とできないなんて……これ以上に恥ずかしい話があるか!!)

 

 ケネスの指が、弦を弾きだす。低音の多い、重たく響くどこか荒っぽい音。その音に安心したかのように、リリィは背を向けると走り出した。

 リリィと、リリィが走る先……ワームと戦っているアランたちを見て、ケネスは短く息をつく。そして意を決して、曲の音をかき消すかと思うほどの大声で、魔法の呪文を唱える。

 

闘争の音色(ファイティング・ソング)(ハイ)!!

 

 瞬間、楽器の音がぐんと大きくなる。さっきにもまして音が重く、空気がうねるような、ハープから出るとはとうてい思えない激しい音。

 魔力のこもったその音は、血がたぎり、人を戦いに駆り立てるような不思議な迫力があった。

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